Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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08

28

23:55
Wed
2019

No.0264

お顔をちょうだい 老婆の呪面

もともとホラーは好きですが、最近特にホラーづいている私。
noteにも、ホラー映画ネタで記事を書いてみました。

そしてもう2週間も前になってしまいますが、うかい亭の翌々日、友人知人が多数出展している、有楽町の交通会館で開催している「幻獣神話展」を、知人でゲームプロデューサーのこばん氏、CGアーティストのブン氏と観に行ってきました。
幻獣神話展は相変わらず素晴らしかったのですが、近くのギャラリーで幻獣神話展出展者の山田雨月さん個展が同時開催中で、そこにあった山田さんとるるい宴青木氏のコラボ帽子にロックオンされてしまい、翌日改めて買いに行ってしまいました・・・。
青木氏は以前からクトゥルフモンスターの帽子を編んでいるのですが、今回はブルガリアのお祭りに登場する「クケリ」をモチーフとした山田氏の「ムウムウ」デザインの帽子を編まれていて、それがなんとも可愛らしく、つい手を出してしまったのです。
それはともかく、交通会館の最上階が回転する展望レストランだとのことで、「レトロ喫茶東京」の新任ライター瑠璃さんが取材に行ってきたばかりの「スカイラウンジ」で、会場でばったりお会いした銀座オプティミストのまちさんも交えて会食。

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頂いたのは、「ふわとろチキンオムライス ボルドレーズソース(ハーフサイズ。スープ、サラダ、プティデザート、コーヒー付き)」

展望レストランは楽しかったけれども若干酔ってしまったのですが、ブンさんのあまりにも波乱万丈なエピソードに圧倒されっぱなしで、回転の酔いもどこかへいってしまうくらいでした。



そして、相方と次なる目的地の東京タワーへ!
お化け屋敷「お顔をちょうだい 老婆の呪面」が目的です。
ちなみに相方はホラー映画とか大嫌いで、一緒に観ていても「怖い」と途中で去ってしまうのですが、自分で体験する方は大丈夫という、ちょっと変わったタイプ。
東京タワーはいつぶりだろう。前回来た時は、水族館で主のような巨大ウツボに会いました。
つい二日前に行ったうかい鳥山亭と同じうかいグループの、とうふ屋うかいを横目に見ながら、東京タワーに到着しました。
祝日なのでそれなりに混んでいます。
さっそく地下へ。こちらは、運良くそんなに混んでいませんでした。

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部屋の中でVRゴーグルとヘッドフォンを付けて、ストーリーを体験してから、ウォークスルーへと進むようです。
待っている間、前のグループの男性二人組がものすごくギャーギャー叫んでいます。
「そんなに怖いのかな」と、ワクワクしてきました。
さて、いよいよ入場。
ペア3組の計6名で輪になって、スタッフさんの指示に従い、ヘッドフォンとゴーグルを装着しました。
ダイバーシティ東京プラザのMRお化け屋敷「コリドール」程ではないだろうけど、かなりリアルな体験ができるかな、と期待したのは、東京ジョイポリスの「生き人形の間 赫」がヘッドフォンだけだったのにかなり怖かったので、ゴーグルまで着けたら相当なのではないか、と思ったからです。
ゴーグルを着けると、妖しい仮面の手招きする古い長屋の間を通り抜け、古びた座敷へ。
囲炉裏端に車座で座る、仮面を着けた人々の姿が見えました。
暗がりから、出刃包丁を持った老婆の姿が現れて・・・。

これ以上はネタバレ防止の為、言わないでおきますね。
で、怖かったかどうかというと、「生き人形の間」には負けるかなあ、という感じでした。
音声が特に、臨場感がなかった為かと思われます。
むしろ、ウォークスルー部分は短かったですが、結構怖かったかな。
「(6人)一緒に行かれますか?」とスタッフさんに聞かれて、どうせなら、と2人で行くことにしたのですが、短い割にお化け何人も出てきたし。 
出口で仮面を着けて、スタッフさんが記念写真を撮ってくれます。

