Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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02

29

02:11
Sat
2020

No.0298

ホラー水族館「海の妖女“セイレーン”~生きている恐怖~」

一昨年、「七人ミサキ」を見にいったサンシャイン水族館で、またホラー企画をやるということで、チケットが天から降ってきましたので(比喩表現)、前回と同じメンバーで行くことになりました。
今回はテーマが「セイレーン」とのこと。
そう、オデュッセウスが美しい歌声を聞きたくて堪らず、でも聞くと海に引き込まれてしまうので、マストに自分を縛り付けてその海域を通過したという、海の精霊です。
セイレーンには人魚の姿で描かれるものと、ハーピーのような人間の顔を持つ鳥の姿で描かれるものがあります。

海の妖女“セイレーン”~生きている恐怖~」の会期は3月8日まで。
まだ1週間ほどありますので、これから行かれる方はネタバレに注意して下さいね。
(事前情報がない方が、楽しめるかと思います)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


当日、水族館前で待ち合わせ、受付に行ってチケットを見せると、入場時間の区切りはありましたが、いつでも入って大丈夫です、と言われました。
その為なのか、それとも前回はハロウィンの時期だったのが効果的だったのか、入口には前回あった入場の列がなく、ガランとしています。
コースも前回とは逆に、上階から下階へと降りてゆくスタイル。

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さすがにホラーの部分は撮ったらまずそうなので、水槽の写真を貼っておきます。

入ってみると、ごくごく普通の水族館の状態です。
いや、よく見ると普通ではありません。
水槽や魚の説明板以外に、セイレーンについての説明のパネルが置かれ、セイレーンらしき姿の描かれた古書や図版などが展示されています。
それが、かなり精巧なのです。もしかするとこれは実際にある古い文献なのかな、と思ってしまうほど。
セイレーンの骨格標本的なものまでありました。
私の友人知人の画家や造形作家には、妖怪画や標本作品を製作されている方も多いので、もしかしたら知人が作っていたりするのかも知れません。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスが描いた「オデュッセウスとセイレーン」のプリント布もありました。

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「ブオー」という鳴き声が聞こえたので、セイレーン?!と思ったらアザラシのようで、でも水槽が布で覆われていて、見られませんでした。残念!

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しばらく進むと、「ここからは先日捕獲された、本物のセイレーンが展示されています」とスタッフさん。
いよいよ、本格的なホラー体験が始まるようです。
スタッフさんが「セイレーンが脱走しました!危険ですので気をつけて進んで下さい!」と叫びます。
ただ、台詞がいささか棒読みで、緊迫感に欠けるのが残念です。
実際、お化け屋敷専門のスタッフではなく、水族館のスタッフなのではないかと思うのですが、どうなんでしょう・・・。

セイレーンだけでなく、殺された哀れなスタッフたちの死体が転がる、物騒なエリアを、スタッフさんに「急いで走り抜けて下さい!」と急かされつつも、なるべくじっくり見ながら通り抜けました。
スタッフさんに「鍵を掛けるのを協力して下さい」と言われた相方が言われるとおりにしたところ、実は逆に蓋が開けられていて、飛び出したセイレーンが身体に当たるというハプニングも。

「七人ミサキ」の時もあった、「見つかるからじっとして動かないで」と言われてじっとしているすぐ前を、セイレーンが獲物を探しながら間近を通り過ぎてゆく、スリル満点のシーンも。
倒れている犠牲者が突然起き上がるびっくり演出も、当然あります。
「珍しい貴重なセイレーンを捕獲」したはずが、エリア内にセイレーンが何匹も動き回っていた、というのはご愛嬌。
ここに展示されているセイレーンは人魚型ではなく、鳥タイプです。
水族館なのに?って思われるかも知れませんが、魚だとお客に近づけませんからね。

さて、一同無事脱出できましたが、前回同様、近くにお客さんもスタッフさんも大勢いるので、怖さという意味ではそんなにはありません。
暗いところを通り抜けていく箇所が、ちょっとだけ怖かったかも。
出口のところには、セイレーンに襲われて怪我をした館長の写真入りの挨拶文が。
館長お茶目です(笑)

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私だけ顔嵌めパネルで写真を撮られ、しかもやたら似合うと言われる。

今回残念だったのが、併設のカフェでのコラボスイーツがなかったこと。
帰りにサンシャインシティに寄って、お食事をして帰りました。

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相方の頼んだカマンベールチーズのライスグラタン。カロリーの暴力!

なんだかんだ楽しかったので、次回作にも期待したいと思います。
クラゲが綺麗だったなあ。

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02

22

23:53
Sat
2020

No.0297

長崎紀行・後編 ペンギン水族館、出島

長崎旅行最終日の1月29日は、曇り空でした。
ホテルモントレを去るのが、名残惜しい気持ちでした。
ホテルでもっとゆっくり過ごせたら良かったのですが。

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中庭の入口にドールハウスが!

