Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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31

21:02
Fri
2020

No.0292

新年の鎌倉

日々の流れの速さに幻惑されているうち、1月も終わり。
書き留めておきたいことは沢山あったのに、到底追いつけずにおります。
とりあえず年明けは毎年恒例の、実家への挨拶に行きました。

元旦は大抵遅く起きて「桃太郎電鉄」をやりながらダラダラ過ごすので、鎌倉に行くのは2日。
妹一家と弟が一緒になることが多いのですが、今年はそれもなくて残念。
バスの本数があまりなかったので、裏駅から歩いていくことにしました。
父が手入れをしている峯山のある、北条家常盤亭跡地は、私が大好きだった場所。
奥の方の林に「時間の森」と名付けて、セルフポートレートの撮影をしたりしていました。
でも、この季節は枯れ草ばかりで、あまり趣がありません。

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この道沿いで一際目を引くのは、まるでダリがデザインしたかのような、前衛的な白い建造物。
出来た当初はイタリアン・レストランでした。
その後オーナーを変えつつ営業していた筈ですが、今はどうやら廃墟のようです。
あまり人の通らない場所にあるので、仕方ないことかもしれませんが、非常に勿体無い。

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30分程歩いて、鎌倉山の麓にある、実家に到着。

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挨拶をしながら玄関に入ると父が出てきて「お母さん腰が痛いって寝ちゃったよ」と言います。
両親ともかなり高齢ですので、あちこち具合悪くなっているようです。
顔を見にいくと「ごめんね、お料理出してるから食べて」と。
父が注いでくれた大吟醸を形式だけ口にし、御節料理を頂きました。

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小松さんと「初詣がてら打ち合わせしましょう」となんともざっくりした約束をしていたので、姪たちへのお年玉を託して、早々にお暇しました。
実家の近くにあるアンティークショップ、ジョグラールさんがものすごくカッコいいので、ちゃっかり扉の前で写真を撮らせて頂く。

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小松さんと駅ビルのカフェで落ち合い、鶴岡八幡宮へ。
八幡宮の境内には時々行くけど、本殿まで行くのなんていつぶりかしら。
小町通りは混んでいそうなので、若宮大路を行くことにします。

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途中までは割とすんなり進みましたが、本殿が近くなるとやはり通行規制が掛かり、進みが遅くなります。
名物の鶴岡八幡宮警備員の真っ赤なコート姿を隠し撮りしたりしつつ、ゆっくり進んでいきました。

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大分陽も傾いて来た頃、本殿前に到着。
カトリックの私は本当は御詣りしてはいけないのですが、最近はあまり堅苦しく考えないようにしています。
私が神仏にお祈りすることといったら、世界平和だったり、なるべく沢山の人々の幸せだったり、人類の生命体としての進化だったり、何かとスケールが大きいので、多分どこで祈っても大丈夫。

御詣りも終わって、販売所で破魔矢だのお守りだのおみくじだのを「何か買う?」と言い合いつつ、物色。
小松さんによれば、鶴岡八幡宮のおみくじは凶が出やすいのだそう。
そんなのあるのかな、と思いましたが「有名ですよ」と小松さん。おみくじの中身は、神社側で操作可能なんだそうです。
どうせ操作するなら、人気が出て買う人が増えるように大吉とかを多めにしそうなものですが、凶が多いのには何か理由があるんでしょうか・・・。

八幡宮を出る頃には、辺りはもう真っ暗。
ご飯を食べながら打ち合わせしよう!と、ミルクホールへと向かいます。
途中洋菓子店の「紅谷」に売っている「鎌倉の鐘」というバタークリームのお菓子が欲しくなり、引き返して入ってみましたが、残念ながら売り切れ。
紅谷のラインナップは他にも「あじさい」というラスクや、「クルミッ子」というエンガディナー風のお菓子など、どれもお勧めしたいものばかり。
クルミッ子の箱入りが辛うじて残っていたので、自家用に購入しました。

ミルクホールは数年前に改装して建物は新しくなったはずですが、中の雰囲気は依然と変わらず、アンティークで落ち着きます。
意外にも、小松さんは初来店とのこと。
去年の夏に来た時に「オペラライス」というホワイトソースのライスを頼んだのですが、今回はビーフストロガノフと、ゴルゴンゾーラのニョッキにしました。
小松さんは名物らしきハヤシライスを注文。

