Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

11« 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »01
12

26

23:23
Thu
2019

No.0287

椿山荘ル・ジャルダン アフタヌーンティ

毎年、私のお誕生日からクリスマスとお正月、そして相方の誕生日まで、怒涛のうちに過ぎゆく3ヶ月なのですが、振り返ってみると、今年の11月12月は例年にも増してイベントの多い月だったように思います。
そんな中の11月23日、小松さんが株主優待券で割引になるというので、椿山荘ロビーラウンジ、ル・ジャルダンのアフタヌーンティに行ってきました。
知人の中元かおりさんがデザイナーを務めるクラシカルなアパレルブラント、セラフィムが私は大好きで、セラフィムのお洋服で揃えたお茶会をやりたい、と前々から思っていました。
それで、お茶会のドレスコードをセラフィムにしましょう、と提案していたのですが、結局参加者があまり多くなかったこともあり、この日は諦めることに。
前夜にセラフィムから急遽変更し、今は無きアパレルブランド、田園詩のクラシカルなスエード調ワンピースに、ベロアのヘッドドレスという装いにしました。
人気のアフタヌーンティにもかかわらず前もっての予約が出来ないそうで、小松さんに早めに行って席待ちをするようお願いされた私は、小雨の降る中約束の時間より30分程早く、江戸川橋の駅で降りて椿山荘へ。
ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」受付でウェイティングリストに入れて頂き、どのくらいで入れるか聞いたところ、約1時間半くらいとのことでした。



ロビーには大きなクリスマスツリーがあり、その前にはクリスマスの町並みを再現したアンティークなジオラマが設置されています。
町には列車が走り、遊園地の遊具が動いていて、とても楽しそう。見ていて飽きません。

20191123_191127_0011.jpg
20191123椿山荘_191226_0033

そういえば以前、向かいの東京カテドラルのクリスマス・ミサに行った時、ミサまでの時間をル・ジャルダンで過ごした時がありますが、その時もこのジオラマを見た記憶があります。
その時は、ラウンジで女優の銀粉蝶さんが歌っていたのが印象に残っています。
ロビーには、リュージュのオルゴールを納めた飾り棚もあり、シンギングバードやクリスマス・ベルなど、流石のコレクションと思わせられました。

20191123_191127_0005.jpg

やがてメンバーが集まり出しました。
そのままロビーで待つこと1時間ほど、電話で呼ばれ、いよいよラウンジに入ります。 
この時期のアフタヌーンティメニューは、柚子レモンアフタヌーンティ。
お飲み物を聞かれてメニューを開くと、フレーバーティやハーブティも並んでいます。が、まず最初はオーソドックスにダージリンにしました。
ドリンクはポットサービス。しかも、お代わり自由というのがとても嬉しいです。

20191123_191127_0010.jpg

ケーキスタンドには、二人分のフードが盛られています。
定石通り、三段になったケーキスタンドの一番下から食べ始めます。

20191123_191127_0009.jpg

ぷみさんが、下から順に食べて戻ってはいけない、というルールがあるのだと教えてくれました。
柚子やレモンを使用したお菓子たちはどれも魅力的でしたが、アフタヌーンティで最も心が躍るのは、やはりスコーン。
バニラ&柚子と、ホワイトチョコレートの2種類があります。
ドリンク2杯目は、アーモンド&チェリーのフレーバーティを頂きました。
期せずして、1、2杯目のセレクトが、ぷみさんと一緒でした。
この辺りで、こじんまりして見えたアフタヌーンティセットが、意外とボリュームがあることに気付きます。
粉ものが多いからね、と言われましたが、そんなものでしょうか。
ドリンク3杯目は、柚子の和の香とさっぱりした甘さに合うかなと、緑茶ベースのブレンドである、モルゲンタウをオーダー。
マンゴーの天然アロマと、薔薇の花びらがブレンドされているそうです。
食べ終わった時には、お腹がパンパンになっていました。
紅茶が全体的に少し薄めだったのが気にはなりましたが、とても優雅なひとときを過ごさせて頂きました。

20191123椿山荘_191226_0016

3月まで有効な優待券はまだありますし、アフタヌーンティも12月はホワイト、1月はベリーベリーと変わっていくようなので、また行きましょう、と約束して解散。
今度はセラフィムのお洋服で集まれたらよいな、と思います。