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後から知ったのですが、この後参加することになったゴシックバー・プラシーボ《真夏のホラーナイト!》の参加者の一人であるキャンドルアーティストの櫻井園子さんが、なんとここでMCをされてたそうなのです!
あまりの偶然にびっくり。

お化け屋敷を出て、メインデッキで「天の川イルミネーション」&プロジェクションマッピングが始まるらしいので行ってみよう、と展望エレベーターへ。
天井にはきらきら光る、天の川のイルミネーション。

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少し待つと、映像が始まりました。
床や窓に、ひまわり畑や金魚、花火などの映像が投影されます。
割とあっという間に終わるのですが、すぐにまた始まるので、何度でも楽しめます。
相方が撮ってくれた写真が、とても幻想的でした。

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一つ下の階では、「にしのあきひろ 光る絵本展」が開催中でした。
にしのさんの絵本は、キャラクターがちょっと好みではないのですが、世界観がとても素敵だと思います。
フットタウンへ戻り、お土産物屋さんを覗いて、マザー牧場カフェでパフェを食べて、帰路に着きました。

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次はどこのお化け屋敷に行こうかな。

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08

22

02:28
Thu
2019

No.0263

知人の██氏に招かれてあなたはここへ来た

さて、もう一つのイベントは、千駄木ギャラリー幻で開催のクトゥルフ神話作品展。
ギャラリー幻さんへは以前からチラシを置かせて頂いたりとお世話になっていて、もちろん展示も何度か拝見しに伺っていますが、
考えてみたら展示に参加させて頂くのは初めてです。
以前「三隣亡展」及び「ク・リトルリトル・ショップ・オブ・ホラーズ」に出展した標本作品をお気に召して頂けたようで、有難いことにお誘いを頂きました。
折角参加するのだから、新作も作ろう!と意気込んでいたのですが、残念ながら全く時間が取れず。
一応アイデアは固まっていて、材料もある程度揃っているので、あとは制作時間だけなのですが。
もし会期中に作れそうでしたら、追加納品するかも知れません・・・。

**********
クトゥルフ神話作品展「知人の██氏に招かれてあなたはここへ来た」

ある日、あなたは知人の██氏から妙な相談を受けた。
ここ数日、氏の父親が行方不明になっているという。
「父は、失踪する前に何か奇妙な事件について調べていたようだ……」

そして今日――知人の██氏に招かれてあなたはここへ来た。



この度、Gallery 幻 では「日本的クトゥルフ神話:畏怖と異形の美」をテーマに企画作品展を開催いたします。
作家H.P.ラヴクラフトのホラー小説と彼に続く多くの創作家によって紡がれてきたクトゥルフ神話。
これまで弊廊では2017年『クトゥルフ神話展』、2018年『クトゥルフの晩餐』と二回の企画を開催しました。
今回の展示では和洋折衷な弊廊の空間を舞台としつつ、原点であるラヴクラフトの小説のような、畏怖、狂気、恐ろしくも異形の美をイメージした作品を各作家が制作します。

※注:この企画は美術作品展です。LARP、TRPG等のゲームイベントではありません。

会期:8月25日(日)~9月8日(日)
    休廊日 28(水)、29(木)、2(月)、3(火)、7(土)
時間:15:00~20:00
料金:無料

出展:ar=ma、今村建朗、sg、棘女、小林義和、髙橋美貴、寺坂マヨ、hiroco、由良瓏砂

主催・企画・会場:Gallery 幻
企画協力:ar=ma / 寺坂マヨ / hiroco

※レセプションパーティー詳細準備中

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08

19

04:57
Mon
2019

No.0262

真夏のホラーナイト!

