Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

11« 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »01
12

31

17:25
Sun
2017

No.0136

一年の終わりをオルゴールの音に乗せて

2017年もいよいよ終わりですね。
今年は個人的には色々と広がりのあった年でした。
昨年に続き《哲学者の薔薇園》で文芸サロンのような場所を作ることができたり、新しい場所でそれぞれのオーナーさんやお客様との信頼関係を築けたり、念願の地方公演も叶い、CDや映画製作が実現し、思い残すことはないといって良いのですが、私の悪い癖で、出来たものを広める以前に次へ次へと行ってしまうので、来年は成果物をより多くの人の目に触れられるよう頑張りたいと思います。
肝心の古物商としての活動はあまり活発にできてはおりませんが、少しずつでも継続して活動していけばきっと実を結んでいくと思っております。
ご紹介の機会のないままになっておりました、アンティーク・オルゴールの美しい調べに乗せて、今年を見送りたいと思います。

ジョージ・ベンドン社製 64弁8曲6ベル1ドラム シリンダーオルゴール



動画→https://www.youtube.com/watch?v=EfeTyIjkyxE&feature=youtu.be
こちらで販売しております。

それでは皆様、良いお年を!

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
12

28

01:51
Thu
2017

No.0135

《哲学者の薔薇園》忘年会

今年もあと僅かになりました。
今月後半は、クリスマス会やら忘年会やらで連日出歩いております。
23日には、私たちが《哲学者の薔薇園》を営業させて頂いているサロン・ド・シャルーン(今まで使っていた「少女学館」から、名前を新たに付けました)のこまつさんに連れて行って頂き、長野県茅野市にあるロリータブランドFairy wishのクリスマスランチ会にお邪魔してきました。
Fairy wishデザイナーの小林愛梨穂さんが茅野に移住したのは、ガーデニングをやりたかっただからなのだそうです。
私も両親の影響でガーデニング大好き(得意とは言えませんが・・・)なので、そうやって自分の理想の土地が見つけられるのはとても素敵なことに思えました。

他にも、仕事先のクリスマス会、お友達で画家の安蘭さん、こまつさんとのパフェ会、先日のスパイラルホールでの「ぶどうのことば」打ち上げ忘年会、クトゥルー忘年会等々・・・。
そして明日は私たち《哲学者の薔薇園》の忘年会営業。
9月から新たに場所をお借りしている、中野のリーディングバーgLUV.での営業となります。
gLUV.は半地下にある隠れ家のような、癒しの空間です。
怪しいクトゥルーメニューが登場したり、ボードゲームやら20Qという出題者の考えたモノを当てるゲームやらをやって盛り上がることになるかと思います。
因みに20Qは私結構得意です。挑戦者求む!!

《哲学者の薔薇園》
2017/12/29(金) 18:30-22:30
gLUV.
〒164-0001 東京都中野区中野2-28-1 中野JMビルB1F
03-5385-8273



ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
12

20

20:18
Wed
2017

No.0134

「喫茶茶会記 - Profile 1 -」刊行

このブログでも度々言及している、四谷三丁目にあるジャズ喫茶・喫茶茶会記が10周年を迎えた記念に、ここに集う人々のプロフィールを一冊の本に纏めて出版することになりました。
編集者は私の長い付き合いの友人でもあり、茶会記にて隔月でイベントを開催している、西川祥子さん。
西川さんの書いた文章がこの本の出版の契機となったとのことですが、店主の福地さんの人柄に引き寄せられて様々な表現者が集う、まるで人間交差点のようなこのお店に相応しい本であると言わざるを得ません。
2、3、4と続く予定だというこの本の記念すべき第一号に、私もレギュラー陣の一人として執筆させて頂きました。
喫茶茶会記の他、ディスクユニオンお茶の水店で発売中です。そのうちAmazon等でも取扱うかも知れません。
装丁もとても素敵な一冊です。
是非お手に取ってみて下さいませ。