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
12

21

23:53
Sat
2019

No.0286

サバイバルゲーム in Hill's

11月半ばの日曜、いつも絵画モデルを務めさせて頂いている洋画家の野川さんにお誘い頂き、サバイバルゲームに行ってきました。
昔、職場のサバゲチームに入っていて、スナイパーをしていた私ですが、職場を離れてからはすっかりサバゲに行く機会もなくなってしまいました。
銃を撃つのも、去年だったかに吉祥寺のシューティングバーに行ったくらい。
その時も、命中率が格段に下がっていたのにショックを受けました。
フィールドのやぐらの2階に置いてある缶を、1階の通路から狙撃して見事落として皆にびっくりされたスナイパーの腕は、見る影もありません。

野川さんとは、前のチームのメンバーが一緒にサバゲをしていましたが、私がご一緒するのは初めてです。
本当は10月に行く予定だったのですが、台風で翌月に延期となりました。
ご一緒したのは同じく野川さんの絵画モデルをしているオルガさん。
野川さんとオルガさんは、6月くらいに一度ゲームに行かれたそうです。
朝、北上尾駅のターミナルに集合。
野川さんの車に拾ってもらい、上尾Hill'sというフィールドに向かいます。
ところがなんと、マラソンの列が横切るのに引っ掛かってしまいました。
列が途切れるまで、待つこと小一時間・・・。

やっと到着したのは、もうお昼も近く。
装備を整え、スタッフの方の説明を受け、もうお弁当が来たので先にお昼にすることにし、食べてからまずは試射。
野川さんは銃をハンドガンも入れると6、7丁も持ってきて下さっていて、オルガさんと私に貸して下さいました。

サバゲ_191221_0007

最初にお借りした銃はフルフェイスゴーグルにぶつかって上手く構えられなかったので、トンプソンをお借りしました。

サバゲ_191221_0005

参加者は、赤と黄の2チームに分かれてゲームをすることになります。
各チームの人数は、30人くらいでしょうか。私達は黄チームになりました。
午後の最初のゲームは、スパイ戦という、味方の中に敵のスパイが数名混ざるといういきなりトリッキーなゲームでした。
各チームが並び、後ろ手を組んで目を閉じます。
スタッフさんが手を握った人がスパイです。
スパイが決まったところで、各チーム砦に集まり、ゲームスタート。
障害物に隠れて相手チームと撃ち合うのですが、他の人と同じところに隠れてしまったので、すぐ傍にいる人がスパイだったらどうしようとヒヤヒヤ。
結局跳弾にやられて退場しました。
跳弾が結構馬鹿にならず、大体これにやられます。
野川さんが「障害物から少し離れた方がいいよ」とアドバイスして下さったので、そうしたらかなり当たりづらくなりました。

サバゲ_191221_0001
銃を構える野川さん。流石、様になってます。

スパイ戦の後はフラッグ戦、殲滅戦など何ゲームかやりましたが、どうも突撃できません。
ついつい同じ障害物に取り付いたまま、その場でゲーム終了するか、退場する羽目に。
これが勘が鈍るということか!と言う感じです。(まあ、チームに居た頃も3回位しか遊んでいませんが)
人数が多くて出にくかったというのものありましたが、オルガさんはかなり前に出ていて、凄いなと思いました。
あとは相手の場所が分からない!特に塹壕の中。
とこから撃たれた弾か分からない弾に被弾して退場というのは、結構悔しいものがあります。

そんな感じで全然活躍できないまま終わってしまいましたが、でも楽しかった!
レギュレーションの問題で以前使用していたM16が使えなくなってしまったので、新たな自分の銃が欲しくなりました。
また機会があったら行きたいと思います。
お誘い下さった野川さん、ご一緒して下さったオルガさん、有難うございました!

サバゲ_191221_0002

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
12

19

02:16
Thu
2019

No.0285

アンティークフェアin新宿 第36回、開催されます!