8月末に急遽参加することになったイベントが2つ程ありますので、日程も間近ですが、告知させて頂きます。
まず一つ目は、野毛のゴシックバープラシーボで開催の、《真夏のホラーナイト!》。

プラシーボのマスター、だいすけさんとの出会いは、数年前に遡ります。
中華街のギャラリーソコソコでのグループ展に参加した際に、お客で来られていたのです。
しかし、お店には伺う機会のないまま、数年が過ぎました。
友人がプラシーボにたまにお手伝いに行っていると聞き、それなら遊びに行きたいな、と思ったのが去年くらい。
今年になって、横浜に用事があって行った時に初めてプラシーボに立ち寄り、妖し気な雰囲気と細部に到る拘りが、すっかり気に入ってしまいました。
棚に並んだハーブの充実度が、並大抵ではありません。
オリジナルカクテルはタロットカードや12星座、ギリシャ神話の神々をモチーフにしていて、いずれも気になるものばかり。
シーシャのフレーバーも色々あり、楽しめます。
だいすけさんとスタッフたぬきさんは、《哲学者の薔薇園》にもいらして下さいました。
先月、とある撮影でお店を使わせて頂いたのですが、その時「ホラーナイトで朗読か何かやりませんか?」とお声掛け頂きました。

朗読作品ですが、アンブローズ・ビアスの作品か、蘭郁二郎の作品かで迷っております。
もしかしたら両方読むかもしれません。
入場料等はかかりませんので、お近くの方、お気軽に遊びにいらして下さいませ!

**********
《真夏のホラーナイト!》

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日付:8月19日(月)~24(土)
場所:ゴシックバー・プラシーボ
    神奈川県横浜市野毛町1-5 港興産ビル1号館 2F
    045-242-1322
参加アーティスト:櫻井園子、太田翔、NeQro、由良瓏砂、王冠作家YUMIKO

8/21(水)19:30位から、ホラーストーリーを朗読します。
由良瓏砂デザイン・制作のatelier Asphodelのアクセサリの販売もございます。

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08

16

15:22
Fri
2019

No.0261

うかい鳥山 ほたる鑑賞お食事会

先月、山の中で深夜まで及ぶ撮影がありました。
車に戻ってさて帰ろう、という時「蛍がいる!」とちょっと騒ぎになりました。
私は残念ながら見えなかったのですが、木の上の方で光っていたみたいです。
「蛍見るの初めて」という方が何名かいて、鎌倉で何度か見たことのある私は、そうか蛍って珍しいんだ、と思いました。
子供の頃は何匹か捕まえてきて、虫かごで飼っていたこともあります。
とはいえ、考えてみたら私もここ何年か見ていません。最後に見たのは、いつだったかしら・・・。
光るものが大好きな相方も喜びそうだな、と蛍の見られるイベントを調べてみました。
椿山荘は終わっていましたが、私がずいぶん前から気になり続けている(こちら参照)うかいグループの、うかい鳥山亭で8/18まで、蛍が見られるとのこと。
これは行くしかない!と《哲学者の薔薇園》周辺の方々を中心に、賛同者を募りました。
ドレスコードは「和装」。
今年は着物を極める、と言いつつ1月以降全然着ていない私には、着物を着る絶好のチャンスです。

サイトを見てみましたが、部屋数や席数の情報がありません。
予約の時に「8名の個室ならお取りできます。それ以上ですと12名です」と言われ、人数が確定したら連絡します、ととりあえず8名の個室を予約。
結局当日は7名になったので、ちょうど良かったです。

夏の着物をしばらく出していなかったので、何があったかな、と前日くらいに確認すると、持っていた筈の単の着物が殆ど見当たりません。
浴衣にしようかな、とも思いましたが、高級なお店に行くのですからやはり着物で行きたいところ。
一番涼しげな蝶柄の着物に、帯揚げ代わりのスカーフとブローチで、洋風テイストを加えました。

