Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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09

28

23:15
Fri
2018

No.0194

軽井沢の旅・後編 スカラ座、軽井沢現代美術館

何度か起きようと思いつつ、結局10時間以上ぐっすり寝てしまった私。
やっと目覚めたのは7時頃。

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家から持ってきた珈琲を淹れて飲んでから、東急ハーヴェストクラブの浴場に行ってみました。
浴場からは、地下のプールにも降りられるようになっています。
夏に一度も海やプールに行けなかったので、ここで入ってやろうと持ってきた水着を着て降りてゆくと、プールには誰もいません。気持ちいい!

20180921軽井沢_180926_0014

泳ぐのなんて何年ぶりか分からないくらいです。最初は顔を水に付けるのも躊躇われましたが、そのうち手足を適当にバタバタさせて何とか進めるようになりました。
小学校の頃、夏にスイミングスクールに通わされました。10段階程あるクラスはカニ、タコ、クラゲ、タツノオトシゴ・・・と海の生き物の名前がついていて、一番上のクラスがイルカ。
でも私は、クラゲまでしか進めませんでした。
背浮きのテストの時、まだゴールに着かないのかな、と思いながら目の前の水面がユラユラしてゆくのを見ていたら、頭がコツンと何かにぶつかりました。
何と、プールの底まで沈んでしまったのです。
そんな、泳ぎが下手とかいう以前のレベルですので、バタバタやるのにもすぐに疲れてしまい、お風呂に入ることにしました。
幾つかある浴槽のうち、温泉は岩風呂だけとのことでしたが、露天風呂にサウナにと色々楽しめました。
部屋に戻ると、既に相方は支度を終えています。
急いで準備し、掃除をして部屋を出ました。

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軽井沢では、キノコを良く見掛けます。
ホテルから駅までの道にも、コップのように雨水を溜めたキノコや、小さな卵のようなキノコが生えていて、それらを写真に納めたりしながら歩きました。

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矢ヶ崎公園の広い池には蓮が浮かんでいて、遠くの山並みの景観も楽しめました。
駅でしなの鉄道の時刻表を見ると、1時間に1、2本しかないようです。
仕方なくお土産物屋さんなどで40分くらい時間を潰し、列車に乗って隣の中軽井沢へ。

この日まず向かったのは、中軽井沢駅前の「新宿 スカラ座」という喫茶店。
かつて歌舞伎町にあった店舗が移転していると知り、行ってみなくては、と思ったのです。
こじんまりしたそのお店では、上品で人懐っこいマダムが色々お話をして下さり、お嬢さんの写真を見せて下さったり、私たちの写真を撮ったりして下さいました。

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ここの珈琲とトーストの美味しさからも、この辺りの水の美味しさが改めて実感できました。

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お店のレポートを、私がライターをしている「レトロ喫茶東京」というブログに番外編として書きましたので、宜しければ是非読んでみて下さい。

次の目的地は、中軽井沢と軽井沢の中間にある、軽井沢現代美術館
スカラ座を出て、中山道を歩き始めました。
天気も良く、初秋らしい高原の風を感じながら歩くのは気持ちよかったです。
やがて歴史民俗資料館が現れ、このすぐ隣のはずだけど・・・と思いながら標識を探すと、思ったより道を登っていったところに四角い門が現れました。

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まだ新しいのか、とても綺麗な美術館です。
まずは2階から回ることにしました。中央のフロアは村上隆のひまわりを中心とした作品。他に南桂子の鳥と少女のエッチング作品群、浜口陽三「22のさくらんぼ」の連作の飾られた小部屋が。
1階は半分が荒川修作のドローイング。記号やタイポグラフィを駆使したドローイングは、現代のグラフィックデザインやアニメーションの表現と通じるものがありました。

20180921軽井沢_180926_0004

もう半分は「海を渡った画家たち」という特集で、新旧の作家の作品が入り混じっています。
名和晃平の作品が置かれた暗い空間や、ロッカクアヤコのドローイングの製作過程を映した映像など、興味深く観られました。
ここの入館料はお茶・お菓子つきだったので、一通り回ってからマリアージュの紅茶を頂きながらくつろぎました。