会場側の都合で、突然開催中止となったアンティークフェアin新宿
会場を変更し、無事開催の運びとなりました。

new-top05.jpg

日時:2019年12月24日(火)・25日(水)・26日(木)の3日間、11~18時(最終日~17時)

場所:ベルサール新宿セントラルパーク
    東京都新宿区西新宿6-13-1 ベルサール新宿セントラルパーク

36area-s.jpg

ロサ・アンティカのブースは、A-5になります。

西洋アンティーク中心の骨董市としては長い歴史を誇る、アンティークフェアin新宿。
なくなってしまうのはあまりに惜しいイベントですので、続行が決まってほっとしました。
主催の長部さんはじめスタッフの皆様には、本当に感謝です。

お客としても何度も通ったし、出店し始めてからは今回ではや9回目!
そんな大好きなイベントです。
アンティークといってもかなりお値打ちな品々も沢山あり、ワンコインで買えてしまうものもありますので、お散歩がてら是非いらして頂きたいです。
丁度クリスマスですので、クリスマスプレゼントを探しに来られてはいかがでしょう。

EMDbd_6UEAIvXLe.jpg

ロサ・アンティカでは、いつものお人形と西洋雑貨、アクセサリの他、布類も少しお持ちします。
割とたっぷり目の生地もありますので、お洋服を作られる方にもお勧めです。
家具の張り替えや、撮影用などにも。

皆様、会場でお会いしましょう♪

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
12

13

23:50
Fri
2019

No.0284

美濃道中・後編 岐阜

翌朝。
堀川沿いに建つホテルの近くには、松重閘門の遺構がありました。
前夜は雨模様で、雨に煙る塔が神秘的でしたが、朝は晴れたもののまだ暗い雲が湧き上がっていて、印象深い風景が見られました。

20191114_191116_0033 (1)

名鉄名古屋本線に乗り、再び岐阜へ。
バスで岐阜城の方へ向かいます。
金華山の麓の岐阜公園には、色々な施設が点在しています。
折りしも、菊人形・菊花展を開催中でした。が、まずは岐阜城まで登ろうと、ロープウェイ乗り場へ向かいます。
昨年のお誕生日に行った、鋸山ロープウェイを思い出しました。

20191114_191116_0033 (32)

信長公の住居跡を下に見つつ、5分程で頂上へ。
展望レストランで朝食兼昼食を摂ろう、と歩き出すも、すぐに「金華山リス園」を発見!

20191114RIMG0040 (38)

当然ここも旅行プランの中に含まれていたので、 入場料200円を払って中に入りました。
テニスコート一面分くらいの施設内には、木を組み合わせたオブジェが幾つか置かれていて、沢山のリスがちょろちょろしています。

20191114_191116_0033 (28)

スタッフの方が、手袋に餌を乗せてくれました。
手を広げると、すぐにリスたちが集まってきます。

20191114_191116_0033 (29)
競って餌を食べる姿が、とても愛らしい。

ここに飼われているのは、帰化動物であるタイワンリス。
私の実家は鎌倉山の麓にある住宅街にありますが、鎌倉山や大仏の裏手でも、よくタイワンリスを見かけました。
体格が良く、大きな尻尾はふっさりしています。
スタッフさんが餌のお代わりをしてくれて、ひとしきりリスたちと触れ合う楽しい時間を過ごしました。

そして展望レストラン「ポンシェル」へ。
名物の「信長のどて丼」は、丼飯に豚のホルモンや牛スジの味噌煮込みを乗せたもの。
普段あまり内臓系を食べない相方がこれを頼んだのに、少しびっくりしました。
私は、「天下トリ南蛮定食」を注文。

20191114_191116_0033 (26)

大きな窓からはパノラマが広がっています。
濃い緑の森や丘をところどころに抱きつつ、果てなく続く平野を長良川・木曽川が横切る、壮大な景色を眺めながらの食事は、最高でした。
どて丼を少し頂いたところ、癖もなく柔らかくとても美味しかったので、二度びっくり。
「天下トリ南蛮定食」も、甘辛いたれを絡めた鶏唐揚げが美味しく、満足。

20191114_191116_0033 (24)