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運ばれて来たビーフストロガノフ、どうも見た目が私の知っているビーフストロガノフと違います。
肉の細切れが入ったオレンジ色っぽいソースが乗った、カレーのような見た目。
トマトクリーム風味という私好みで美味しかったので、まあこれはこれで良しとしましょう。
小松さんとは、今年から本格的に着手する、生地類や古着などのECショップの運営のお話を。
私も毎年のように、アルバイトを減らす減らすと言いながら実現できずにいましたが、とうとう今年からは願いが叶いそうです。
皆様にも、今年が良い年になりますよう、改めてお祈り申し上げます。

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大正ロマンっぽい衣装の小松さんと私。ミルクホールの雰囲気にはまってます。

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23

23:49
Thu
2020

No.0291

盤魔殿Musica Rosarium&年越し

もう1月も終わり、ってほんとに早いですね。
大晦日からお正月にかけての振り返りです。

2019年の最後は、宇田川岳夫氏主催「盤魔殿」と《哲学者の薔薇園》とのコラボイベント、『盤魔殿Musica Rosarium』で締め括りました。

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考えてみたら大晦日にイベントを開催するどころか、カウントダウンイベントに行くこともほぼなく、ここ数年は家で年越し蕎麦を食べてから古代楼へ、という流れでしたので、今年は非常に珍しい年末になりました。
大掃除もほぼ諦め。まあ、いつも年明けてからも掃除していることが多いので、例年通りとも言えますが。
荷物を詰め込み、喫茶茶会記へ向かう。
いつもの《哲学者の薔薇園》の営業とは違ってカウンターに店主の福地さんがいらして下さるので、酒瓶など持たずに済むのがとても助かります。
何しろ丸の内線への乗り換え時、エレベーターがないのでカートを抱えて階段を降りねばならず、いつも大変な思いをしているのです。
でも周りの方々が老若男女国籍問わず、寄ってたかって助けて下さるので、私もお返しせねば、と困っている人を見たら助け舟を出すことにしています。

ともあれ茶会記に着いたら、既に宇田川さんはセッティングをほぼ終えていました。
衣装は陰陽をイメージし私が白、黒い瞳ちゃんが黒と決めていて、ワンピースに白い襦袢、上から白いレースの上着と考えていたのですが、何と上着を家に置いてきてしまったことに気付く。
あったのを見たのに、何故持ってくるのを忘れたのか。
悔しがりつつも、儀式用に11月の盤魔殿コラボイベント後、茶会記の外に置いていた木の枝を運び込み、結界を作る為に布を沢山取り付けた縄を出そうとしたら、あれ、無い・・・。
バッグから出したのかな、と探し回りますが、見当たりません。まさか、縄まで置いてきてしまったのか。
今までここまでの忘れ物をしたことはなかったので、さすがにショックでした。
瞳ちゃんがマルチカラーのスカーフを持っていたので、それを使うことにして、事なきを得ました。

この日は大晦日ということで、悠雅シェフが蕎麦焼酎を蕎麦湯で割ったカクテルを考えてくれました。
でも彼が「今日あまりやることないし行かない」と言うので、福地さんの奥様にレシピをお伝えし、作って頂くことに。

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DJタイムの選曲、今回は踊れる曲を入れるぞ、と思ってセレクトしたのだけど、掛けてみるとやっぱり踊れるというには程遠かったです。
OPUS AVANTRAの「LOAD CROMWELL」が瞳ちゃんと被りました。
DJ自体は、11月に引き続きほぼノーミスでプレイ終了。
一番簡単な繋ぎしかやってないですけどね。

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この日の目玉は「いろ」ライブ。
いろはご自宅や限られた野外フェスなどでしかライブを行わないそうで、とても貴重な機会となりました。
織茂敏夫さんと奥様のしづ子さんのユニットだったのですが、9月にしづ子さんが逝去され、今回はご子息とお二人でパフォーマンスされるとのこと。

実は私は、大晦日でしかも年越しではなく23時に終了するイベントなんて、きっとお客様は来ないだろうな、と思っていたのです。
ところが蓋を開けてみると、いろのライブというレアな演目のお陰もあったのか、予想外に沢山のお客様がいらして下さいました。
織茂敏夫さんのウッドベースで始まるいろの演奏は、段々と熱を帯びていきます。