現代美術館を出て、近くにあるフレンチアンティークのお店に寄ったり、チョコレートファクトリーでお土産を買ったりしながら、そのまま軽井沢方面へ歩きました。
途中にあるホテル、ロンギングハウスを一目見たかったのですが、相方がかなり疲れていたので寄らずにそのまま歩くことに。
子供の頃、前を通って憧れていたロンギングハウスは、建物の美しさもさることながら、ホスピタリティが最高で、一度宿泊しただけなのにそれからずっとメールマガジンや丁寧に手描きされたDMを送ってきて下さるのです。
東京にも「野菜がおいしいダイニング」を3軒出店しています。本当に美味しいのでお勧めです。

軽井沢駅に着いたのは、バスの出発時間の2時間程前。

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駅前の街路樹のヤマボウシ。

折角なので旧軽井沢でも歩きたかったのですが、相方がギブアップというので、駅の待合室で休むことにしました。
でも大分時間があるので、私は今まで一度も行ったことのない、軽井沢プリンスのアウトレットモールなど覗いてみました。
こちらには結構人もいて、ワインや地元のフードフェアなどもやっていたのですが、あまり見たいところもなかったので、待合室で本を読んだり珈琲牛乳と峠の釜飯おにぎりを買って食べたりしているうちにバスの時間に。
駅からの美しい夕日を見納めに、軽井沢の町を後にしたのでした。

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09

25

23:16
Tue
2018

No.0193

軽井沢の旅・前編 白糸の滝、碓氷峠、万平ホテル

先日の記事に書いた通り(→こちら)、21日、軽井沢へ一泊旅行に行ってきました。
当日は朝早くに新宿から高速バスで出発予定でしたが、なんと、ゴミ出しに手間取り電車を1本乗り遅れるという失態。
早朝なので電車の本数も少なく、次の電車に乗ってターミナルまで走りましたが、丁度出発してしまった後でした。
すぐにカウンターで次発を訊ねると、親切にも別会社のバスを調べて下さり、45分くらい後に渋谷発のバスがあると教えて下さいました。
Uターンして渋谷へ向かい、売り場で確認すると運良く空席もあり、何とかバスに乗り込むことができました。

今回は相方が私の希望を元にプランを組んでくれ、一日目は車での移動、二日目は主に中軽井沢付近を回る予定にしていました。
初日は生憎の雨でしたので、車での移動で正解だったと思います。



しかし、久しぶりの運転がいきなり雨の峠。相方は最初はかなり慎重に、時速30km程で運転していました。
最初の目的地は、白糸の滝。
私は何度か行ったことがあるのですが、滝好きの相方に見せてあげたいと思ったのです。
最初は「竜返の滝」にも行こうと思ったらしいですが、そちらは熊が出るのでやめたのだとか。
久しぶりに見る白糸の滝は、こんなにこじんまりしてたっけ、という印象。

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結構雨が降っていたせいか、観光客もそんなに多くはなく、しばらく滝を眺めてから、高速シャッターで滝の写真を撮ってみたりとゆっくり楽しめました。

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リコーGXR シャッター速度1/1600、絞りF3.6、ISO3200

来た道を戻り、ハルニレテラスで昼食を摂ることにしました。
チェックしていたお店は、ベーカリー&レストラン沢村
晴れていたら随分気持ち良いだろうな、というテラスは雨でも結構観光客が来ていて、席が空くまで少しばかり待たされました。
フェンネルを効かせたムール貝のパスタもサーモンフライバーガーも大変美味しかったのですが、何よりパンの美味しさに感動!
取り分け、全粒粉のパンが絶品でした。

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軽井沢で好きなパン屋さんは浅野屋だったのですが、パン屋さんが沢山あるということは、きっと水が美味しいのですね。

食事を終えて、すぐ近くの石の教会・内村鑑三記念堂へ。
ところが入口のところに係員がいて、今日は見学時間が終了していると言うではありませんか。
土日の日中が見学不可と調べていたようですが、金曜も不可だったようです。
仕方なく、同じ敷地内のホテル、ブレストンコートの中に入って少し休憩しました。
ブレストンコートもとても洒落た空間で、至るところにある、同系色にまとめられたフラワーアレンジが見事でした。