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ロビーの様子。

すっかり御馴染みになった路面電車で、長崎駅へ向かいました。

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シンプルな路面電車。この写真は2日目の。

相方が調べてくれた、トルコライスが食べられるという、長崎駅近くのレトロ喫茶へ向かいます。
旅行に行ってその土地のレトロ喫茶に入るのも、楽しみの一つです。
「銅八銭」という不思議な店名のそのお店は、外観も割と不思議な感じ。

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西洋甲冑が置かれていたので、ちょっと新宿御苑の「騎士道」を思い出しました。

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中は、思ったよりも落ち着いた、シックな雰囲気です。

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但し、お座敷あり中華風の棚ありで、カオスな空間であることは否めません。
お目当てのトルコライスは、揚げ物がトンカツ、魚フライ、コロッケ、クリームコロッケから選べるそうなので、魚フライで注文しました。
あとは相方が「これは頼まないと」という、ミルクセーキ。
メニューには他に、パインセーキ、オレンジセーキ、抹茶セーキ、バナナセーキ、ココアセーキとあり、バラエティに富んでいます。
それは良いのですが、写真を見るとどれもかき氷にしか見えません。
まあ、セーキってもともとシェイクの意味だし、これはこれで合ってるのか、な。
常連さんらしきお客さんがちらほらいるだけでしたが、そのうち観光客らしきお客が何組か入ってきて、賑わってきました。

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トルコライスはかなり味がしっかりしていて美味しかったのですが、なんか前に食べたトルコライスと違うような気がしました。
どうも、お店によってかなり内容にバラつきがあるようです。
問題はミルクセーキです。

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黒い四角いお皿の上に乗せられた、青い切子硝子のグラスに、グラスの3倍近くありそうな、尋常ではない高さに盛られたかき氷、いやミルクセーキ!
美味しいのは間違いない。しかし、このボリュームは・・・。
頼んだ相方が早々にギブアップしたので、頑張って食べました。
お腹が冷えたのは、言うまでもありません。

相方は最終日にどこに行くか、計画を立てる時に迷ったようですが、ここからペンギン水族館に行くとのこと。
長崎駅から近い、日本二十六聖人記念館にも行きたかったのですが、残念ながらちょっと時間が合わず、今回は諦めました。
バスで40分程も掛かるのには、ちょっとびっくり。結構僻地です(笑)。
バス停から水族館までの道はビオトープになっていて、この日は寒かったですが、お天気が良ければお散歩気分も味わえそう。
辿り着いたペンギン水族館には、なぜか入口にシーサー。

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当たり前ですがいるのはペンギンばかり。ペンギン以外の水槽も少しありますが。

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ずっと追いかけっこしている二羽のペンギンが可愛かったです。時々ジャンプするのですが、そのタイミングも一緒。
なんだか水槽の前の我々に、ショーを見せてくれているような気もしました。
でもどちらかというと、同じところでずーっとじーっとしている子が多いです。立ったまま寝てるのかな。

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ペンギンを満喫してから、出島に向かいました。
鎖国時代に唯一海外との窓口になったという歴史的な島の訳ですが、とはいっても今あるのは完全に再現された町並みのようです。

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建物は結構沢山あり、それぞれの建物の中には展示物があります。
最近の博物館などにはありがちですが、現代技術を駆使して作られているものが多いのが特徴かも。
例えば説明板の代わりに、ボタンを押すと登場人物が喋ったり。

カピタン(商館長)部屋には、晩餐の様子が再現されていました。

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相方が、雲丹丼を食べたいというのでリサーチしていた「長崎港」というお店をリサーチしていたのですが、空港に早めに着きたいのでそろそろお店に向かおうというので、出島見物は途中までで切り上げました。

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「長崎港」はいかにも漁港にあるお店という感じで、ここで雲丹丼と河豚の唐揚げを注文。

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雲丹は前々から相方が食べたい食べたいと言っていたので、満足したようです。
近所のスーパーで購入する雲丹だと、どうも鮮度に納得がいかないらしいのです。
河豚の唐揚げも、パリパリで香ばしい。

そんな感じで、長崎を後にしました。
次に来る時は、軍艦島や、長崎以外の街にも滞在したいなと思います。

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02

18

23:51
Tue
2020

No.0296

長崎紀行・中編 原爆資料館、大浦天主堂、ランタンフェスティバル

長崎2日目の予定はかなり盛り沢山。
ホテルのフロントで、路面電車の1日乗り放題券を購入。
前日とは打って変わって綺麗に晴れた空に安心しつつ、まずは路面電車で原爆資料館に向かいました。

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展示室に降りていく通路は階段ではなく螺旋状のスロープで、壁には年号が記されていて、終戦の年まで過去へと遡っていくという趣向です。

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丸木位里・俊さんの「原爆の図」があったので、複製かな?と思いましたが、15部あるうちの「長崎」を描いたものだったようです。
最初の展示室には、爆心地から500mのところにあり、被爆した浦上天主堂の原寸大のジオラマがありました。
その存在感は凄まじいものがありました。
続く展示室には、原爆投下の瞬間から、それに続く出来事が写真や映像、文章などで再現されています。
投下された原子爆弾「ファットマン」の模型もありました。鮮やかな黄色に塗られています。
それに、被爆した様々な道具や建造物の一部など。
溶けてくっついたガラス瓶や、電線、食器類、衣服・・・。
熱線を浴びたところが印画紙のように黒くなっています。