レストランを出て少し登ると、岐阜城が現れました。

20191114_191210_0021.jpg

大した距離でもありませんでしたが、普段運動をしていない相方は、早速へばっていました。
ちなみに相方の荷物は、旅行中大抵私が持ってあげています。
岐阜城は、昭和31年に復興されたものだそうで、4階まである内部は、資料展示室になっています。
木彫りの信長公坐像、甲冑、槍や長刀、鉄びしなどの武器、出土品の土器などが展示されています。

20191114_191116_0033 (18)

天守閣は四方どちらにも、外に出られるようになっていて、かつて信長もこのような眺めを見下ろしたんだなあ、と思うと感慨深いものがありました。

20191114_191116_0033 (19)

「虹だ!」との声にそちらを向くと、山並みの連なる向こうに、確かに虹がかかっています。

20191114_191116_0033 (21)

吉兆か、と嬉しさが込み上げてきました。
天守閣を降り、少し下ったところに、岐阜城資料館がありました。
現代に作られた、西洋風デザインの甲冑などが展示されています。新しいもの好きの信長なら、喜んで身に着けそうです。
ロープウェイで金華山を降り、菊人形・菊花展を覗いてみました。
池の中に設えられた東屋には、信長と濃姫と思われる人形が飾られています。

20191114_191116_0033 (17)

信長、光秀、道三の菊人形や、人形ではなく庭のジオラマなどもありました。

20191114_191116_0033 (13)

20191114_191116_0033 (14)

人形の衣装部分を菊の花で作るという発想はなかなか面白いですが、無理矢理組み合わせず、一緒に飾るだけでもいいような気もします。
そして、敷地内にある歴史博物館へ向かいます。
ところが。入口に「『麒麟がくる』大河ドラマ館準備の為、臨時休業」の張り紙が!
やむを得ず、時間があったら見ようか、と言っていた、隣の昆虫館へ。
ギリシャ風のファサードが美しい建物です。が、こちらは残念なことに、定休日。
帰りのバスまでは大分時間がありましたが、相方の「もう駅に戻ろうか」の言葉に、大人しく従うことにしました。
後から調べてみたところ、岐阜公園付近には川原町やうかいミュージアムなど、見所は色々あったのですね。
それにしても、タイミングがあまり良くなかったというか、あと二週間遅かったら岐阜城も入れないところでした。

そんなこんなで名鉄岐阜駅まで戻り、バスの時間までレトロ喫茶店にでも入ろうと探してみたところ、出てきたのが「プティ・ミュゼ シェ・ドーム」というお店。
かなり私のツボを刺激するお店のようでしたので、早速行ってみることに。

20191114_191116_0033 (8)

公園の横に、鬱蒼とした蔦に覆われた、そのお店はありました。
入ってみると、まさに期待通りのお店です。

20191114_191116_0033 (3)

20191114_191116_0033 (6)

天井には天使のフレスコ画、壁には古い司祭服。

20191114_191116_0033 (5)

メニューは、珈琲より紅茶が充実していたので、相方は杏仁紅茶、私は「ハネムーン」という名前の紅茶を頼んでみると、マスター(マダム?)は、「今これ無いわ」とのお返事。
他のものを頼もうとすると「メニューが違ってた」と、別のメニューを持ってきました。
もういいや、と二人とも、珈琲にしました。
マイセンのカップで出てきたのですが、お味はうーん、何ともいえず。
とは言いつつ結局バスの時間間際まで、長居させて頂きました。
帰りのバスでも、やはり大分寝てました。
最近全然寝ていないので、丁度良かったのかも・・・。

20191114_191116_0033 (2)
相方と、今回一緒に旅をしたチャッピー。

岐阜の印象は、スイスに少し似ています。
スイスは山の上に、10分もあれば端から端まで歩けてしまうような小さい町々があるのですが、そこに行くまでの交通手段がケーブルカーやロープウェイだけだったりして、交通費がとても高いのです。
岐阜も町から町への移動がとても大変でしたが、それだけに印象深い旅になりました。
またいつか、訪れてみたいと思います。