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そして今度は碓氷第三橋梁、通称めがね橋へ向かいました。
ここを観に行くのは、もしかしたら初めてだったかも知れません。
碓氷峠を過ぎ、くねくねと曲がりくねった山道をひたすら走ります。
途中幾つかの橋を車から見掛け、近くまで行ったらもっと迫力あるのかな?と思っていましたが、いざめがね橋に辿り着くと、それまでとは全く異なるスケールにただただ見上げるばかり。
でも雨が強かったので、車の中から見るに留めておきました。

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今度行ったら橋の上を歩いてみたいです。

そして旧軽井沢に戻り、万平ホテルへ。大好きなクラシックホテルです。

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今回は旧軽井沢銀座など、軽井沢らしい場所はプランに入っていないのですが、ここだけは行きたかったのです。
伝統のアップルパイは売切れとのことでしたので、マロンのロールケーキとコーヒー、相方はロイヤルミルクティーをオーダーし、カフェテラスでしばらくお茶を頂きながらの読書を楽しみました。

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ちなみに、先日の記事でヘッセの「ガラス玉演戯」を持っていく、と書きましたが、分かってはいたのですが2冊組だとやはり読み終わるまでに時間が掛かりすぎるかも、と考えた挙句、高橋和巳の「我が心は石にあらず」に変更。
あまり読み進められませんでしたが・・・。

駅に戻って車を返し、駅から矢ヶ崎公園を通り過ぎ、宿泊施設の東急リゾートヴィラへ。
2LDKのとても綺麗なマンションで設備も整っており、1000円プラスリネン代だけで泊まれるなんて嘘みたいです。
隣接の東急ハーヴェストクラブの温泉やプールも使用できるというので楽しみにしていたのですが、思ったより疲れていたのか、この日は早々に眠ってしまいました。

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09

21

01:25
Fri
2018

No.0192

玩具館 三隣亡 in 愛媛県 [萬翠荘]

年に2回ほど開催される、お馴染みグループ展「玩具館 三隣亡」。
今回は愛媛県松山市にある洋館「萬翠荘」にて開催されます。
萬翠荘は何と、国指定重要文化財!
三隣亡、そんなところで開催してしまって大丈夫でしょうか・・・。
一抹の不安を感じつつも、私にとって四国は未踏の地。
搬入にかこつけて10/9、10と松山に行って参ります。
大阪、群馬、松山と、三隣亡のお陰で地方での展示を経験させて頂いておりますが、展示するだけでなく何とか売上に繋げたいものです・・・。
参加者の渋谷尚代さんのウルトラバロックなアトリエに伺うのも楽しみでなりません。
レポートもどうぞお楽しみになさって下さいね!



**********
『玩具館三隣亡』は、きまぐれにほんのひと時だけ舞い降りてくる不思議なお店です。
綺麗なもの、楽しいもの、妖しいもの、奇妙なもの、夢と現の境から溢れてきたものたちが、皆さまにお逢いしたくて、わくわくしながら、お待ちしています。
玩具館へようこそ!!  石神茉莉



参加者

edalab.(植物オブジェ、花面)
feel.b.mico(ワイヤーアート)
Witch’s Medicine(シーグラスとワイヤーアクセサリー)
玉置千春(Doll)
由良瓏砂(Doll オブジェ)
Tina(ワンピース)
銀狐久(Doll)
高橋汐(Doll)
渋谷尚代(フェルトオブジェ)
村山拓人(キャンドルスタンド)
遠山涼音(Doll)
凱留狗工房(豆本)
LACEROCKER♡SHO-KO (レース)
野網克美(フレームアート)
今大路智枝子(メヘンディ・ジャグアタトゥー)
るるい宴(クトゥルー神話雑貨)
永福千秋(マクラメジュエリー)
池田祐美(Doll)
Hds(タロット占い)
瞳硝子(マクラメジュエリー、ガラス)

アドバイザー 石神茉莉

萬翠荘
〒790-0001 愛媛県松山市一番町3-3-7
089-921-3711

期間 2018年10月10日(水)〜21日(日) 9:00〜18:00

同時開催楽習フォーラム会員による体験会もあります。
http://www.gakusyu-forum.net/topics/topics_524/index.html

