Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

03« 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 »05
04

25

22:49
Thu
2019

No.0238

鈴乃コラボ撮影@野川公園

4月半ばの週末、カメラマンでモデルの友人、鈴乃ちゃんと、撮影に行って来ました。
彼女の写真は、時にメタリックと言えるくらいの硬質さのある独特の質感と色調を持っていて、私はとても好きなのです。
もちろん、雰囲気だけではない、しっかりした技術に裏打ちされています。
最初は竹藪での撮影と聞いていたので、壷装束のような衣装で、回りには霊札を散りばめて、などと考えていたところ、ロケ場所が小金井公園もしくは野川公園に変更に。
野川公園は実は以前出演した演劇で、出演者の様々な死に様をイメージ写真として特典でプレゼントすることになり、私は水死ということで水に浮かんだ写真を撮影した場所なのです。
ちなみに他のメンバーは血を抜かれて失血死、生き埋め、路上の柵に手錠で繋がれて、などの死に様を晒していました。
その話をしていたら、和装のオフィーリアいいね!ということになり、うちにあるボロボロの着物を衣装として使うことに。
周りに散らす花はスプリング・エフェメラルが良いけど、花を採るのはまずいだろうから桜の花びらで、などとLINEで打ち合わせるのも楽しかったです。
鈴乃ちゃんは雪柳の中に沈み、飲み込まれるような写真が撮りたい、とのことでした。
私は自然の中に溶け込むような写真が撮りたいと願っているので、松井冬子の幽霊画を眺めてイメージを膨らませていました。

撮影前日はかなり寒さのぶり返した日でしたが、当日はお天気が良く、気温も比較的上昇していたのが幸いでした。
とにかく軽装で暖かいもの、と沖縄旅行にも着ていったジェラート・ピケの部屋着を、すとんとしたワンピースの上から着ていきました。
仕事を終え、待ち合わせの武蔵小金井までのどこかでなんとかメイクをしようと考えていたら、鈴乃ちゃんからメイクはやりますとの連絡が。
レトロ喫茶の取材を兼ねて、リサーチしていた喫茶店「フロンティア」へ。
やがて到着した鈴乃ちゃんにメイクしてもらい、バスで野川公園へ向かいます。
到着した時には日はかなり傾いていました。
公園に入ってすぐ、猫たちのいる桜の木の近くに、良い水場を見つけました。
水の中での撮影は最後にしよう、と、雪柳を探して川沿いをしばし歩きます。
辺りは、イギリスの郊外を思わせる牧歌的な風景。まだ咲いている桜がとても美しい。
人けはそんなに無いものの、犬の散歩やジョギングをしている人がたまに通りかかります。
やがて、川岸に低く枝を垂れている大きな山桜の木を発見!
ここにしよう、と決めて早速衣装に着替えました。
アンティークのスリップに着物を羽織り、黒の兵児帯は締めずに絡ませるだけ、という格好で、桜と絡みます。

IMG_0129b.jpg

IMG_0151b.jpg

IMG_0152b.jpg



この頃はもう、日は沈んでいて、幽明の境の如く青い光の中での撮影。
鈴乃ちゃん持参のライトの接触が悪く、照明が思うようにいかないのがもどかしいながら、無事撮影を終え、最初の場所に戻ることに。
暗いので多少迷いつつ、最初に見た木のある場所に辿り着き、斜面をゆっくり降りてゆきます。
そして靴を脱ぎ、恐る恐る水の中へ。
底がコンクリートだったのが幸いでした。でなければ、泥で衣装が汚れてしまったかも知れませんし、ズブズブ沈んでしまった恐れもあります。
水の中は思ったより冷たくないというか、むしろじっとしていれば少し温かいくらいにも感じましたが、動くとやはりヒンヤリとします。
そして水を吸った衣装に動きを妨げられるのと、体力を消耗しないようにする為、あまり大きな動きができません。

IMG_0194b.jpg

IMG_0217b.jpg

IMG_0201-2.jpg

IMG_0225b.jpg

鈴乃ちゃんが滑りそうになるのを見てヒヤヒヤしながらも、何とか指示通りにポーズを変え、20分弱くらいで撮り終わったでしょうか。
モデルさんが死んじゃうので水中と雪の中の撮影は30分まで、だそうです。
バスタオルで体を拭いて、すぐに服を着たせいか、寒さによるそこまでのダメージはありませんでした。
けれども水から出てから何となくムカムカして気持ち悪かったのは、やはり体温を奪われたせいだったのでしょうか。

鈴乃ちゃんの作品の一部になれて、本当に嬉しい。
また、コラボできたらいいな。
今回は素敵な機会を有難う。お疲れ様でした!



ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
04

21

04:19
Sun
2019

No.0237

「気付き」と「思い付き」

武蔵野市倫理法人会のモーニングセミナーにて、講話をさせて頂くことになりました。
倫理法人会に入会してまだ4ヶ月目の若輩者、しかもトークショーの経験はあるものの一人で40分程話すなど、人生初めての経験ではないだろうか・・・。
うまく話せるかドキドキです。
そしてこのお話が決まってから、まだ本番を迎えていないと言うのに、講話や講座のお話を何件か頂き、不思議な流れを感じました。
広報担当でもあるイラストレーター伝堂弓月さんが、嬉しいことに、素敵なチラシを作って下さいました。
伝堂さんの絵のタッチ、私とても好きなのです。写実的過ぎず、漫画程のデフォルメも無く、さらっとしていてセンスが良い。
そしてご本人の人柄が最高!!
もちろん彼女だけでなく、会員皆様とても暖かくて、アットホームな雰囲気の会です。
早朝ですが、どなたでも入れますので、ご興味あれば是非おいで下さいませ。

**********
武蔵野市倫理法人会モーニングセミナー
「気付き」と「思い付き」



講話者:由良瓏砂

2019/4/23(火) 6:30-7:30
吉祥寺第一ホテル7階 若草の間
 武蔵野市吉祥寺本町2-4-14
 0422-21-4411

入場無料
57486398_2158167754264571_2650652355355213824_n.jpg



ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
04

17

22:41
Wed
2019

No.0236

ベラドンナ・アート展

以前スタジオリブレリーでの撮影についてブログを書きましたが(こちら)、その時ぷみさんと共に鮎さんと麻由さんの作品のポーズモデルをさせて頂いた作品が完成し、東京都美術館で開催されるベラドンナ・アート展に出展されます。
それぞれの作風に見事に昇華されていて、SNS上で制作過程を眺めるだけでもわくわくしていましたが、実物を拝見できるのかと思うと楽しみで仕方ありません。
実は、以前から沢山の友人たちが参加していたベラドンナ・アート展なのですが、今までにどうも都合がつかなかったりで、一度も伺えていないのです。
今回15回目になるこの展示、女性のみの公募展というのが他の団体の展示とは異なるところ。
桜はもう終わってしまいましたが、良い季節ですし、お散歩がてら是非お出かけ下さいませ。
**********
第15回ベラドンナ・アート展
https://www.art-belladonna.jp/
2019年4月18日(木)~23日(火)
9:30~17:30(入場は17時まで)

会場/東京都美術館
東京都台東区上野公園8-36

DSC05000.jpg

鮎さんの作品

DSC04946.jpg
D4U2tjbX4AMJwAO.jpg
麻由さんの作品



ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
04

14

10:47
Sun
2019

No.0235

上野紀子さんのこと

子供の頃、大好きだった絵本があります。
「ほしのきかんしゃ」というお話です。
主人公の「わたし」は、黒い服に黒い帽子をかぶった女の子。
「わたし」がバスを待っていると、機関車がやって来ます。機関士はピエロです。
つい飛び乗ってしまいますが、機関車はやがて空に羽ばたき始めます。
実はその機関車は、星たちにサーカスを見せる、サーカス団のものだったのです。
星たちと一緒にサーカスを楽しんだ「わたし」は無事、元のバス停に帰してもらいました。
今度はちゃんとバスが来て、バスに乗り込むと、乗客はみんなどこかで見たことのあるような顔・・・。

私は弟、妹の三人兄弟なのですが、私たちが大好きだった従兄がいました。
従兄も三人兄弟だったのですが、なぜか真ん中の彼だけうちがお気に入りだったらしく、よく一人で泊りがけで遊びに来ていたのです。
私が中学生の時大学受験でしたから、5つくらい上でしょうか。
その従兄が来る度に、一緒にこの「ほしのきかんしゃ」を読んでいました。
この絵本を読むのは彼と二人だけの楽しみだったので、どこかしら秘密を共有するような、わくわく感があったものです。

帽子を目深にかぶって目の描かれない黒い服の少女は、この絵本の作者、上野紀子さんの定番キャラクター「チコ」だと知ったのは、ずいぶん後のこと。
「ほしのきかんしゃ」は小学校低学年向けくらいの本でしたが、それでもミステリアスな雰囲気はかなり出ていて、私の趣味嗜好の形成に強く影響を与えていたと思います。
上野紀子さんは、ご主人の作家 中江嘉男さんと組んで沢山の絵本を出していて、もっと一般向けの「ねずみくんシリーズ」なども知られていますが、シュルレアリスム色の色濃いチコの出てくる物語には、大人向けのものも沢山あります。
その中の一つが「宇宙遊星間旅行」。
2017年11月にも、喫茶茶会記でのプラネタリウムイベントで、朗読させて頂きました。
171120星空と読み解く未来の夢_180421_0002

