Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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09

30

23:50
Mon
2019

No.0269

《哲学者の薔薇園》オカルティズム講座第五回「錬金術―精神の変容―」レポート

9月20日(金)は第五回目を迎えたオカルティズム講座。メイン講師は私で、テーマは「錬金術」でした。
錬金術は、オカルティズムの中でも特に私の思い入れが深いテーマで、今までも何度もパフォーマンスのモチーフなどに用いています。

まず、特製ドリンクのローズミルクティをお出しします。
ニコラ・フラメルの 『象形寓意図の書』に描かれた、薔薇園の中央の洞のある樫の木から流れ出る白い水、をイメージして作りました。
ローズシロップで甘味をつけ、アイスで提供。

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自己紹介を兼ね、私の主催している演劇ユニットMONT★SUCHTで上演した演目を紹介。
MONT★SUCHTの錬金術をモチーフにした演目には、以下のようなものがあります。

 第2回公演『De Profundis』 ジル・ド・レーとジャンヌ・ダルク、フランソワ・プレラーティの物語
 第11回公演『沈黙の書~太陽と月の結婚』 ガブリティウスとベイアの聖婚
 第14回公演『沈黙の書~ペサハ、十の厄災』 旧約聖書を題材にした推理もの
 第16回公演 『夢見者たちの領域 2.1/2.2』 カフェイベント「RosengartenⅠ」での、アパレルブランド、massaging capsuleとのコラボのパフォーマンスファッションショー。


『沈黙の書~太陽と月の結婚』。井の頭公園で開催された、虚飾集団廻天百眼主催イベント『黒色サロス』にて上演。 

渋谷ルデコで開催したイベント「Rosengarten」が、その後営業することになるアートサロンカフェ《哲学者の薔薇園》の前身となっています。
「哲学者の薔薇園」は、ユングが『転移の心理学』で紹介している、錬金術の書物より命名しました。

私が描いた「哲学者の薔薇園」と、「大いなる作業」の板絵も披露。

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さて、ここからが本題です。
まずは、錬金術の定義です。

錬金術とは、狭義では化学的な手法で卑金属を金などの貴金属に精錬しようとする試み。
広義では、様々な物質や、人間の肉体、精神、魂を完全な存在=神に近づけようとする試み。
アラビア語の「エル・キミア」(el-kimia)接頭語el+キミアの語根はギリシャ語の溶解を意味する「キマ」もしくは黒い土地を意味する「ケム」(エジプトを指す)
錬金術の過程は「マグヌム・オプス(大いなる作業)」と呼ばれ、象徴的な図版などで記される。
磁器、蒸留技術、火薬、硝酸、硫酸、塩酸、王水の発明は錬金術の実験の中で生まれた。現代の化学の礎となる。

続けて、錬金術の歴史。
著名な錬金術師や錬金術書を、スライドでご紹介しました。

そして、錬金術の過程をざっくりと説明。
 「マグヌム・オプス(大いなる作業)」には湿潤法と乾式法があり、湿潤法は材料を「哲学者の卵」と呼ばれるフラスコに入れて密閉し、「アタノール」という炉で加熱した。
黒化(ニグレド)、 白化(アルベド)、翠化(ウィリディタス)、黄化(キトリニタス)、 赤化(ルベド)の五段階を経て賢者の石(エリクサー、Azoth)を精製する。

ラムスプリングの錬金術書『賢者の石について』の抜粋を朗読。

最後に、これがメインになる予定でしたが、『転移の心理学』を参照しつつ、受講者の皆様と、『哲学者の薔薇園』の図版を順番に読み解いていく。

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以上が、当初予定していた当日の流れでした。
ところが、当日になってトラブルが。
相方が作ってくれたスライドが、プロジェクターから流れないのです。

開始時間になったので、スライド無しで板書で始めましたが、長南さんの的確なサポートで、どうにか投影できました。

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そんなこともあった為か、予定時間より大分押してしまい、『哲学者の薔薇園』の図版解読に30分くらいを裂く予定が、10分くらいしか時間が無くなってしまいました。
でも、大多数が図像学にあまり馴染みが無いせいか、解読は覚束ない感じだったので、ちょうど良かったかも・・・。

