No.066
フランス料理店の愉しみ
お誕生日などの記念日には、フレンチ・レストランに行く習慣になっています。学生時代からアルバイトをしていた出版社で、料理評論家の見田盛夫氏の「西洋料理メニュー事典」というポケット版の事典を出版していたところから、フランス料理に興味を持ち、氏の出版した「エピキュリアン」などのフランス料理店ガイドを入手し、紹介されているレストランに思いを馳せたものです。
西洋建築にも興味があったので、建物自体が豪奢な西洋風の趣を持つ、シャトーレストランや一軒家レストランに憧れを抱きました。
中でも「江戸川乱歩の作品に出てきそうな」という形容詞で描かれた「ミュージアム 1999 ロアラブッシュ」は何としても行ってみたいお店でした。
初めてアール・デコ様式の石造りの外観を目にした時のときめきは、言いようがありません。その時は蝦夷鹿のお料理を頂いた記憶があります。
中庭には噴水があり、何とも典雅な雰囲気でした。
友人達とも何度か食事会を行い、一番多く行っているフレンチ・レストランです。

それから芝公園の「クレッセント」。以前は天井が高く厳めしい、チューダー朝風の内装だったようですが、やっと行けた時には改装されてすっかり明るい雰囲気の部屋になっていました。
個室を見学させて頂いたところ、様々な雰囲気のお部屋がありましたので、様々な用途に合わせて貸し切るのも良いかもしれません。
シャトー・レストランといえば「ジョエル・ロブション」。恵比寿ガーデンプレイスに聳え立つルイ王朝風建築です。
といってもミシュラン三つ星を獲得している2階のジョエル・ロブションは敷居が高すぎて、行ったのは1階の「ラ・ターブル・ドゥ・ジョエル・ロブション」。
ちなみに2017年現在、都内のミシュランの三つ星掲載のフレンチ・レストランは、「ジョエル・ロブション」と「カンテサンス」のみです。
ラ・ターブルの方は、外見から想像するよりは大分カジュアルな雰囲気でした。いつかは2階にも行ってみたいものです。

ジョージアン様式の「オーベルジュ・ド・リル トーキョー」は外観のみならず、とても素晴らしい内装でした。
少し残念だったのが、壁を飾る額。巨大な肖像画の色調が暗すぎたのはいいとして、何故か川の写真が掛かっていたので。

こうして書いていると切りがありませんので、今までに行ったフレンチ・レストランを都内中心にざっと列挙してみます。(ビストロも一部含みます。)
ミュージアム 1999 ロアラブッシュ
横浜元町 霧笛楼
シェ松尾 青山サロン
ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション
クレッセント
レ・クレスタリーヌ
レストラン シェ・リュイ
ラ・カスケット
シラノ・ド・ベルジュラック
ジャルダン・ド・ルセーヌ
ボン・シャン
ラ・ロシェル南青山
オーベルジュ・ド・リル トーキョー
ラブレー
クーカーニョ
シェ・イノ
ジランドール
シャントレル
キノシタ
マダム・トキ
ビストロ ファヴォリ
ガストロノミー・アムール
古我邸
Gris
他にもあったかもしれませんが思い出せるのはこんなところ。
お料理についても心に残るものは沢山ありましたが、やはり味って視覚的なものに比べて忘れてしまいますね・・・。
美食家の来栖けい氏は、時間が経っても忘れることのないシンプルなお料理を出そうと、「ボニュ」というお店をオープンしたそうです。
家からも近いので、いずれ行ってみたいと思っています。
最後の「Gris」は、先日29日に相方のお誕生祝いに行ったお店です。
実はたまたま地図で見つけた、「セララバアド」というお店が気になって予約しようとしたところ、来シーズンまで予約の取れないお店であると判明。
ジャンルが「モダン・ガストロノミー」となっていたのですが、それで代わりにと探したのがGris。
お店の雰囲気は至ってカジュアルなのですが、料理の凝り具合が凄い。また、それぞれに合った飲み物とのセットを提案しています。
素材の組み合わせ、盛り付け方。驚きと発見の連続でした。
私は基本的に伝統的なものを大切にしたいというスタンスなのですが、実は実験的なものも大好きなので、かなり楽しませて頂きました♪
次の機会には、それぞれのお店のお料理についてももう少し書きますね。
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