No.0132
螺旋楽奏会
先日スパイラルホールで開催された「
ぶどうのことば」盛況のうちに終了致しました。
何しろ試飲5杯付きのチケット3000円というのでかなりのお値打ち価格、出演者のお客様はそこから更に割引あり。
ということでお客様方がとても陽気で楽しそうだったのが印象的でした。
そして
有月さんのドローイングを衣服に仕立てたDRAGON & RAKANのショーも、大変好評でした。
音楽と映像を担当したのは、元モントザハトメンバーの田島さん。
宇宙を思わせる神秘的な音と、ドローイングの映像に乗せて、絵を着るというコンセプトのショーが行われました。
私は着物を着用させて頂いたのですが、オーガンジーの布を被布のように被って登場し、先端でぱっと投げ捨てたところ、まるでお芝居を見ている様だったとの嬉しいご感想を頂きました。
実はこれ、映画「魔界転生」の麻生久美子さん演じるクララお品の登場シーンをヒントにした演出です。
本当は最後にモデル全員で民族楽器を手に手に、バッカスを囲んで酒宴を繰り広げたかったのですが、今回はシンプルに、との主催側の意向もあり、この演出はカットとなりました。

この日のショーのアフターパーティとして、12/18に有月さんを囲み、民族楽器や創作楽器の演奏会を行います。
演奏といっても皆で勝手気ままに楽器をかき鳴らす、自由なセッション。
ショーの最後に出来なかった演出をやってやろう、という試みです。
有月さんが発明した馬蹄琴(馬の蹄鉄を楽器にしたもの)や、石琴、バラフォン、カリンバ、スリットドラム等お持ちの民族楽器、私のプサルテリ、など持参しますが、民族楽器や創作楽器の持ち寄り歓迎です。
また、有月さんに創作についてのお話も伺いたいと思っています。
ショーの演出について話し合っている時、円の完全対象性と螺旋の運動性の間の確執、といったお話が出ました。
有月さんはここ10年程、対数螺旋や数学、物理の魅力に取り付かれているのだそうです。
そして、ユングと物理学者のパウリとの共同研究について教えて下さいました。
私はシュタイナーやユングに非常に関心があり、著作を読み漁っているにも関わらず、ユングとパウリの関係を寡聞にして知らなかったのです。
シンクロニシティを心理的作用として提唱したユングに対し、パウリは物理現象としての解答を追究した、ということですが、彼が137という数字に持たせる象徴性だとか「パウリ効果」と呼ばれる近くにいるだけで実験装置を壊してしまうという伝説だとかを聞くと、甚だ興味深い人物に思われます。
シンクロニシティといえば、このイベントの会場がスパイラルホールだということも、不思議な符合に思えます。
そういえば十牛図にあるように東洋では円が神の如き完全性を表すのに対し、西洋ではプロビデンスの目が示すように、三角形が神の象徴である。
この辺りも蛇と牛との対比に似た、東洋と西洋の思想の差が現れていて、面白いではありませんか。
哲学について話せる人があまりいなくて、と仰っていた有月さんに、この日は存分にお話して頂きたいと思います。
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《哲学者の薔薇園》
at 四谷三丁目「
喫茶茶会記」
「螺旋楽奏会」
2017/12/18(月)
営業時間 15:00~23:00(22:00 L/O)
チャージ500円
イベント開始時間:18時頃
楽器演奏会
有月(UGETSU)トーク
総合芸術茶房 喫茶茶会記
〒160-0015 新宿区大京町2-4 1F
TEL 03-3351-7904
※地下鉄丸の内線「四谷三丁目」駅1番出口を出て右に向かい
ドトール、サンドラック、スーパーを過ぎた1つ目の路地に入る。
100mほど歩き、左側に骨組みのような4階建ての白い建物が現れたら
右路地に小さな看板「喫茶茶会記」が出ているので、その道へ入る。
つきあたりのマンション1階が入口です。
徒歩3分弱となります。
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