受講者の方からの、参考文献の一覧が欲しい、とのリクエストで、後日改めて錬金術関連の文献をまとめてみたのですが、切りが無いので適当なところで一区切りつけました。

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準備がとても大変でしたが楽しかったので、機会があったらまたやりたいです。

次回10/18(金)のテーマは「西洋占星術」。
いつもアシスタントを勤めて下さっている長南さんが、メイン講師となります。
恐らく実践もあるかと思います。
どうぞお気軽に、ご参加下さいませ。

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09

24

23:52
Tue
2019

No.0268

波打際演奏会

ピアニストでシンガーソングライターの永井幽蘭ちゃんが、創作ユニット「ガラスの小鳥社」さんと一緒に作ったCD「波打際」。
発売記念コンサートが去年予定されていたのですが、幽蘭ちゃんの心臓の不具合が見つかり、手術することになって、演奏会は延期になり、イベント自体は、小鳥社さんのトークショーという形で行われました。
4月の幽蘭ちゃんの手術後、術後の経過も良好とのことで、5月に《哲学者の薔薇園》での波打際演奏会リベンジを打診して頂きました。
願ってもないお申し出だったので、もちろん二つ返事でOKし、祝日と重なる9月16日に開催することになりました。

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実現に向けて着実に準備を進めていく中で、CDのジャケットにも使われた小鳥社 鳥居椿ちゃんのイラストを再現したいね、という話が出て、私が人形を作りましょうか?と言っていたのですが、全くそんな時間が取れないまま、気づくと演奏会も間近に迫っていました。
詳細が決定し、DMを作成し告知を開始したのが8月半ば。
茶会記の定員が40名程なので、満席になることは当初から危ぶまれていました。
予約開始から僅か2週間程で満席となり、予定通り、予約を締め切り。
さて、こうなると不安なのは当日のオペレーションです。
何しろ私と相方の悠雅シェフの2名で対応しなければなりません。
メニューを絞って対応することは考えていましたが、やはり演奏会直前が混み合いそうなので、フードメニューは落ち着いている時のみお出しすることにしました。

小鳥社さんと幽蘭ちゃんに、オリジナルドリンクのリクエストを頂いていたので、それも考えないといけません。
昨年のイベントでは、曲のタイトルから命名した、海のように蒼いカクテルの「ローレライ」と、ターコイズブルーとレモンイエローのグラデーションが美しいドリンク「月の雫 星の涙」を出したとのこと。
あえて青系を避けてみようと思い、まずはネーミングを考えます。
アルコールのカクテルは「人魚姫」から「人魚姫の涙」、ノンアルコールドリンクは「うたかた」から「泡沫の夢」と、名前も少し捻ってみました。
悠雅シェフのアイデアで、「人魚姫の涙」は、ジンとコアントロー、レモンジュースを中心にしたカクテルに、パール粉末を入れることに。

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「泡沫の夢」は、以前に出していた「睡蓮」というマロウとグレープフルーツジュースをアレンジ。パープルとイエローのグラデーションのソフトドリンクになりました。

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フードメニューは、お客様からリクエストのあったチリコンカンです。

椿ちゃんの絵を再現する為の木箱を皆で探していたのですが、なかなか思うものが手頃な価格で見つからず、椿ちゃんのご主人の拓さんが作って下さることに。
私は木箱の上に腰を掛けて、ゆきめちゃんが作ったボトルメッセージの形をとった詩を朗読するという大役を仰せつかりました。
詩は、演奏する曲の説明にもなっていて、半分はサウンドディレクションの田島健治氏こと]k[さんが朗読したものの録音を流します。
まさか人形ではなく、自分自身が絵の中に入り込むことになるとは!!
そこで、絵の中の少女が着ているようなデザインの、セーラ服を探し始めました。
ロリータブランドのジェーンマープルにあるようなデザインのイメージだったのですが、これまたなかなか見当たりません。