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ご子息サブさんが尺八で加わると、敏夫さんはピアノへ。

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ところが、何故か敏夫さんが流血しています。
どうやら鼻血を出されたようで、慌ててティッシュを差し出す周りの人々。
サックス奏者の方の飛び入り演奏もありました。

MONT★SUCHTは、11月に引き続き願望成就の儀式を行いました。
前段階として瞑想を、皆で「OM」の発声をしながら行いました。
その後、来年の抱負を紙に書いて頂き、枝に結び付けて、神職の資格を持つまっつんによる祝詞の奏上。
最後に、太陽と月のシンボルを持った私と瞳ちゃんの作る門を通る「茅の輪くぐり」を行って頂き、儀式は終了。

宇田川さんと織茂さんのトークでは、私も司会ということで呼ばれましたが、ほぼ聞き役に徹しました。
いろのドキュメンタリー映像を外国人の映画監督が撮影されたそうなのですが、監督が納得できる上映場所がなかなかないのだそうです。
何としても上映が実現して欲しいものです。
初期はパンクバンドだったそうで、当時の貴重な映像も見られました。

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茶会記のイベントが終了した後、悠雅くんと合流して古代楼に行こう、ということになり、新宿で待ち合わせることに。
お腹が空いたので待っている間どこかで食事しよう、とお店を探したのですが、意外とファミレスなどがやっていません。
新宿駅前で絵を描いていたたかしくんのところに顔を出し、ビールなど差し入れ。

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そして思い出横丁にある「思ひ出酒場 えんなすび」というお店で飲む事に。

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そこからまっつんの奥様と、悠雅くんが合流し、まっつん夫妻と別れてからたかしくんが合流し、もう年も明けてしまったので、古代楼に行くことは諦めました。
瞳ちゃんの家の近くにある菅原神社に御詣りし、それから瞳ちゃんのお家で家飲み、という流れになりました。

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いつもとは違う、新鮮な年明けになりました。

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19

02:59
Sun
2020

No.0290

《哲学者の薔薇園》クリスマス会

もう一ヶ月も前になってしまいましたが、新宿アンベルノッテにて《哲学者の薔薇園》のクリスマス会を開催致しました。
アンベルノッテは、前回のオカルティズム講座の講師をお願いした中村心護氏がオーナーの、元アビエタージュだった店舗をそのまま使用したお店で、実は私たち《哲学者の薔薇園》が以前に営業していたA STORYと同じビルなのです。
もうA STORYも無くなってしまった今、ここで営業するのは懐かしい思いでいっぱいでした。



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この日は、16日に喫茶茶会記で行ったプラネタリウムイベント"Abe Stellae"のコンテンツの一部をカヲルさんの解説付きで上映。
また、プレゼント交換や、私の自作物語の朗読、カードゲームなどを予定していました。
フード、1ドリンク付きにして、お料理は悠雅シェフがカナッペ、サラダ、ローストチキン、イチゴのチーズケーキを用意してくれました。

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有難いことに10数名のお客様がいらして下さったので、私も給仕に掛かり切りになり、あまりお喋りなどには参加できなかったのですが、皆様それぞれ交流を持たれていたようで良かったです。
《哲学者の薔薇園》はアートサロンを目指しているので、ここで交流が生まれるのは一番嬉しいことなのです。
プレゼント交換では、クリスマスソングに合わせてプレゼントを回しました。
私は数日前にスーパーで見かけて欲しいと思っていた、ぷみさん持参の鯨の缶詰をゲット!
アンベルノッテ常連のわんわんさんは、アコーディオンを弾いて下さいました。
お客様が結構帰られてから、私がクリスマスの季節を舞台に書いた「開けられなかった銀の箱」という物語を朗読。

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アンベルノッテは残念なことに、1月で閉店してしまいます。
今残っている家具や雑貨などを、格安で販売しています。
私もシャルーンの小松さんも、また薔薇園のお客様も結構色々と購入させて頂きました。
皆様も是非行ってみて下さいね!