18時からの予約でしたが、バスが00、20、40分初とのことなので、念の為17:15集合に。
ここで時間通りに集まったのが4名。
20分のバスで、先に向かいます。
バスはマイクロバスではなくて、観光バスのような大型のバスでした。それが1時間3回も走っているのだから、お客の多さが分かります。
途中「うかい竹亭」でお客を降ろし、そこからはすぐでした。駅からは10分くらいでしょうか。

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着いたとたん、まるで古都の町並みのような、風雅な建物の数々に唖然としました。
山の中にこんな場所があるなんて、まるで隠れ里です。

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苔むした門を入ると、入口に大きな水車がありました。

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うかい鳥山亭のエントランスは、ホテルのような開放的な場所で、物販コーナーが併設されたウェイティングスペースもあります。

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皆が揃う前の一枚。

やがて、次のバスで2名到着。お部屋に案内して頂くことにしました。
参加者7名中5名が和装です。
男性2名の浴衣がアリス柄と宇野亜喜良デザインという素敵センス!
スタッフさんについて歩いていくと、「鮎焼き小屋」があったり水車も幾つかあったり、とにかく敷地が広大。

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広さを聞くと、なんと敷地面積6000坪、座敷数は150近いとか!!
席数は一体何席あるのでしょう。本当に驚きました。
うかいグループは「とうふ屋うかい」からスタートしたものと思っていましたが、ここ鳥山亭が発祥なのだそうです。
調べてみたら、1964年創業とありました。

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案内された個室の外にも池があり、錦鯉が泳いでいます。
殆どの方が日本酒が飲みたいということで、竹に入った竹酒を注文。
私はソフトドリンクの、梅蜜の水割りにしました。

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お飲み物が運ばれて来たあたりで、最後の一名が到着。コースがスタートしました。
この日のメニューは、「いろり炭火焼き 鶏・佐久鯉の洗いのコース」

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まず運ばれて来たのは、先付けの長芋そうめん、胡麻豆腐、冬瓜、海老もろこし揚げ。
包丁で切っているという長芋そうめんの細かさ!まさに職人技です。
彩り、喉ごし、食感、味わいの全てが計算しつくされた美しさでした。

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向付は、佐久鯉の洗い。
氷の上に並べられた花弁のような鯉が、これまた美しい。
1週間ほど前から、地下水で泳がせているのだそうで、臭みがなく甘みが感じられるお造りでした。
手前は蓮の実。初めて食べた気がしますが、シャキシャキした不思議な食感でした。

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次に、鮎の塩焼き。柔らかいので丸ごと食べられます、とのことで、頭から齧ります。
野趣豊かな、滋養に満ちた一品でした。

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次はいよいよ炭火焼き。
スタッフさんによって運ばれて来た炭と網がセッティングされました。
籠いっぱいの食材から、まずはじゃが芋串が置かれます。
続けて大きな鶏串。焼け具合を見ながら、一通り焼けたらたれを付けて再度焼きます。

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椎茸は焼くのは片側だけで、旨みが窪みの方に溜まるのだそうで、これが本当に美味しい。
手羽中、獅子唐と、一通り食べるとお腹いっぱいなりました。
鶏つくね汁を頂いたら、あと一歩。

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麦とろご飯、味噌汁、香の物は量が控え目だったので、何とか食べ切りました。
そういえばとろろに麦を合わせるのって、何故なんでしょうね。

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水菓子は水ようかん。楓の葉が敷かれています。

お食事が終わったのは、21時過ぎ。
最終バスが21:50だそうなので、それまで蛍を鑑賞できます。

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両側に色とりどりの行灯が置かれた、水路の上に渡された板を歩いていくと、水辺に蛍が光っている、はずなのですが、最初は明るくて良く見えません。
でも水路の入口に蛍小屋が設置されていて、その中に沢山飼われているらしく、かなり間近で蛍を眺められました。
奥まで行くと蕎麦を打つ為の水車小屋があり、線香花火が置いてあります。