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
12

10

22:48
Tue
2019

No.0283

美濃道中・前編 恵那峡、明智、岐阜

今年の私の誕生日11月14日には、執筆中だったクトゥルフフェスでの上演ゲームブックシナリオ『終わりの軛』の舞台の一つである、岐阜を旅行先にすることにしました。
シナリオは濃姫、織田信長、明智光秀の三人がメインキャラクターとなり、時系列に沿って進んでいくスタイル。
舞台としては尾張・美濃、つまり現在の愛知・岐阜や、比叡山、本能寺などとなるので、それらを検討した結果、岐阜になりました。
岐阜へは小さい頃に親戚の家に行ったことがあるのと、修学旅行で行った飛騨高山に相方とも旅行したこともあります。
私は自然の奇観がとても好きなので恵那峡に行きたい、というのと、岐阜城とあとは信長や光秀に縁の場所に行きたい、と伝え、あとは相方に計画を一任。
シナリオ執筆に没頭していました。

当日は早朝、新宿の高速バスターミナル出発とのこと。
乗り遅れたことがあるので、余裕を持って出るよ!と言われていたのに、結局ターミナルに着いた時にはもうバスが来ていて、すぐに乗り込むことに。
岐阜までは5時間くらいかかるとのことで、道中シナリオの為の資料などを読んだり、何なら執筆しようかと考えていたのですが、全然そんな余裕はなく、ほぼ寝ていました。
バスを降車し、のんびりした田舎の風景を眺めながら10分程の道のりを恵那駅まで歩きます。

20191113RIMG0040 (2)

駅からバスに乗り、恵那峡へ。
観光地とは言え、そんなに人もいず、雄大な景色が広がっています。

20191113_191116_0049 (9)

折角来たので、遊覧船に乗ることにしました。
工場夜景クルーズのサンタ・バルカ号と同じようなジェット船です。
出発時刻まで少し時間があったので、五平餅を買い食いしようと、売店へ。
相方は五平餅は食べないだろうと思い、ソフトクリームを買って渡しました。
ところがなんと、「風が強くて食べるの無理」と、返してくるのです。
ソフトクリームは非常に柔らかく、既に溶け出していたので、慌てて食べました。
手がべたべたになった上、無駄にお腹を膨らませてしまい、若干不愉快になる私。
それでも、乗り込んだ船から奇岩の数々を眺めているうち、テンションが上がってきました。

20191113_191116_0049 (8)
品の字岩。絶妙なバランスで岩が重なっています。

クルージングを終えたら、バスで恵那駅にとんぼ返りです。

20191113RIMG0040 (10)
20191113RIMG0040 (7)
バスを待つ間、桜の枝から零れる雫や、木に生える茸を撮影。

一時間に一本しかない明知鉄道に乗り込み、終点の明智駅へ向かいました。

20191113_191116_0049 (18)
一両編成の明知鉄道。とても可愛い電車です。

電車からの風景を眺めていたかったのですが、やはり結構眠ってしまいました。
乗り物に乗っている時寝やすい性分なのかも・・・。

明智に到着した時は、大分日が傾いていました。
ここは、明智光秀の出身地として売り出しているのかと思いきや、製糸工場があった名残で、大正時代の街並みを再現しているようです。
大正村浪漫亭とか大正ロマン館とか、似たような名前の施設があるのですが、浪漫亭の方はレストランやカフェ併設の、ほぼお土産物屋さん。
大正ロマン館は私設の博物館のようです。
名前にもうちょっと、変化をつければいいのに。

八王子神社や大正村役場の前を通り過ぎ、堀に架けられた橋を渡って、白亜の洋館である大正ロマン館に入ります。

20191113_191116_0049 (26)

前庭は薔薇園になっていて、薔薇の季節はさぞ、ロマンチックな眺めになりそうです。
尾上隆治コレクション「オリンピック資料展」を開催中で、大正とも関係ないなあ、と思いつつ、展示品を見ていると、最後の方に魅力的な展示が。
アンティークオルガンや、アコーディオンのコレクションです。

20191113_191116_0049 (25)
入口には光秀の甲冑のレプリカが。

大正村資料館なども見たかったのですが、もう閉館時間でしたので、諦めて光秀の供養塔のある、龍護寺へ。

20191113_191116_0049 (23)

供養等を探して園内を一周してしまいましたが、入口付近にありました。

20191113_191116_0052 (10)