そうしているうち、幽蘭ちゃんから「第二部をやろうと思って新曲を作ったので、曲の合間に朗読をお願いしたい」と打診されました。
相談の結果、以前に「電氣猫フレーメン」でやったことのある『眠レヌ姫の童話』をやることになりました。
電氣猫フレーメンは、幽蘭ちゃんと私、常川博行さん、黒色すみれのさっちゃんなどで活動していた、音楽と朗読のユニットです。
『眠レヌ姫の童話』は、幽蘭ちゃんの曲を演奏する為に、曲を繋ぐ部分を私が物語仕立てにしたもので、もう一つ『トラウマ男爵の童話』というのも作っていましたが、そちらはまだ上演したことがありません。
曲が5曲と、それを繋ぐ朗読、そしてアンコールが1曲という構成です。
殆どの曲には、朗読が入ります。しかし、当日のリハーサルまで、合わせることができません。
また、私も色々と忙しく、自主練の時間もほとんど取れないままで、気ばかり焦る毎日。

本番3日前に、衣装を探しにブランド古着のお店に。
そこで、見つけたのです!色こそ欲しかった白ではなくベージュですが、形がほとんど絵そのままのデザインの、ロリータブランド・セラフィムのワンピース!
セラフィムは小鳥社さんとも縁の深いブランドなので、このワンピースを描いたのかな?と思いながら、即購入。
後で聞いたら、まさに「波打際」に合わせて発売されたワンピースだったのだそう。

小鳥社の日香里ちゃんによる、波打際ホテルの点描画が仕上がったのが、ちょうど一週間ほど前。
そこで、第二部『眠れレヌ姫の物語』は、ホテルで開催される出し物という設定にしました。
幽蘭ちゃんが、導入部分のお手紙を書いてくれて、これも]k[さんが朗読し録音してくれました。
物販用には、ホテルの鍵も。

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そして前日。持って行くものを急いで掻き集めました。
絵の中にあるような瓶に珊瑚を詰め、リボンを結びました。
麦わら帽子にも青いリボンを巻き、部屋に飾っていた鳥籠や、押入れの帽子箱を綺麗にして、背中に背負う羽と共に荷造りしました。
ステンドグラスのランタンは、第一部の冒頭『ことば遊び』で、椿ちゃんと日香里ちゃんが持って出て来る為のもの。
これも、幽蘭ちゃんのアイデアです。

当日は開店時間より1時間早い14時集合で、会場設営とリハーサルを行う予定でしたが、やはりサウンドチェックやスクリーンの設営など時間が掛かり、リハーサルできないまま開店しました。
カフェスペースの壁と棚には、ガラスの小鳥社さんの素敵な絵の展示と物販がディスプレイされ、いつもの茶会記とは一味も二味も違った雰囲気です。

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演奏会の時間以外にも、小鳥社さんの展示と物販を見て頂けることにしたので、お客様が次々にいらっしゃいます。
何とか隙をみて、リハーサルを2部を中心に行いました。
リハーサルではまだ朗読が覚束なかったのですが、一度でもやってみると安心感が違います。
拓さんが作られた木箱も、理想的なサイズ!
ゆきめちゃんは、絵の少女が着けているのとそっくりな、巻貝のヘアコームを作ってきてくれました。

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急いでリハを終わらせ、お客様の受付とオーダーを捌き、皆のスタンバイを確認して、いよいよ開演です。
椿ちゃんの絵が投影されているスクリーンを背景に、木箱に腰を掛けました。
幽蘭ちゃんは、自作の貝の簪を挿し、羽織を着て、乙姫様のような雰囲気。
演奏と唄は、ブランクを感じさせることもなく、流石としかいいようのないものでした。
歌姫の復活を喜ぶお客様の反応もとても温かくて、本当に素晴らしい演奏会でした。