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10

04:00
Fri
2020

No.0289

《哲学者の薔薇園》オカルティズム講座第八回「黄金の夜明け団の儀式魔術」レポート

12月はかなりのイベントの多さに、ブログに書きたいことも全然書ききれなかった感がありますが、オカルティズム講座のレポートだけは外せない!
遅くなりましたが記しておきます。
12月20日は本来、大野英士先生による「オカルティズム文学の系譜」を開催予定だったのですが、大野先生と連絡がつかず、急遽中村心護氏にお願いしたのが11月も終わりのこと。
快くお引き受け下さった中村氏には、本当に感謝の言葉もありません。
ゴールデンドーンは、そもそも講座スタート時に12ヵ月分のカリキュラムを作成した時点で取り上げる予定だったのですが、私も長南氏もそこまで詳しくないのでどうしよう、と考えた末、今期は取りやめることにしたのでした。
その後、ゴールデンドーン系の魔術師である中村氏と講座を通じて知り合い、お願いできることになったので、なるようになったという感があります。

オカルティズム講座では、講義と実践のどちらも行っていきたいという私の意向があるのですが、中村氏の提案もそれに沿ったものでした。
つまり、小五芒星の追儺儀式を皆でやりましょう、と言うのです。
いつも通り、スライド資料も作ってきて頂き、プロジェクターで投影しながら進めました。
この日のドリンクは、黄金の夜明け団がイギリスの団体なので紅茶で、とのことでしたので、クリスマスが近かったこともあり、ルピシアのクリスマスブレンド「ノエル」をお出ししました。

黄金の夜明け団の儀式魔術20191220_200110_0020

まずは、黄金の夜明け団(The Hermetic Order of the Golden Dawn)についての説明から。
黄金の夜明け団は、フリーメイソンのメンバーであった3名、ウィリアム・ウィン・ウェストコット、マグレガー・メイザース、ウィリアム・ロバート・ウッドマンによりイギリスで設立された魔術結社で、活動期間は1887年から1905年まで。
カバラの生命の樹を、教義の中心としています。

黄金の夜明け団に加入すると、まず魔術名(マジカルモットー)を付ける事になります。
例を挙げると、ウエストコットは「賢明なる勇気」、クロウリーは「ペルデュラボー(我耐え忍ばん)」など。
中村氏の魔術名は「アイビス」で、朱鷺の意味だそう。
前にいた魔術団体でも、鳥の名前を付けておられたそうです。

黄金の夜明け団の位階制度では、生命の樹になぞらえた10の位階が採用されています。
実は、この組織は三つの団によって成り立っており、「黄金の夜明け」はファーストオーダーのみを指すそうです。
セカンドオーダーは「紅薔薇黄金十字」と呼ばれる上位階級、サードオーダーは霊的存在のみ所属できる階級です。

また、組織で行われるのはイニシエーション(秘儀参入)と呼ばれる儀式。
この儀式を通じて、自分の中にいる様々な構成要素を統合します。
統合には以下の三種類があります。
目的は、人間としてのポテンシャルを最大限に発現することです。

魔術的統合=浄化、聖別、統合
錬金術的統合=分離、純化、再結合
心理的統合=分析、直面、個性化(自己実現)

また、カリキュラムには、以下のようなものがありました。

理論:四大、象徴、占術、瞑想、タットワ、カバラ
セレモニアル・マジック:集団で行う
リチュアル・マジック:個人で行う
実践:LBRP(小五芒星の追儺儀式)

つまり、ファースト・オーダーで行える魔術は、LBRPのみ。
セカンドオーダーでは、以下の実践が行えます。

プラネタリー・マジック、召喚魔術、エノキアンマジック、ゲーティア

ちなみにクロウリーの魔術名は、既に高度な実践を行っていた彼が、いつまでもそれをやらせてもらえないことにじっと耐えていた為に付けたのだとか(笑)。
黄金の夜明け団のメンバー間の軋轢のお話なども、面白かったです。
例えば、師匠マグレガー・メイザースと弟子アレイスター・クロウリー、その秘書イスラエル・リガルディー。
師匠モイナ・メイザースと、その弟子ダイアン・フォーチュン。
魔術師たちはどういう訳か人格破綻者が多かったようで、唯一?まともだったフローレンス・ファーは、耐え切れずやめてしまったのだとか。

時間ぎりぎりまで講義を行ってから質問タイム、最後に実践です。
私が家から持参した魔術用具も合わせ、杖、短剣、聖杯、香炉、燭台、ベルなどを、テーブルのそれぞれの方角に合わせてセッティング。