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花火を楽しんでからまた水路を戻ると、今度はところどころに、小さな明かりが見えました。
今いるのはゲンジボタルよりも小さなヘイケボタルなのだそうで、明かりもごく控え目なのです。
予想を遥かに上回るお店とお料理、おもてなしの素晴らしさを満喫して、帰路に着きました。
うかいグループのお店、都心にも何軒かあります。
きっとまた行こう、と思いました。

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08

06

23:58
Tue
2019

No.0260

夏の温泉旅・後編 草津

翌日は、父の立てる物音で目が覚めました。
時計を見ると、まだ5時台です。
いくら私が最近早起きになったとはいえ、短時間睡眠の日が続いているのでもう少し寝たいなあ、とごろごろしているうちに、日が高くなってきました。
父はさっさとお風呂から上がり、「天気良くて気持ち良いから朝風呂行ってきなよ」と私と母に声を掛けつつ、「散歩に行ってくる」と出掛けてしまいました。
そう言われたら行かなきゃ勿体ないかな、と私もお風呂へ。
昨夜とはうって変わった眩しい日差しの降り注ぐ露天風呂は、またも貸し切り状態。
しばしのんびり浸かった後、朝食までまだ時間があったので、少し歩いてみることにしました。

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「牛池」という標識が出ている方に少し歩くと、すぐに山道になり、大きな洞のある木の根があったり、少し広くなっているところにベンチのようなものが置いてあったりします。
このまま池まで行きたいところでしたが、朝食の時間が迫っていたので、旅館に戻りました。

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朝食は、やはり豪華でしたが、量的にはそこまで多くもなかったので、夕食の時には遠慮したお味噌汁と御飯も頂きました。
この日は草津に行くのだそうで、10時前くらいに出発。
万座温泉の湯畑の前を通りました。荒涼とした岩肌が剥き出しで、硫黄の臭いが強く立ち上っています。
硫化水素ガスの為、立入禁止になっているようです。

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万座温泉から草津温泉までの途上には、白根山があります。
昔、湯釜の辺りをハイキングして、本当はいけないのですがモウセンゴケを採取したことがありました。
しかし、白根山方面への分岐点の三叉路になっているところで、警備員さんに止められました。
「知ってますか?」何のことかと思ったら、彼は一枚のプリントを手渡してきました。
それには、「草津白根山周辺通行規制のお知らせ」とあります。
白根山は2018年に噴火していて、現在、噴火警戒レベル2の為、湯釜を中心とした半径1kg圏内は、駐停車禁止なのだそうです。
また自転車、オートバイ、オープンカーの通行も禁止です。

この通行規制区間のドライブが、今回の旅行で一番印象に残った体験になりました。
湯釜の水は、相変わらず美しいエメラルドグリーンだったのですが、あちこちにドライブインや駐車場が打ち捨てられていて、もの寂しい様子です。
ドライブインの一角には、トンネルのようなシェルターがあります。噴火の時に降ってくる土砂を避けるのでしょう。
ところどころで工事をしていて、赤信号で止められたのでそのタイミングで写真を撮りました。

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やがて規制区域も抜け、温泉街に近づいてきました。
父はまた、絵を描くスポットを探して先の方まで行くというので、母と温泉街を散策することにしました。
白根神社から、湯畑の方へと下っていき、「温泉入る?」「昼間から入らないよ」「じゃあお茶でもする?」などと会話しながら、ガラス工芸のお店などを覗いているうち、西の河原公園の辺りまでやってきました。
西の河原って、賽の河原じゃないのかな?と思っていたら、やはり以前は賽の河原という表記だったのが、変わったそうです。
なかなか凄みのある光景だったので、せっかくだから行ってみよう、と、公園内へ。

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中には川が流れ、所々に緑色の水溜りがあり、鳥居が立ち並ぶ神社やお地蔵さん、祠があり、河原にはあちこちに石積みがしてあります。

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川の水に手を入れてみると、温かいのです。奥には有料の露天風呂もあるようでした。
ビジターセンターに立ち寄ってから引き返し、父と合流。
父のお気に入りらしい、本家ちちやでお土産に温泉饅頭を買い、湯畑へ。