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第一部終了後、オーダーなどに対応し、一通り落ち着いたら、第二部のスタートです。
残ったお客様とひっそりと楽しむ感じでできればいいかな、と思っていたのですが、帰られる方が殆どいらっしゃらなかったのは、嬉しい誤算でした。
茶会記での営業時の衣装を私はモノクロと決めているのですが、眠レヌ姫の童話は元々クリスマスのお話で、赤と白の色彩が印象的なので、ドレスもそれに合わせて赤と白にすることに。
お姫様なので、前に幽蘭ちゃんにお揃いで作ってもらった、ミニ王冠のヘッドドレスを着けました。
第二部では朗読の他に、歌うパートもあったのですが、呼吸はぴったりだったと思います。
懸念事項だった「アルラウネ」という曲の早口の朗読も、何とか噛まずに読むことができました。

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《哲学者の薔薇園》は、私が素敵だと思うものを、いらして下さる皆さんと共有したいという一念で続けている場所なのですが、今回ほど理想的に機能したことはなかったと思います。
幽蘭ちゃんとガラスの小鳥社さん、花森ゆきめちゃん、]k[さんには、こんな素敵な機会を下さったことにお礼のしようもありません。
今回ご来場下さった全ての方と、関わって下さった全ての方に、心からの感謝を捧げます。
これからも、素敵な催しを開催してゆけたらいいな、と思います。

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09

04

22:04
Wed
2019

No.0265

《哲学者の薔薇園》オカルティズム講座第四回「儀式的音楽」レポート

少し時間が経ってしまいましたが、8/16(金)に宇田川岳夫氏をゲストにお招きして開催した、オカルティズム講座第四回のレポートです。
宇田川さんは私が参加していたgROTTESCO△sEPHIRAHや主催しているMONT★SUCHTの公演観にいらして下さったり、というお付き合いはありましたが、主催されている隔月開催のDJイベント「盤魔殿」へは、お伺いする機会がないままでした。
4月に盤魔殿のお知らせを頂いて、初めて全容を知ったのですが、数秘術や魔術、シャーマニズムなどの研究者や実践家が大勢参戦するらしく、しかも会場が家から近い!
伺ってみたところ、人の詰めかけた会場ではDJイベントだというのに儀式が行われており、混沌としたエネルギーが渦巻いていてかなりカオティックな空間になっていました。
これは是非講師にお願いしたい、とお声がけし、過去に行った講演をまとめて、「魔術的音楽」のテーマで講義を行って頂くことになりました。

前もってお送り頂いた講義資料が、なんとスライド140枚分ほど。
これ全部を90分で喋るのは難しいのでは、と思ったのですが、とりあえず縮小してプリントアウト。
参加者にも配布予定だったとのことですが、さすがに膨大になってしまうので、後で希望者にpdfファイルでお送りすることにしました。

今回は宇田川さん頼りで、私は大してやることがなさそうですが、とりあえず当日お出しする飲み物を選定。
幻覚作用のあるお茶、といきたいところですが、流石に何かあったら困るので、茶外茶から探します。
とにかくたくさんあるので、入手しやすくて美味しそうなもの、ということで黒豆茶と玉蜀黍茶をピックアップ。
スーパーで黒豆を発見し購入。玉蜀黍は、ポップコーンの元として乾燥したものが売られています。
焙煎したら全部ポップコーンになるんじゃないか?と思い、今回は黒豆茶にすることにしました。



さて当日。飛び入りの方も入れて、程好く満席。
この日は何とホームグラウンドである渋谷DJ BAR EdgeEndでの盤魔殿Vol.27の開催日と重なっており、宇田川さんは講座終了次第そちらへ向かうとのこと。
前回「魔女術」でもご紹介した、ネオ・ペイガニズムあたりの紹介から入ります。
カリフォルニアで花開いたヒッピー・ムーブメントには、音楽関係者のみならず身体変工者ファキール・ムサファーなどもいる。
スロッビング・グリッスル、サイキックTVの中心人物であるジェネシス・P・オリッジが、奥さんと同一化する為に整形手術をしたという逸話も紹介されます。
「象徴学体系」の著者マンリー・P・ホールも周辺人物の一人で、彼の弟子にヤホア13を設立したFather Yodもいるとのこと。
異郷復興運動はハイペルボーリアを理想郷とするとなると、クトゥルフ神話とも繋がるのか?ちょっと気になります。