DRYeQDYUMAAdjUI.jpg
DRYeQxTVoAAX7BD.jpg

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
12

16

14:17
Sat
2017

No.0133

ロサ・アンティカのクリスマス

もうすぐクリスマス。一年があっという間です。
アドベントについて去年記事を書きましたが(→こちら)、クリスマスイブまでの四週間を言います。
当然クリスマスの飾り付けをしていなければならないのですが、先月人形制作のご依頼を頂き、現在制作の真最中。
締切までの数ヶ月はかなり制作中心の毎日になりそうです。
それでクリスマスツリーもやっと昨日、飾りつけしたところです。
我が家のクリスマスツリーはかれこれ10年位同じものを飾っています。
ということで今年の写真ではないのですが、ツリーと一緒に撮った私のお人形の写真です。



左の白い子がセレン、右の宝塚の男役っぽい子がテルル。姉妹の設定です。
この子達はいつも使っている石塑粘土ではなく、サーニットという樹脂粘土で作りました。

RIMG0702.jpg

これは母からの依頼で作成した、猫の兄妹。
実家で姪たちの遊び道具になっているようです。

もう明日になりますが、2017/12/17(日)17~22時、新宿御苑の少女学館にて、『ヒナコルメルと處女美術館』とのコラボイベント「ダーククリスマス」を開催します。
皆でクリスマス・キャロルを歌ったりキャンドル・サービスをしたり、クリスマスケーキを食べてお祝いしましょう。

少女学館 新宿御苑店
東京都新宿区新宿1-19-6 ISビル6階

それでは皆様、良いクリスマスを!

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
12

13

21:45
Wed
2017

No.0132

螺旋楽奏会

先日スパイラルホールで開催された「ぶどうのことば」盛況のうちに終了致しました。
何しろ試飲5杯付きのチケット3000円というのでかなりのお値打ち価格、出演者のお客様はそこから更に割引あり。
ということでお客様方がとても陽気で楽しそうだったのが印象的でした。

そして有月さんのドローイングを衣服に仕立てたDRAGON & RAKANのショーも、大変好評でした。
音楽と映像を担当したのは、元モントザハトメンバーの田島さん。
宇宙を思わせる神秘的な音と、ドローイングの映像に乗せて、絵を着るというコンセプトのショーが行われました。
私は着物を着用させて頂いたのですが、オーガンジーの布を被布のように被って登場し、先端でぱっと投げ捨てたところ、まるでお芝居を見ている様だったとの嬉しいご感想を頂きました。
実はこれ、映画「魔界転生」の麻生久美子さん演じるクララお品の登場シーンをヒントにした演出です。
本当は最後にモデル全員で民族楽器を手に手に、バッカスを囲んで酒宴を繰り広げたかったのですが、今回はシンプルに、との主催側の意向もあり、この演出はカットとなりました。



この日のショーのアフターパーティとして、12/18に有月さんを囲み、民族楽器や創作楽器の演奏会を行います。
演奏といっても皆で勝手気ままに楽器をかき鳴らす、自由なセッション。
ショーの最後に出来なかった演出をやってやろう、という試みです。
有月さんが発明した馬蹄琴(馬の蹄鉄を楽器にしたもの)や、石琴、バラフォン、カリンバ、スリットドラム等お持ちの民族楽器、私のプサルテリ、など持参しますが、民族楽器や創作楽器の持ち寄り歓迎です。
また、有月さんに創作についてのお話も伺いたいと思っています。

ショーの演出について話し合っている時、円の完全対象性と螺旋の運動性の間の確執、といったお話が出ました。
有月さんはここ10年程、対数螺旋や数学、物理の魅力に取り付かれているのだそうです。
そして、ユングと物理学者のパウリとの共同研究について教えて下さいました。
私はシュタイナーやユングに非常に関心があり、著作を読み漁っているにも関わらず、ユングとパウリの関係を寡聞にして知らなかったのです。
シンクロニシティを心理的作用として提唱したユングに対し、パウリは物理現象としての解答を追究した、ということですが、彼が137という数字に持たせる象徴性だとか「パウリ効果」と呼ばれる近くにいるだけで実験装置を壊してしまうという伝説だとかを聞くと、甚だ興味深い人物に思われます。
シンクロニシティといえば、このイベントの会場がスパイラルホールだということも、不思議な符合に思えます。
そういえば十牛図にあるように東洋では円が神の如き完全性を表すのに対し、西洋ではプロビデンスの目が示すように、三角形が神の象徴である。
この辺りも蛇と牛との対比に似た、東洋と西洋の思想の差が現れていて、面白いではありませんか。