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ここで、ちょっとした事件が起こりました。
父が階段を降りながら「そこで記念写真が撮れるようになってるんだよ」と説明していると、横で「ドサッ!」という音が。
母が階段を踏み外し、転んでしまったのです。
びっくりした父と私は「大丈夫?!」と慌てました。
母の腕には痣が出来ています。でも母は「大丈夫、大丈夫」とけろっとしています。
日頃鍛えている成果でしょうか。手首も膝も、捻ったり大事には至らなかったようで、一安心しました。

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最近写真は撮らないんだ、という両親と、ただ一枚の記念撮影を撮って、お昼にすることに。
朝食の量が多かったので、お茶だけでいいや、と思っていた私は「ぐーてらいぜ」という喫茶店を提案しました。
草津最古の宿 日新館の風呂場を改装したという、趣のある建物です。

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私はチーズケーキとコーヒー、両親はピザをシェアして昼食を採り、寛ぎました。

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両親は万座でもう一泊するのですが、私は翌日仕事の為、一足先に電車に乗って帰らなければなりません。
電車の時間は調べていたのですが、両親がやけにもっと早い電車に乗れ、と勧めるので、仕方なく駅へ向かうことに同意しました。
せっかくの久しぶりの旅行だというのに、こういうところがうちの両親は変わっているなあ、と思います。
車で山道を走っていると、山の天気は変わりやすい、の言葉通り、さっと空が陰り、雨がぱらついたりします。
道の駅に立ち寄り、ベルツ記念館を少し見てから、長野原草津駅まで送ってもらいました。

駅の近くに諏訪神社があるのに、通りがかりに気付いた私は、両親と別れてから、歩いて行ってみました。
すぐ隣には、大國魂神社もあります。

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手水鉢で手を洗い、低い位置に張られたしめ縄を潜ります。
お詣りをしてから、敷地内の遊具に何となく引き寄せられました。

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青く塗られた滑り台、ブランコ、鉄棒に、とても旅情をそそられました。
その横にあったベンチに腰を掛け、しばしの間、旅の余韻を楽しんだのでした。

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08

02

22:55
Fri
2019

No.0259

夏の温泉旅・前編 碓氷峠、万座

7/30、31の二日間、両親と旅行に行ってきました。
ここ10年くらい、旅行はもちろん実家に泊りがけで帰ることもなかったのですが、今回の旅行が実現する経緯は、以下のようなものでした。
数年前から、母とベトナム旅行に行きたいね、と話しているのですが、諸般の事情でなかなか実現することができません。
何かで埋め合わせられないか、と考えていたところ、今年はアルバイト先の保養施設が全国十数箇所、安く利用できるということになりました。
招待するので行きませんか?と両親に声をかけ、一度は決まりかけたものの、やはり私が仕事を休めず、お流れに。
母からは「私たちは天気を見て直前に予定を決めるので、一緒に行くのは難しいと思う」と連絡がありました。
今までなら諦めていたところですが、今は何としてでも行きたいと思い、再度誘ってみたところ「お父さんが今月末、万座に行くと言っている」とのこと。
幸い休みが取れたので、「行きたい!」と主張し、連れて行って貰うことになりました。

当日は早朝に出発するので、前日から来るように言われ、仕事後に鎌倉の実家へ。
実家の門を潜る時、門灯のところに集まる虫を狙ってヤモリがよくへばりついているので、習慣的に上を見ました。
すると、ヤモリはいませんでしたが、代わりに結構大きな蜂の巣があり、アシナガバチがびっしり群がっています。
相変わらず自然と共存している家だなあ、と呆れました。
母の用意してくれた晩御飯を頂きながら、蜂の巣のことを伝えると、母も父も知らなかったとのこと。
郵便屋さんや宅配業者の人も何も言っていなかったので、今まで誰も気付かなかったようだ、との話でした。