すぐそばに「明智光秀公出生地」の石碑もありますが、出生地と言われている土地は複数あるみたいです。

20191113_191116_0049 (22)
境内の奇妙な石像たち。

大正村には、来年の大河ドラマ『麒麟がくる』の放映に合わせ、「大河ドラマ館」のオープンも予定しているようで、きっと来年は賑わうだろうと思われます。

大正村浪漫亭に入ってお土産物などを見て、列車の時刻に合わせ、明智駅へ。
ここで、思わぬトラブルに見舞われます。
相方が予定していたルートと、実際の路線がどうも一致しないのです。
調べてみると、驚いたことに、明智駅という同名の駅が、バスで40分程も離れたところにあったのです!
駅員さんに聞くと、明知線で乗り継ぐと、岐阜まで3時間掛かる、とのこと。
後はホテルにチェックインして寝るだけなんだから、別に時間が掛かっても良いのでは?と思いましたが、「3時間掛かるんじゃ間に合わない」と焦っている相方。
それもその筈、岐阜のレストランに予約を入れていてくれたのです。
「バスもまだあると思うけどね。乗りますか、どうしますか?」
駅員さんに急かされ、「じゃあいいです」と駅を背にする相方。
辺りはすっかり暗くなっているし、こんな辺鄙なところで足止めなんて大丈夫なの?と思いつつ、秘かにこういうトラブルを楽しんでいる私。
すると、バスがやってきました。瑞浪駅、と行き先にあります。
運転手さんに、岐阜に行きたい、と訴えると、乗客の方が「終点の瑞浪でJRに乗り換えられるよ」と教えて下さいました。
乗り継げば2時間ちょっとで岐阜に着き、レストランのラストオーダーに間に合うようです。
レストランに遅れる旨電話し、事なきを得ました。

予約してくれていたお店は岐阜シティ・タワー43というビルのスカイレストラン、フォーティースリー。
余白を生かした盛り付けが美しい、フレンチレストランでした。

20191113_191116_0049 (35)

天井が高く、大きな窓から見下ろせる夜景もとても綺麗。
この日のメインは飛騨高山の納豆喰豚。

20191113_191116_0049 (33)

前に飛騨牛は食べたことがありますが、飛騨豚というのは初耳でした。
魚も出ましたが、軽めの調理法だったので十分食べ切れる量でした。

20191113_191116_0052 (3)

食事後、再度電車に乗り、名古屋市内のホテルへ。
執筆しようと思いながら、ここでも思うようには行かず、そのまま寝落ちしてしまったのでした。
(続く)

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
12

06

01:06
Fri
2019

No.0282

大江戸骨董市 代々木公園ケヤキ並木 出店

ここ数ヶ月、着物や布類、衣類などの大量仕入れが相次ぎました。
にもかかわらず、ネット出品もろくに出来ていないし、サロン・ド・シャルーンやクトゥルフフェスでの販売も行いましたが、はけた量は微々たるものです。
シャルーンのボス、小松さんも布地販売に力を入れたい、とのことでしたので、久しぶりに骨董市か、フリマにでも出店してみようかな、と思い予定を見ると、幸いにも12/8(日)の予定が空いています。
この日は結構あちこちでフリマの開催をしているようでしたが、大江戸骨董市 代々木公園が一番条件的に良さそうでしたので、久しぶりに出店してみることにしました。
思えば、古物商を始めて最初に出店した骨董市が、ここでした。
早速出店申し込みしたところ、翌日に主催者の方から着信が。
もしかすると必要書類が揃ってなかったかな、と思い、折返し電話してみると、何と「前回と条件が違いますが、大丈夫ですか?」とのお言葉です。
前回は手持ちで半ブースだったのが、今回は車での搬入で1ブースなので、心配して頂けたようです。
イベントは、主催者の方の気遣いの如何で、スムースに開催されるかどうかが測れますね。