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09

14

22:25
Fri
2018

No.0191

過剰と欠如

先日、マンタムさんの住居兼倉庫の片付けの手伝いに行って来ました。
近々引越しをしなければならず、それに先立ってほぼゴミと化している古物の堆積の片付けと移動をしないといけないのですが、掃除が本当に嫌いらしく鬱々としているのを見兼ねたのです。
マンタムさんの住居の凄惨さは、かねがね噂には聞いていました。
都築響一氏が取材に来たものの、ベッドの上にしか居場所がなかっただとか、部屋の中でも上履きが必要だとか。



当日は朝に小田急線の駅前で待ち合わせたのですが、色々あってマンタム邸に到着したのは午後になってから。
建物は家というか完全に倉庫でした。
上履きに履き替えるようにとの指示もなく、靴のまま上がりました。
住居の2階に上がるには足場を確保しないといけないくらい危険な状態でしたので、靴のままで正解だったと思います。
ちなみに1階は、入口付近のものを撤去しないと中に入れなさそうな感じでした。
倉庫は倉庫でも廃墟、それも災害に遭って人が住まなくなり10年位経っているような雰囲気のところです。
仮にも古物の師匠なので、そう酷いことは言わずにおきますが、控え目に言って人間の住むようなところではありませんでした。
2階も同様でしたが、荒れ果てた園場所には似つかわしくない位に毛並みの美しい2匹の猫が、壁際のベッドの上に寝そべっていました。
ルリさんと長次郎です。
あまりこちらに関心を示さないルリさんに引き換え、誰にでも懐くという黒猫の長次郎は私を熱烈歓迎してくれました。



それから数時間、蚊に悩まされつつ屋外にて作業。
バイト代は、発掘されたものの中から好きなものを何でも。

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帰り際。これでも作業は進んだのです。



帰りにマンタムさんが、ファミレスで晩御飯をご馳走してくれました。
つい前置きが長くなりましたが、この記事のメインはそこでの会話です。

マンタムさんは、私がこの先どのような活動をしていくといい、というアドバイスを度々下さるのですが、この日も私が「余り知られていないけど良いと思うものを世の中に紹介したい。人と人を繋ぐのも向いていると思う」というような話をしていると、「これ良いから見て下さい、だけでは、そこで終わってしまう。体系立てていかないと」と言われました。
また、「瓏砂のやりたいことの世界観とか雰囲気は分かるが、具体的な形が見えない」とも。
なるほど、そうだと思います。
よく私は自分の作品を説明するのに「神秘主義的」という言葉を使います。
カトリックである自分としては腑に落ちる表現なので使いたくなるのですが、神秘主義とは何かというと「神との合一」です。
つまり自己の内的体験なのです。
しかし表現活動は、自分と世界との結びつきですから、神秘主義という言葉で分かってもらいにくいのは当然です。

それなら、活動を説明する言葉として何が適切だろう、と考えていて、ふと「過剰と欠如」という言葉が思い浮かびました。
言ってみれば「陰陽」と同じものかも知れません。
更に突き詰めれば、適材適所の考え方です。
私は、人間は誰しも一番相応しい場所に置かれれば輝くものだと思っています。
過剰なもの、欠如したもの、など一般的な尺度からはみ出したものを、排除するのでなく受け容れることのできる社会。
それを実現するのに一役買うことができれば、私の活動にも些かなりと意味があると言えるのではないでしょうか。

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09

12

23:05
Wed
2018

No.0190

おひさまのしずく 森のしずく

以前、イベントで共演させて頂いた(こちら参照)、全盲のシンガーソングライター佐藤ひらりさんのお母様、佐藤絵美さんより、メッセージを頂きました。
「おひさまのしずく」「森のしずく」という、無添加消臭スプレーの販路を探していらっしゃるそうです。
もしご興味ある方いらしたら、是非ご協力をお願い致します。



以下、佐藤絵美さんからのメッセージです。
***********
弊社オフィスMAZEKOZEにてオリジナル商品ができました。
新潟県阿賀野市の障害者施設で作っている、無添加の消臭スプレーです。
アレルギーテスト済みで、赤ちゃん、お年寄りにも安心です。
障害者の賃金を上げたいです。
販路を探しています。
お店に置いていただき、良さを伝えていただける方や私たちだけでは繋がれないところに、どんどん行きたいです!
1本の購入、口コミ…なんでもご協力いただけると、ありがたいです。
***********
ひらりさんの歌声も素晴らしいので、良かったら聴いてみて下さいね!
ロサ・アンティカでオルゴールを扱っているのもあり、私は「なくしたオルゴール」がとても好きです♪