翌朝、6時過ぎに目覚め、身支度して外に出ると、片手にスズメバチ用の殺虫剤、片手に植木鋏を持った父が「蜂の巣を退治するから車に乗ってて」と言います。
しかし、服装は普段着。顔にタオルを巻いているだけです。
「ビニールとか被らなくて大丈夫?」
でも父はお構いなし。あっという間に駆除を終え、車に乗り込んで来ました。
畑仕事などで慣れているのかもしれません。

私はドライブが好きです。特に助手席に座って景色を眺めているのが大好きです。
運転免許は持っていますが、自分が運転に向いていないと悟ってからは、ハンドルを握ることは諦めました。
ただ、車に乗っているとどうしても眠気が襲ってきて、起きていようと努めるのですが、いつの間にか眠ってしまいます。
今回の旅行の最初の目的地は、碓氷峠の見晴台とのことでした。父が、上毛三山をスケッチしたいというのです。
途中SAで朝食を摂り、昼近くに軽井沢へ到着しました。
万平ホテルの脇を抜け、碓氷峠へ。
去年の軽井沢旅行で、眼鏡橋を見に行ったのを思い出します。
駐車場に車を停め、見晴台まで上っていきました。

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晴れてはいますが、山の方は少し靄がかかったようになっています。

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群馬県と長野県の県境の標識が立っています。

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父が絵を描いている間、母と近くの熊野神社へ行ってみました。

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この神社も県境にあり、長野県側が熊野皇大神社、群馬県側が熊野神社となっていて、本宮は境目に。

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社殿や社務所もそれぞれの側にあり、宮司さんも別にいるのだそう。
日本武尊を導いた、八咫烏が祀られているのは、熊野皇大神社。

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弟橘比売命を偲び、「吾嬬者耶」と嘆いた詠嘆の処は、熊野神社にあります。

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つい最近、古事記を読み返し、「日本誕生」という映画を観たので、ここがあの、と感慨深いものがありました。
再び見晴台へ上り、コッヘルでお湯を沸かして1パックずつ個包装になっているコーヒーを淹れ、デニッシュやチョコレートをつまみました。
家族で旅行の時は、大抵このお茶セットを持ち歩きます。
中にはコーヒー以外に、紅茶や緑茶のティーバッグ、紙コップ、おやつなどが入っているのです。

軽井沢でどこかに寄ろうか、という意見が出つつも特に積極的に賛成がなかったので、万座へと向かうことになりました。
今度は旧三笠ホテル、白糸の滝の横を通り、峰の茶屋へ。
先程見えなかった浅間山を望むポイントを探したい、と父が言い、しばらく走って浅間六里ヶ原休憩所で車を停めました。
雄大な浅間山をしばらく眺めつつ、ソフトクリームを食べながら、スケッチする父を待ちました。

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嬬恋牧場でも小休止。
ここは、先程の日本武尊と弟橘比売命に因んで、愛妻の鐘というのが設置されています。
大声で愛の言葉を叫ぶ女の子たちがいて、馬鹿馬鹿しくも微笑ましく眺めました(笑)。

万座は、昔スキーに来た記憶はありましたが、両親は毎年のように来ていたそうです。
今回は5年ぶりくらいだ、とのことでした。
いつもは万座プリンスに泊まる事が多いけれど、今回の宿である万座亭へは、初めて泊まるのだそう。
改修中ということで、鉄骨が組まれた外観が少し残念でしたが、古風な良い宿でした。

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夕食は品数も多く、上品に盛り付けられて、濃い目の味付けながら十分美味しく頂けました。

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温泉は硫黄が強いので金とプラチナ以外は外して下さい、とのことで、指輪とピアスを外して入りました。
露天風呂はほぼ独占状態。
雪のちらつく温泉に入ったことはありますが、雨の降る中で入る温泉は、初めてだったかも知れません。
翡翠色のお湯に、心ゆくまで浸かることのできるのは、最高の贅沢でした。

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