D37PXjmUIAIUYS-.jpg

その上野さんが、今年2月に逝去されたと知ったのは、3月も半ばのことでした。
大好きな作家さんを偲んで、また「宇宙遊星間旅行」を読みたいな、と思いました。

明日になりますが、4月15日の喫茶茶会記でのプラネタリウム朗読会。
いつも司会を引き受けて下さるカヲルさんが、素晴らしいオープニング映像を作って下さいました。
同じく司会をお願いしている長南さんのタロットブースもございます。
スタートは恐らく、19時半くらいになると思います。
お仕事帰りにでも、是非遊びにいらして下さいませ。



4/15(月)15-23 「プラネタリウム朗読会」@喫茶茶会記
チャージ500円
https://rosarium.red/

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
04

10

01:40
Wed
2019

No.0234

まぼろし博覧会&伊豆遠足

伊豆にある私設テーマパーク「まぼろし博覧会」をご存知ですか?
公式サイトの紹介文を引用しますと、

ニューカルチャーの聖地「まぼろし博覧会」は、静岡県伊東市の伊豆高原にあります。お子様からお年寄りまで、みんなが無邪気な笑顔になれる「能天気」で「キモ可愛い」夢のパラダイスで、日々進化増殖しています。(敷地面積は甲子園球場や東京ドームのグラウンドと同じほど)

これだけだとイメージしづらいですが、この世に溢れる有象無象を集めて一緒くたにして展示しちゃった、という非常にカオスかつパワフルな空間です。
敷地内の一部に、マンタムさんが中心となって村崎百郎館を作り、そこに幻獣神話展などでお馴染みの人形作家さんの作品を展示していて、数年前に一度訪れたことがあります。
私が長年に亘って集めた演劇や展示のチラシなどが大量に溜まっていて、処分したいけれども捨てるに忍びない、どうしよう、と思っていたのですが、まぼろし博覧会なら引き取ってくれるかも、と館長のセーラちゃんに連絡してみたところ、引き取って頂けるのみならず、一緒に私の人形も飾って良いとのこと。
どうせなら普通の人形ではなくて、幻獣がいいなと思い、獣人ヤクシャ、魚人ダゴン、鳥人ケツァールのトリオを送ることにしました。
その子達をとりあえずケースに入れて下さったというので、確認がてら《哲学者の薔薇園》でツアーに行くことに。
どうせならまだ行ったことのない、姉妹館の「怪しい少年少女博物館」と「ねこの博物館」も梯子しよう、という計画を立てました。
参加者は海老名集合の小松さんチーム4名と田端集合の水鏡さんチーム3名、そして電車組のしゅたいなーさん豚蛇さんの9名。
以前箱根遠足の時は水鏡さんチームの到着が大分遅れたので、今度は出発時間に1時間の差を持たせ、11時ねこの博物館集合にしました。

我々海老名組は予定通り集合し、私が途中車酔いでダウンしつつも、メッセンジャーで連絡を取り合い、一番乗りとなったしゅたいなーさんに1時間程遅れてねこの博物館に到着。

20190406まぼろし博覧会_190409_0037

ねこの博物館は、一階はネコ科の動物たちの剥製オンパレードで、展示内容は結構充実していました。
二階は生きた猫たちがケージに入ったり首輪で繋がれていて、触ることもできます。更に、扉で仕切られたスペースの中では猫たちが放し飼いにされていて、触れ合えるようになっています。
その数40匹ほど。先月吉祥寺の猫カフェ「てまりのおしろ」で触れ合ったのと同じ種類の猫も何匹かいました。

20190406まぼろし博覧会_190409_0032

お休み中の札のあるケージが、かなり沢山あり、猫たちのメンテナンスもちゃんと考えられていると分かりました。
そこへ、修善寺在住のアマンダさんから合流希望のメッセージが。怪しい少年少女博物館で落ち合うことになりました。
その間にも他チームとのやり取りがあり、混乱しつつも何とか無事全員合流し、まずはお昼にしよう、ということに。
しゅたいなーさんの希望で「本家鮪屋 伊豆高原本店」へ向かいました。
伊豆高原駅付近の桜のトンネルが、今を盛りと咲き誇っていました。

