No.0194
軽井沢の旅・後編 スカラ座、軽井沢現代美術館
何度か起きようと思いつつ、結局10時間以上ぐっすり寝てしまった私。やっと目覚めたのは7時頃。

家から持ってきた珈琲を淹れて飲んでから、東急ハーヴェストクラブの浴場に行ってみました。
浴場からは、地下のプールにも降りられるようになっています。
夏に一度も海やプールに行けなかったので、ここで入ってやろうと持ってきた水着を着て降りてゆくと、プールには誰もいません。気持ちいい!

泳ぐのなんて何年ぶりか分からないくらいです。最初は顔を水に付けるのも躊躇われましたが、そのうち手足を適当にバタバタさせて何とか進めるようになりました。
小学校の頃、夏にスイミングスクールに通わされました。10段階程あるクラスはカニ、タコ、クラゲ、タツノオトシゴ・・・と海の生き物の名前がついていて、一番上のクラスがイルカ。
でも私は、クラゲまでしか進めませんでした。
背浮きのテストの時、まだゴールに着かないのかな、と思いながら目の前の水面がユラユラしてゆくのを見ていたら、頭がコツンと何かにぶつかりました。
何と、プールの底まで沈んでしまったのです。
そんな、泳ぎが下手とかいう以前のレベルですので、バタバタやるのにもすぐに疲れてしまい、お風呂に入ることにしました。
幾つかある浴槽のうち、温泉は岩風呂だけとのことでしたが、露天風呂にサウナにと色々楽しめました。
部屋に戻ると、既に相方は支度を終えています。
急いで準備し、掃除をして部屋を出ました。


軽井沢では、キノコを良く見掛けます。
ホテルから駅までの道にも、コップのように雨水を溜めたキノコや、小さな卵のようなキノコが生えていて、それらを写真に納めたりしながら歩きました。

矢ヶ崎公園の広い池には蓮が浮かんでいて、遠くの山並みの景観も楽しめました。
駅でしなの鉄道の時刻表を見ると、1時間に1、2本しかないようです。
仕方なくお土産物屋さんなどで40分くらい時間を潰し、列車に乗って隣の中軽井沢へ。
この日まず向かったのは、中軽井沢駅前の「新宿 スカラ座」という喫茶店。
かつて歌舞伎町にあった店舗が移転していると知り、行ってみなくては、と思ったのです。
こじんまりしたそのお店では、上品で人懐っこいマダムが色々お話をして下さり、お嬢さんの写真を見せて下さったり、私たちの写真を撮ったりして下さいました。

ここの珈琲とトーストの美味しさからも、この辺りの水の美味しさが改めて実感できました。

お店のレポートを、私がライターをしている「レトロ喫茶東京」というブログに番外編として書きましたので、宜しければ是非読んでみて下さい。
次の目的地は、中軽井沢と軽井沢の中間にある、軽井沢現代美術館。
スカラ座を出て、中山道を歩き始めました。
天気も良く、初秋らしい高原の風を感じながら歩くのは気持ちよかったです。
やがて歴史民俗資料館が現れ、このすぐ隣のはずだけど・・・と思いながら標識を探すと、思ったより道を登っていったところに四角い門が現れました。

まだ新しいのか、とても綺麗な美術館です。
まずは2階から回ることにしました。中央のフロアは村上隆のひまわりを中心とした作品。他に南桂子の鳥と少女のエッチング作品群、浜口陽三「22のさくらんぼ」の連作の飾られた小部屋が。
1階は半分が荒川修作のドローイング。記号やタイポグラフィを駆使したドローイングは、現代のグラフィックデザインやアニメーションの表現と通じるものがありました。

もう半分は「海を渡った画家たち」という特集で、新旧の作家の作品が入り混じっています。
名和晃平の作品が置かれた暗い空間や、ロッカクアヤコのドローイングの製作過程を映した映像など、興味深く観られました。
ここの入館料はお茶・お菓子つきだったので、一通り回ってからマリアージュの紅茶を頂きながらくつろぎました。
現代美術館を出て、近くにあるフレンチアンティークのお店に寄ったり、チョコレートファクトリーでお土産を買ったりしながら、そのまま軽井沢方面へ歩きました。
途中にあるホテル、ロンギングハウスを一目見たかったのですが、相方がかなり疲れていたので寄らずにそのまま歩くことに。
子供の頃、前を通って憧れていたロンギングハウスは、建物の美しさもさることながら、ホスピタリティが最高で、一度宿泊しただけなのにそれからずっとメールマガジンや丁寧に手描きされたDMを送ってきて下さるのです。
東京にも「野菜がおいしいダイニング」を3軒出店しています。本当に美味しいのでお勧めです。
軽井沢駅に着いたのは、バスの出発時間の2時間程前。

駅前の街路樹のヤマボウシ。
折角なので旧軽井沢でも歩きたかったのですが、相方がギブアップというので、駅の待合室で休むことにしました。
でも大分時間があるので、私は今まで一度も行ったことのない、軽井沢プリンスのアウトレットモールなど覗いてみました。
こちらには結構人もいて、ワインや地元のフードフェアなどもやっていたのですが、あまり見たいところもなかったので、待合室で本を読んだり珈琲牛乳と峠の釜飯おにぎりを買って食べたりしているうちにバスの時間に。
駅からの美しい夕日を見納めに、軽井沢の町を後にしたのでした。


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