哲学について話せる人があまりいなくて、と仰っていた有月さんに、この日は存分にお話して頂きたいと思います。
**********
《哲学者の薔薇園》
at 四谷三丁目「喫茶茶会記

「螺旋楽奏会」

2017/12/18(月)
営業時間 15:00~23:00(22:00 L/O)
チャージ500円

イベント開始時間:18時頃

楽器演奏会
有月(UGETSU)トーク

総合芸術茶房 喫茶茶会記
〒160-0015 新宿区大京町2-4 1F
TEL 03-3351-7904

※地下鉄丸の内線「四谷三丁目」駅1番出口を出て右に向かい
ドトール、サンドラック、スーパーを過ぎた1つ目の路地に入る。
100mほど歩き、左側に骨組みのような4階建ての白い建物が現れたら
右路地に小さな看板「喫茶茶会記」が出ているので、その道へ入る。
つきあたりのマンション1階が入口です。
徒歩3分弱となります。

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
12

07

02:07
Thu
2017

No.0131

アウトローブラザーズの麗子人形


さいたまスーパーアリーナ骨董アンティークフェア、無事終了致しました!
今回は初日オープン時の人出はあったものの、全体にあまり成績が振るわず・・・他のお店でもそんな感じだったとの噂も。
次回開催は未定だとか。何とか継続して欲しいものです。

毎回、マンタムさんのお店には看板のようなオブジェ作品が飾られますが、今回は一際目立つ、巨大な十字架にかけられた麗子人形でした。
澁澤龍彦「犬狼都市」に登場する令嬢ですが、マンタム作の麗子は何故か豚の頭を持つ白いマネキン。



実は私、原案となったマンディアルグの「ダイヤモンド」は何度か読んでいますが、「犬狼都市」そのものはまだ未読なのです。

先日、友人のまゆみさんにお誘いを受け、世田谷美術館で開催中の「澁澤龍彦 ドラコニアの地平」に行って来ました。
集まったのは作家の菅野彰さん、大学准教授の田中東子さん、ライターの菊地清香さんら、澁澤に対しては一家言ある面々。
その際にも話していましたが、やはり澁澤は通過儀礼的に読まれるもので、ずっと澁澤に拘り続ける読者というものはそういないのでは、と思います。
私も、高校生の時に友人から借りて読んだ「黒魔術の手帖」「毒薬の手帖」あたりを皮切りに、「妖人奇人館」「世界悪女物語」「人形愛序説」「少女コレクション序説」といったエッセーは随分読みましたが、円環的構造を表す今回の展示の最初と最後に取り上げられた「高丘親王航海記」も考えてみれば未読ですし、小説を意外と読んでいないことに気付きました。
実家が鎌倉で、高校が北鎌倉だったので、澁澤龍彦邸を覗きに行ったことはありますし、鎌倉文学館で展示を見たり、敬愛する高橋たか子氏のエッセーに登場する氏の姿に親しみを感じたりはしていましたが、世田谷美術館の展示によって今まで知らなかった澁澤氏の新たな魅力を色々と発見できました。
取り分け瀧口修造、土方巽、三島由紀夫、種村季弘、四谷シモンや龍子夫人といった周囲の人々との交流の様が微笑ましく、スペインの魅力を語る文章からも、紹介した文学・芸術作品のおどろおどろしいイメージとは裏腹の、闊達な人柄が偲ばれました。

高橋たか子氏との共訳「大理石」もあるくらいマンディアルグの作品を愛好していた澁澤氏が翻案した「犬狼都市」。
そのうちに読んでみないと、と、バラの花束で鞭打たれる「オートバイ」のヒロイン、レベッカの如く十字架に磔になった麗子人形を見ながら、思ったのでした。

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村