骨董市の出店自体、割と久しぶりです。
今回は衣類とアクセサリーメインで、いつもの人形はありませんが、宜しければ足をお運び下さいませ。

BmM2j-wCYAIXhF4.jpg
この写真は2014年、ロサ・アンティカを始めて間もない頃の大江戸骨董市 代々木公園出店時。

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
12

05

05:20
Thu
2019

No.0281

《哲学者の薔薇園》オカルティズム講座第七回「グルジェフの神秘宇宙論」レポート

5月から開催のオカルティズム講座も、いよいよ折り返し地点を過ぎました。
今回はTabaanさん&Yukiさんによる「グルジェフの神秘宇宙論」。
ダンサーの銀耳ユキさんとは古いお友達で、前にダンスと演奏と朗読の演目をご一緒したこともあります。
Tabaanさん&Yukiさんによるグルジェフ・ワークのレッスンにも一度、参加させて頂きました。
私はシュタイナーの提唱する身体表現である、オイリュトミーの合宿に2回程参加したことがありますが、それと似ている部分もありつつ、とても興味深い体験でした。
講義は、Tabaanさんが主に行うとのこと。
グルジェフの提唱したエニアグラムという性格分析ツールは「身体」「感情」「知性」という3つのセンターを持っており、Yukiさんは自分は知性のセンターが弱いから、講義はたばあんにお任せ、というように仰っていました。
私は今回も、講師と名乗りつつお茶を出すだけの係です。
今回はグルジェフの故郷、アルメニアでよく飲まれる、柘榴のハーブティをお出ししました。

35966_0.jpg
背後にあるカラフルな図が、エニアグラムの図です。

Tabaanさんがグルジェフを知ったのは、吉祥寺バウスシアターで上映されたグルジェフの映画「注目すべき人々との出会い」だったそうです。
Tabaanさんはインドに渡り、OSHOとして知られるバグワン・シュリ・ラジニーシ師の弟子になります。
ちなみに、OSHOのスーフィのマスターは、グルジェフのマスターでもあったそうです。

グルジェフ_191205_0015

以下、Tabaanさんによる、グルジェフと彼のワークの説明です。
東西文化のぶつかる場所であるアルメニアで、グルジェフは様々な専門家たちのグループをつくり、生の探求を行うようになります。
弟子であるウスペンスキーは、プラトンに対するアリストテレスのような存在。
著書『ターシャム・オルガヌム』は「第三の書」と言われます。第一の書はアリストテレス、第二の書はフランシス・ベーコンによるものです。
しかし、そんなウスペンスキーも、理論から実践への過程で離脱してゆきます。
なんだか、フロイトとユングを彷彿させます。

スーフィの伝統による「ストップ・エクササイズ」は、全てを止めて自分を観察する、という手法。
「私」と唱える時、体のどこに響いているか、を観察するのだそう。

グルジェフ_191205_0009

「ムーヴメンツ」とも呼ばれるグルジェフのワークを行う過程で、如何に普段、自分が眠っているかということに気付きを得てゆきます。
この「過程を重んじる」「ショックを与える」というのも、スーフィや禅に見られるのと同じような手法です。
『魔術師たちの闘争』という作品に到っては、リハーサルで舞台装置を破戒し、上演できなくさせたのだとか。ずいぶんアナーキーです。
グルジェフと共に活動を行った音楽家ハートマンは500曲ほどの楽曲を作ります。
その半数程が、ムーヴメンツの為のものだったそうです。

魔術師アレイスター・クロウリーは、「汚れすぎている」という理由で、グルジェフのサークルには入れなかったのだそう。
また、天才舞踏家ニジンスキーは、ムーヴメンツからインスピレーションを受けた可能性があるようです。

個人からグループ・ダンスに移行していったムーヴメンツには、言葉による暗示にかからないように、という意図があるそうです。
意図的に起こしたのではないかとも囁かれる、1924年の自動車事故以降、弟子たちを追放し、『ベルゼバブが孫に語った物語』等の執筆に力を入れます。
3回読め、と言われる『ベルゼバブが孫に語った物語』は、先入観を壊して読む為の素材として工夫が凝らされており、晦渋に満ちています。
エゴをエゴとして認められないと、成長はない、ということ。

グルジェフ_191205_0006

実は私、ウスペンスキーによる『奇蹟を求めて―グルジェフの神秘宇宙論』を持っていたのに、手放してしまっていました。
また機会があったら入手しなくては。
Tabaanさん&Yukiさんの「ワーク」にも、時間を見つけて参加してみたいと思います。

グルジェフ_191205_0014
講師&スタッフ陣は見事に黒、白、黒、白、黒のモノトーンでした。

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村