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魔術の系譜ということで、イタリアの思想家ジュリア・エボラが紹介しているクレメルツの話。
エボラはフランスの伝統主義者ルネ・ゲノンの影響を受けているそうです。
ゲノンも第一回で軽く触れましたが、私も気になりながらまだ読めていない思想家です。
共産主義グループ赤い旅団がクレメルツを復刻したとのことで、今後の研究が待たれます。

「ヒトラーの女祭司」サヴィトリ・デヴィから影響を受けた、メンバーを殺害したブラックメタルのミュージシャン、ヴァルグ・ヴィーケネスについて。
アレクサンドル・ドゥーギンの新ユーラシア主義。
などなど、一つ一つを取り上げても一回の講座内容に匹敵する程のボリュームでした。
八幡書店の武田崇元氏が編集長を勤めていた「地球ロマン」という雑誌の紹介もありました。
執筆者は由良君美、四方田犬彦、武邑光裕、荒俣宏など錚々たる顔ぶれです。
元ZELDAの小嶋さちほ氏は、なんと今カタカムナを布教する為の音源を作成しているとか。
最後に、日本のオカルトシーンの要となる場所が静岡、群馬、京都にあるというお話。
カレント93のメンバーと親交のある、鈴木大治氏の経営する「あべの古書店」が静岡市にあるのだそうです。
鈴木氏とKONORI氏の活動していた劇団のお話などもあり、非常に興味深かったです。

最後の最後で、私がYBO2の故・北村昌士氏に引き合わせてもらった、Neither/Neither Worldについて紹介。
こちらの記事もご参照下さい。

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終了後、急いで盤魔殿へと向かう宇田川さん。
宇田川さんには、これからも《哲学者の薔薇園》でイベントを開催して頂ければなと思っております。
盤魔殿も、機会があれば是非行ってみてください!

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そして次回9/20(金)のオカルティズム講座第五回、テーマは「錬金術―精神の変容―」
《哲学者の薔薇園》のコンセプトの根底となっている学問でもあります。
「相反物の一致」という構造を内包する学問である錬金術の、歴史と思想、象徴体系、その成果などについてご紹介します。
お申し込みはこちらからどうぞ。

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告知画像:Toru Nogawa[Le Requiem] カンバスに油彩

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08

16

15:22
Fri
2019

No.0261

うかい鳥山 ほたる鑑賞お食事会

先月、山の中で深夜まで及ぶ撮影がありました。
車に戻ってさて帰ろう、という時「蛍がいる!」とちょっと騒ぎになりました。
私は残念ながら見えなかったのですが、木の上の方で光っていたみたいです。
「蛍見るの初めて」という方が何名かいて、鎌倉で何度か見たことのある私は、そうか蛍って珍しいんだ、と思いました。
子供の頃は何匹か捕まえてきて、虫かごで飼っていたこともあります。
とはいえ、考えてみたら私もここ何年か見ていません。最後に見たのは、いつだったかしら・・・。
光るものが大好きな相方も喜びそうだな、と蛍の見られるイベントを調べてみました。
椿山荘は終わっていましたが、私がずいぶん前から気になり続けている(こちら参照)うかいグループの、うかい鳥山亭で8/18まで、蛍が見られるとのこと。
これは行くしかない!と《哲学者の薔薇園》周辺の方々を中心に、賛同者を募りました。
ドレスコードは「和装」。
今年は着物を極める、と言いつつ1月以降全然着ていない私には、着物を着る絶好のチャンスです。

サイトを見てみましたが、部屋数や席数の情報がありません。
予約の時に「8名の個室ならお取りできます。それ以上ですと12名です」と言われ、人数が確定したら連絡します、ととりあえず8名の個室を予約。
結局当日は7名になったので、ちょうど良かったです。

夏の着物をしばらく出していなかったので、何があったかな、と前日くらいに確認すると、持っていた筈の単の着物が殆ど見当たりません。
浴衣にしようかな、とも思いましたが、高級なお店に行くのですからやはり着物で行きたいところ。
一番涼しげな蝶柄の着物に、帯揚げ代わりのスカーフとブローチで、洋風テイストを加えました。