20190406まぼろし博覧会_190409_0030

鮪屋では少し待たされましたが、全員同じテーブルに着くことができ、皆美味しい鮪や海鮮料理を堪能しました。

20190406まぼろし博覧会_190409_0029

豚蛇さんが、全員にボルボックスの入ったボトルをお土産に下さいました。ボルボックス知らなかったのですが、泳ぐ丸い藻なんですね。可愛い。

大人数だと特に誰かが問題行動を起こしたりしなくても何かと行動に時間がかかるんだなあと実感し、修学旅行って実は凄い統率力が必要なのではないかなどと思いながら、怪しい少年少女は諦めてまぼろしへ向かうことを提案、アマンダさんへもその旨連絡しました。
実際、まぼろし博覧会に着いた時には既に15時半過ぎ。
閉館時間まであと1時間半です。

20190406まぼろし博覧会_190409_0006

入口で出迎えて下さった館長セーラちゃんと記念撮影し、入口への階段を上り始めましたが、このアプローチ部分で既にみんな気になるものがあり過ぎてなかなか進みません。
チケット売場に辿り着いて、人数分のチケットを購入し、売店を通って温室へ。
まぼろしのシンボルとも言える、巨大な金色の聖徳太子像は、顔が少し朽ちはじめていました。

20190406まぼろし博覧会_190409_0022

前回無かったこれも巨大なペアの仁王像は、なんとスチロール製。
二階に上がると、ケースに収められた私の人形たちが居ました!

20190406まぼろし博覧会_190409_0025

セーラちゃんからは、とりあえずケースに入れただけなので、展示して下さいね、と言われていましたが、到底そんな時間はありません。
見届けたら次へと進みます。

20190406まぼろし博覧会_190409_0021

昭和の風俗を展示しているエリア、謎のペンギン密集エリア、シュールすぎるマネキン達が蔦の中に林立するエリアを通り抜け、村崎百郎館へ。

20190406まぼろし博覧会_190409_0016

魔術の道具や書物、メモの山など、濃密なディスプレイは、故人の部屋を再現したものだそうです。

20190406まぼろし博覧会_190409_0013

ここに展示されているマンタム氏作のオブジェ「カンパネルラ」は、《哲学者の薔薇園》がかつて営業していた武蔵小山TARUHOに置かれていたことのあるものですので、再会できて嬉しかったです。

20190406まぼろし博覧会_190409_0017

着替えたセーラちゃんが現れ、今建設中の新エリア「まぼろし島」を案内して下さいました。

20190406まぼろし博覧会_190409_0012

秘法館から来た特徴的過ぎるポーズのマネキンたちに着物を着せたら良い感じになったので、ここに展示するのだそうです。
残りのエリアも駆け足で周り、何とかかんとか17時の閉館時間に間に合いました。

近くにホテルを取っていたしゅたいなーさんを送り、私が晩御飯にと目星をつけていた、「うずわ」や、「専用ライター付き 火星人」なるメニューが気になりすぎる「楽味家まるげん」へ。
ところが、どうやらこのお店が気になる人が沢山いるようで、外に何人も並んでいます。
そこで、近くにあって空いていた「ナンクル」という洋風居酒屋に行きました。
ここも十分美味しくて安かったので、終わり良ければ全て良し、でも次は泊りがけにするかまぼろし一点に絞るぞ、と思いつつ、伊豆への旅は終わりを告げたのでした。

20190406まぼろし博覧会_190409_0001

セーラちゃんとご参加の皆様、楽しい時間を有難うございました。そして長時間運転して下さった小松さん水鏡さん、本当にお疲れ様でした!!



ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
04

05

14:21
Fri
2019

No.0233

上野桜祭り骨董市、開催中!

今日はスマホからの投稿です。
上野桜祭り骨董市、マンタムさんのアウトローブラザーズの一角に、出店させて頂いてます。
場所は上野不忍池の、弁天堂入口広場の一角です。

今回は私は3/30、4/5、7、の3日間参加。
この季節、流石に人出はありますね。
今日は暑いくらいの日射しです。そして風が凄い。

いつも通りお人形とアクセサリーを並べていますが、相変わらず人形が怖い怖いと言われまくっていてとても不憫。。
マンタムさんのところは、ケースに入ったコブラの剥製や、鹿の剥製が存在感を放っています。
写真を載せたいのですが、何故かスマホの画像が反映されないので、諦めます…。

今日は20時まで、最終日は少し早くから撤収準備を始めます。
お仕事帰りにでも、お花見がてら遊びにいらして下さいね!

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村