No.0292
新年の鎌倉
日々の流れの速さに幻惑されているうち、1月も終わり。書き留めておきたいことは沢山あったのに、到底追いつけずにおります。
とりあえず年明けは毎年恒例の、実家への挨拶に行きました。
元旦は大抵遅く起きて「桃太郎電鉄」をやりながらダラダラ過ごすので、鎌倉に行くのは2日。
妹一家と弟が一緒になることが多いのですが、今年はそれもなくて残念。
バスの本数があまりなかったので、裏駅から歩いていくことにしました。
父が手入れをしている峯山のある、北条家常盤亭跡地は、私が大好きだった場所。
奥の方の林に「時間の森」と名付けて、セルフポートレートの撮影をしたりしていました。
でも、この季節は枯れ草ばかりで、あまり趣がありません。

この道沿いで一際目を引くのは、まるでダリがデザインしたかのような、前衛的な白い建造物。
出来た当初はイタリアン・レストランでした。
その後オーナーを変えつつ営業していた筈ですが、今はどうやら廃墟のようです。
あまり人の通らない場所にあるので、仕方ないことかもしれませんが、非常に勿体無い。

30分程歩いて、鎌倉山の麓にある、実家に到着。

挨拶をしながら玄関に入ると父が出てきて「お母さん腰が痛いって寝ちゃったよ」と言います。
両親ともかなり高齢ですので、あちこち具合悪くなっているようです。
顔を見にいくと「ごめんね、お料理出してるから食べて」と。
父が注いでくれた大吟醸を形式だけ口にし、御節料理を頂きました。

小松さんと「初詣がてら打ち合わせしましょう」となんともざっくりした約束をしていたので、姪たちへのお年玉を託して、早々にお暇しました。
実家の近くにあるアンティークショップ、ジョグラールさんがものすごくカッコいいので、ちゃっかり扉の前で写真を撮らせて頂く。

小松さんと駅ビルのカフェで落ち合い、鶴岡八幡宮へ。
八幡宮の境内には時々行くけど、本殿まで行くのなんていつぶりかしら。
小町通りは混んでいそうなので、若宮大路を行くことにします。

途中までは割とすんなり進みましたが、本殿が近くなるとやはり通行規制が掛かり、進みが遅くなります。
名物の鶴岡八幡宮警備員の真っ赤なコート姿を隠し撮りしたりしつつ、ゆっくり進んでいきました。

大分陽も傾いて来た頃、本殿前に到着。
カトリックの私は本当は御詣りしてはいけないのですが、最近はあまり堅苦しく考えないようにしています。
私が神仏にお祈りすることといったら、世界平和だったり、なるべく沢山の人々の幸せだったり、人類の生命体としての進化だったり、何かとスケールが大きいので、多分どこで祈っても大丈夫。
御詣りも終わって、販売所で破魔矢だのお守りだのおみくじだのを「何か買う?」と言い合いつつ、物色。
小松さんによれば、鶴岡八幡宮のおみくじは凶が出やすいのだそう。
そんなのあるのかな、と思いましたが「有名ですよ」と小松さん。おみくじの中身は、神社側で操作可能なんだそうです。
どうせ操作するなら、人気が出て買う人が増えるように大吉とかを多めにしそうなものですが、凶が多いのには何か理由があるんでしょうか・・・。
八幡宮を出る頃には、辺りはもう真っ暗。
ご飯を食べながら打ち合わせしよう!と、ミルクホールへと向かいます。
途中洋菓子店の「紅谷」に売っている「鎌倉の鐘」というバタークリームのお菓子が欲しくなり、引き返して入ってみましたが、残念ながら売り切れ。
紅谷のラインナップは他にも「あじさい」というラスクや、「クルミッ子」というエンガディナー風のお菓子など、どれもお勧めしたいものばかり。
クルミッ子の箱入りが辛うじて残っていたので、自家用に購入しました。
ミルクホールは数年前に改装して建物は新しくなったはずですが、中の雰囲気は依然と変わらず、アンティークで落ち着きます。
意外にも、小松さんは初来店とのこと。
去年の夏に来た時に「オペラライス」というホワイトソースのライスを頼んだのですが、今回はビーフストロガノフと、ゴルゴンゾーラのニョッキにしました。
小松さんは名物らしきハヤシライスを注文。

運ばれて来たビーフストロガノフ、どうも見た目が私の知っているビーフストロガノフと違います。
肉の細切れが入ったオレンジ色っぽいソースが乗った、カレーのような見た目。
トマトクリーム風味という私好みで美味しかったので、まあこれはこれで良しとしましょう。
小松さんとは、今年から本格的に着手する、生地類や古着などのECショップの運営のお話を。
私も毎年のように、アルバイトを減らす減らすと言いながら実現できずにいましたが、とうとう今年からは願いが叶いそうです。
皆様にも、今年が良い年になりますよう、改めてお祈り申し上げます。

大正ロマンっぽい衣装の小松さんと私。ミルクホールの雰囲気にはまってます。
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