18時からの予約でしたが、バスが00、20、40分初とのことなので、念の為17:15集合に。
ここで時間通りに集まったのが4名。
20分のバスで、先に向かいます。
バスはマイクロバスではなくて、観光バスのような大型のバスでした。それが1時間3回も走っているのだから、お客の多さが分かります。
途中「うかい竹亭」でお客を降ろし、そこからはすぐでした。駅からは10分くらいでしょうか。

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着いたとたん、まるで古都の町並みのような、風雅な建物の数々に唖然としました。
山の中にこんな場所があるなんて、まるで隠れ里です。

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苔むした門を入ると、入口に大きな水車がありました。

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うかい鳥山亭のエントランスは、ホテルのような開放的な場所で、物販コーナーが併設されたウェイティングスペースもあります。

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皆が揃う前の一枚。

やがて、次のバスで2名到着。お部屋に案内して頂くことにしました。
参加者7名中5名が和装です。
男性2名の浴衣がアリス柄と宇野亜喜良デザインという素敵センス!
スタッフさんについて歩いていくと、「鮎焼き小屋」があったり水車も幾つかあったり、とにかく敷地が広大。

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広さを聞くと、なんと敷地面積6000坪、座敷数は150近いとか!!
席数は一体何席あるのでしょう。本当に驚きました。
うかいグループは「とうふ屋うかい」からスタートしたものと思っていましたが、ここ鳥山亭が発祥なのだそうです。
調べてみたら、1964年創業とありました。

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案内された個室の外にも池があり、錦鯉が泳いでいます。
殆どの方が日本酒が飲みたいということで、竹に入った竹酒を注文。
私はソフトドリンクの、梅蜜の水割りにしました。

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お飲み物が運ばれて来たあたりで、最後の一名が到着。コースがスタートしました。
この日のメニューは、「いろり炭火焼き 鶏・佐久鯉の洗いのコース」

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まず運ばれて来たのは、先付けの長芋そうめん、胡麻豆腐、冬瓜、海老もろこし揚げ。
包丁で切っているという長芋そうめんの細かさ!まさに職人技です。
彩り、喉ごし、食感、味わいの全てが計算しつくされた美しさでした。

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向付は、佐久鯉の洗い。
氷の上に並べられた花弁のような鯉が、これまた美しい。
1週間ほど前から、地下水で泳がせているのだそうで、臭みがなく甘みが感じられるお造りでした。
手前は蓮の実。初めて食べた気がしますが、シャキシャキした不思議な食感でした。

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次に、鮎の塩焼き。柔らかいので丸ごと食べられます、とのことで、頭から齧ります。
野趣豊かな、滋養に満ちた一品でした。

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次はいよいよ炭火焼き。
スタッフさんによって運ばれて来た炭と網がセッティングされました。
籠いっぱいの食材から、まずはじゃが芋串が置かれます。
続けて大きな鶏串。焼け具合を見ながら、一通り焼けたらたれを付けて再度焼きます。

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椎茸は焼くのは片側だけで、旨みが窪みの方に溜まるのだそうで、これが本当に美味しい。
手羽中、獅子唐と、一通り食べるとお腹いっぱいなりました。
鶏つくね汁を頂いたら、あと一歩。

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麦とろご飯、味噌汁、香の物は量が控え目だったので、何とか食べ切りました。
そういえばとろろに麦を合わせるのって、何故なんでしょうね。

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水菓子は水ようかん。楓の葉が敷かれています。

お食事が終わったのは、21時過ぎ。
最終バスが21:50だそうなので、それまで蛍を鑑賞できます。

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両側に色とりどりの行灯が置かれた、水路の上に渡された板を歩いていくと、水辺に蛍が光っている、はずなのですが、最初は明るくて良く見えません。
でも水路の入口に蛍小屋が設置されていて、その中に沢山飼われているらしく、かなり間近で蛍を眺められました。
奥まで行くと蕎麦を打つ為の水車小屋があり、線香花火が置いてあります。