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中村氏が一通りお手本を見せてから、皆立って、東西南北を向き短剣代わりに手刀で五芒星を切り、呪文を唱えました。

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小五芒星の追儺儀式で行うのは、場の浄化です。
私は呪文は低く振動させる方なのですが、中村氏は英語で唄うように唱えていて、非常に格好良かったです。
これが正解、というのはなく、魔術師によって唱え方が異なるのだとか。

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今回の講座は、私には非常に分かり易く面白かったです。
中村氏は他の場所でも魔術講座をされているので、そのうち伺ってみたいと思います。

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さて、今月1月17日は、今までも度々登場しているカバラがテーマ。
といっても広すぎるので、概略をざっとお話した後、タットワ瞑想を実践しようと思います。
講師は私、由良瓏砂です。
ご予約フォームはこちらになります。
初めての方も大歓迎です。是非いらして下さいませ!

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05

23:29
Sun
2020

No.0288

エディプスの禁忌

開けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

本来でしたら、新年のご挨拶と共に、今年の抱負などを書き記したいところですが、noteに先に書いてしまいました。
宜しければそちらをお読み頂ければと思います。

そして昨年はシェアスペースSENさんの「ねこの下僕」展で幕を開けましたが、今年は有難いことに、8月のクトゥルフ展に引き続き、ギャラリー幻さんでの企画展「エディプスの禁忌」にお誘い頂きました。
今回私は旧作の姉妹の人形「テルル」と「セレン」他、大好きなジャン・コクトーの「恐るべき子供たち」をモチーフにした作品を出展予定です。
また、レセプションでは速瀬れい作「銀の螺旋の夜」「金の孔雀の夜」を朗読させて頂きます。
お気軽に遊びにいらして下さいませ!

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Gallery 幻 では近親愛をテーマとした企画展「エディプスの禁忌」を開催いたします。
ギリシア神話のオイディプス(エディプス)は父を殺し母と婚姻するという預言のもとに生まれた。そして、事実その通りの運命をたどることになった。
子供が異性の親に性愛感情を抱き、同性の親に嫉妬や憎悪する――人間の成長過程に内在するそんな近親相姦的欲望と葛藤をフロイトは「エディプス・コンプレックス」と呼んだ。呪われた宿命として万人の無意識にあらかじめ刻み込まれた預言。多様な性愛の形が称揚される現在にあっても忌避される近親愛。そのことが返ってその欲望の根源性を示している。
一方、近親愛は推奨すべき神聖なものとされることもある。民俗学者・柳田國男は古代より女性が男性の親族や近親者に呪術的な力を付与するとされていたことを「妹(いも)の力」と名付けて論じている。家族的愛情を越えた霊的な繋がり。切れることのない絆にして逃れられない呪い。
かつて、澁澤龍彥は近親愛を自己愛の変形と見抜いた。近親愛への想像力は誰よりも近く永遠に別れられない肉親、つまり自分自身への洞察を常に孕んでいる。それゆえ、近親愛はこれまで多くの文学や芸術にイマジネーションを与え、傑作を生み出してきた。澁澤はまたそんな近親愛を「手の届かない永遠の未来に突き放すべき真のユートピア」と讃えてもいる。その届かない文学的ユートピアを継承すべく、ここに作家8名による作品展を開催する。



会期 2020年1月10日(金)-1月26日(日)
休廊日 火・水曜
時間 15:00-20:00
観覧料 無料

出展 川口ヱリー / 瀧川虚至 / 艶子 / Dollhouse Noah / 七菜乃 / 古川沙織 / 真子 / 由良瓏砂

企画・会場 Gallery 幻 >>地図・アクセスはこちら

SNS用ハッシュタグ: #エディプスの禁忌

★レセプション
1月18日(土) 17時~20時
•参加費:1,000円(1ドリンク付) / 予約不要 / 差し入れ歓迎
•参加予定作家:未定
•平服&立食の親睦会。一般のお客様どなたもお気軽にご参加ください

★作品通販
•当店オンラインショップにて >> https://gallerymaboroshi.booth.pm/
•受付期間
1月19日(日)12:00 - 1月26日(日)17:00

★特別カフェメニュー
展示の世界観をイメージしたカフェメニューが登場
※詳細準備中

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