佐藤ひらり 「なないろの夢」
佐藤ひらり 「なくしたオルゴール」(アルバム『こころのうた』より)」
佐藤ひらり 「算数いらないうた」(アルバム『こころのうた』より)



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09

05

00:06
Wed
2018

No.0189

旅先で読む本

遅い夏休みとして、今月半ばに軽井沢に一泊旅行に行く予定です。
軽井沢は、子供の頃から何度も行ったことがある土地です。
それを何故また敢えて行くのかというと、アルバイト先の保養施設があり、1泊1000円で泊まれるというのです。
短い日程ですし大してのんびりできるとも思えませんが、できれば万平ホテルのラウンジあたりでゆっくり本を開きたい。
そう思い、何を持っていこうかと考え始めました。

先日の舞台では、作中に沢山のイヤミス、つまり後味の悪いミステリのタイトルが登場しました。
できれば稽古中に読みたかったのですがなかなかそんな時間も取れず、舞台が終わった今になって、真梨幸子や新堂冬樹、誉田哲也などを取り寄せています。
しかし考えてみれば、何も爽やかな高原のテラスやクラシックホテルのラウンジで、嫌な気分になることもないではないですか。
同じミステリなら軽井沢らしく内田康夫と行きたいところですが、生憎手元にありません。

軽井沢といえば横溝正史の「仮面舞踏会」が有名ですが、私は「呪いの塔」に登場する立体迷路「バベルの塔」にとても惹かれたものです。
バベルの塔が実在したら、絶対に行っていたと思います。
今回はまだ未訪の軽井沢現代美術館に行こうと思っているのですが、展示は何をやっているのかとサイトを見てみると、運のいいことに荒川修作展を開催中です。
荒川修作とマドリン・ギンズの「養老天命反転地」も、何年も前から行きたいと思いながら行けていない場所ですが、横溝描く「バベルの塔」にどことなく通じる部分があるかも知れません。

話が逸れました。
岸田國士の「浅間山」「泉」なども、軽井沢が舞台の作品として印象に残っています。
ただ、岸田國士にしても堀辰雄にしても、今は青空文庫で読めてしまうのですよね。
わざわざ持っていくのであればもっと普段目にする機会の少ないもの・・・でも哲学書などだと気楽に読むには敷居が高いし、もうちょっと平易なもの・・・と考えていて、大好きな作家であるヘルマン・ヘッセに思い至りました。
ヘッセでまだ未読の作品が家にあったはず。「ガラス玉演戯」などどうだろう。
考えれば考える程、名案のような気がしてきました。
そういえばガラス玉演戯ってお店なかったかしら、と調べてみたら、ありました。
昔国立に「ガラス玉遊戯」という喫茶店があったのですが、それが改名して「FLOWERS 」になり、更に現在「名曲喫茶 月草」になっているとのこと。
それを知り驚きました。「名曲喫茶 月草」は、以前から私が愛好している国立にあるブランド「SERAPHIM」のデザイナー中元さんのお勧めのお店だったからです。

つい先日、お友達の創作ユニット「ガラスの小鳥社」の活動16年目を記念した展示がSERAPHIMさんであり、残念ながら展示には間に合わなかったのですが、記念パーティにお邪魔してきました。
パーティで中元さんとお話し、近々SERAPHIMさんにも久しぶりにお邪魔したい、「レトロ喫茶東京」の取材も兼ねて月草さんにも伺いたいと思っていたのです。
こうやってどんどん興味のあるものごとが繋がっていくのは、とても面白いなと思います。
SERAPHIMさんやガラスの小鳥社さんとの思い出も、沢山あります。いずれお話できる機会があればと思います。
軽井沢では何と出会えるのでしょう。今から楽しみです。


「ガラスの小鳥社 波打際」展記念パーティのお土産と、ビンゴの景品。
特製CDは永井幽蘭嬢によるもの。(ビンゴの景品の王冠ブローチも)





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