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花火を楽しんでからまた水路を戻ると、今度はところどころに、小さな明かりが見えました。
今いるのはゲンジボタルよりも小さなヘイケボタルなのだそうで、明かりもごく控え目なのです。
予想を遥かに上回るお店とお料理、おもてなしの素晴らしさを満喫して、帰路に着きました。
うかいグループのお店、都心にも何軒かあります。
きっとまた行こう、と思いました。

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07

24

01:33
Wed
2019

No.0257

《哲学者の薔薇園》オカルティズム講座第三回「魔女術 ハーブ活用法」レポート

7/19(金)に第三回目を迎えた、 《哲学者の薔薇園》オカルティズム講座。
今回のテーマは「魔女術 ハーブ活用法」。
毎回、アシスタントをして下さっている長南氏が、魔女術の実践も行っているので、今回はゲスト講師ということでお願いしました。



一言で魔女と言っても、その包括する概念は膨大になります。
神話に登場するキルケーやグライアイのような魔女から、薬草を用いて産婆や医療行為を行っていた中世ヨーロッパの魔女、軟膏を塗って空を飛び、悪魔に仕えて黒ミサで淫蕩な行為を行うとされた邪悪な魔女、自然の恵みに感謝を捧げるサバトを一年の決められた時期に行う、ペイガニズムの文脈の中の魔女、そして創作上の、魔法を使ったり異世界人だったりする魔女。
全てを取り上げるのはきりがないので、魔女と言えば薬草術かな、と、主にハーブに焦点を当てて紹介することにしました。
最初に、キリスト教社会に於ける魔女狩りの歴史などを踏まえて、魔女がどのような変遷を辿ってきたのかを説明。
それから長南さんにバトンタッチし、現代の魔女がどのような思想体系の元で生活や儀式を行っているのかを、紹介して頂きました。

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その間、私は野菜・フルーツに庭で摘んできたハーブや常備しているハーブ・スパイスなどを入れて作った「魔女のスムージー」を作り、受講者の皆様に配りました。
この「魔女のスムージー」は、私が休みの日の朝などに作って飲んでいるもので、レシピも大体のところは決まっていますが、野菜・果物はその時に手に入ったものを使っています。
最初は手軽に野菜が採れて良さそう、と思って作り始めたスムージー。
ほうれん草や小松菜を中心に作っていたのですが、どうも飲みにくいので、フルーツの分量を多くしていきました。
そのうちに、使い切れないで香りが落ちてしまうことの多いハーブやスパイスを活用するのに良いと気付いて、様々なハーブ・スパイスを試すようになりました。
この時に作ったレシピは、バナナ、ハネデューメロン、キウイフルーツ、ホウレンソウ、レタス、アロエ、アロマティカス、ローズゼラニウム、ペパーミント、オレガノ、フェンネル、シナモン、カルダモン、オールスパイス、牛乳。
皆様にも好評だったと思います。
ハーブ・スパイスには癖のある香りのものが多いので、好みに合わせてオリジナルのレシピを考える楽しみがあると思います。

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それから、エッセンシャルオイルを使ったアロマスプレーの作成。
残念ながら全員に作って頂くには時間が足りなかったので、代表でお二人に作って頂きました。
お一人はラベンダーとローマンカモミールの、リラックス効果のある香りのスプレー、もうお一人はティートゥリーで殺菌効果のあるスプレーを作っていました。
ハーブの効用を一覧にしたものを、資料としてお配りしたのですが、かなり膨大な量になってしまいました。
ちなみに配布のものもあくまで一例で、情報としては増やそうと思えば無限に増やせると思います。
ハーブに纏わるエピソードなども少しお話したのですが、話し足りないこともあったので、noteに纏めてみました。
そちらも是非、お読み頂ければと思います。

今回に限らずですが、受講者の中にはかなり豊富な知識をお持ちの方も多く、どちらが講師か分からなくなる場面も(笑)。
情報交換の場としても、とても意義のある講座だと思います。
次回8月16日(金)は、ゲストに宇田川岳夫氏をお招きします。
テーマは 「儀式的音楽」。
ご興味お持ち頂けた方、是非ともご来場下さいませ!

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