こういう施設では大抵、修学旅行生と出会います。
彼らがこの展示物から、平和の意義を改めて考えてくれればいいなあ、と思いました。
私が原爆を知ったのは、幼少期に読んだ松谷みよ子さんの「ふたりのイーダ」だったと思います。
よく分からないながらも、強烈な印象を残した本でした。

原爆資料館を出て、すぐ隣にある国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館へ。
資料館とは打って変わって、見学者が誰もいません。
原爆によって亡くなった方々への追悼の為、館内は水で満たされ、透明な柱で囲まれた通路の奥に、原爆死没者18万余の名簿を収めた棚があります。

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厳かな気持ちで、祈りを捧げました。

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道を挟んである、平和記念公園へ向かいます。
敷地内には平和を祈念した、多くの彫刻作品がありました。
グラウンド・ゼロは広場になっていて、記念碑の近くには被爆した浦上天主堂の柱が移設されていました。

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公園の端にある平和祈念像は、他の彫刻とは比較にならない巨大な像で、水色に塗られているのも何だか独特な感じでした。

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像と同じポーズで記念撮影をしている外国人観光客を見て、「ここはそういう場所じゃないんだよ!」と相方が切れていました(笑)。

昼ごはんは長崎らしく、皿うどんかちゃんぽんでも食べよう、と再び路面電車に乗り、長崎新地中華街へ。
江山楼というお店が人気らしいので、あまり深く考えずそこを目指しました。
すると、本館が満席とのことで、向かいの新館に案内されました。

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私はちゃんぽん、相方はちゃんぽんはあまり好きではないからと中華丼を注文。
でも途中で取り替えて食べたら、ちゃんぽんの方が美味しいね、という結論に達しました。

食事を終え、また路面電車に乗り、今度は大浦天主堂へ向かいました。

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高台にある大浦天主堂は、日本二十六聖人に捧げられた聖堂ということで、二十六聖人の殉教を描いた大きな絵が飾られています。
ここでも、子供の頃に読んだ「二十六の十字架」という本の思い出が、蘇ってきました。
この教会には潜伏キリシタンが発見されたというエピソードもあり、敷地内の「キリシタン博物館」には、日本の切支丹についての資料も収められていました。

聖堂を出て降りてゆくと、なんと空に大きな虹が掛かっているではありませんか。

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神が大洪水を起こして地上の生物の殆どを滅ぼした時、生き残ったノアの家族に、もうこのようなことはしないという契約を結び、その証として虹を架けます。
人類の迫害の歴史を散々見た後で虹を目にすると、人が人を排除するようなこんな出来事はもう起こって欲しくない、と心底思わずにはいられませんでした。

続いて、すぐ隣にある、グラバー園へ入ります。
グラバー邸は生憎改修工事中のようでしたが、かなり広大で、建物も10棟くらいあるようです。
エスカレーターを上り、一番上の旧三菱第2ドックハウスへ。

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テラスからは虹の名残と、長崎港へ落ちてゆく夕陽が眺められました。

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敷地内には数々の邸宅の他、フリーメイソン・ロッジの門柱などもありました。

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また、長崎伝統芸能館には「長崎くんち」で使用される山車が沢山展示されていて、船を象ったダイナミックなデザインに目を見張りました。

そして再び、新地中華街へ向かいます。
ランタンフェスティバルの会場は複数あるようなのですが、新地中華街の湊公園がどうやら一番メインの会場らしかったのです。
会場に辿り着いた私たちを迎えたのは、見たことも無いような幻想的な光景でした。

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色とりどりのランタンは、普通の提灯型のものだけではなく、人物や動植物などを象ったかなり大きな張子のものが数多く、会場内を埋め尽くしています。

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会場の一角には関聖帝君の祭壇があり、お菓子や果物などと共に、豚の頭がずらりと供えられていました。

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広場は人で埋め尽くされ、色々な屋台が出ています。
ステージで司会者が出し物を紹介していて、龍踊り、変面ショー、中国雑技を見物しました。
変面ショーは初めて見ましたが、演者が踊りながら顔の前で腕をさっと振ると、一瞬でお面が変わるのです。
中国雑技も、今までに見たことのあるものもありましたが、皿回しや足芸など全くミスがないので、何か仕掛けがあるのではないかと思ってしまうほど。
一体どういう訓練をすると、あんな人間離れした技ができるようになるんでしょう・・・。
寒かったので、切りのいいところで引き揚げようと思っていたのに、つい最後まで見入ってしまいました。
一番凄かったのは椅子芸でした。
十脚くらいの椅子を積み上げた上(しかも一番上の椅子は斜めになっている状態)で、倒立するのです。
もちろん命綱も、マットも無い状態です。落ちたらひとたまりもないでしょう。見ているだけで手に汗が滲んできます。
見事な演技を披露してくれた団員に、会場は割れんばかりの拍手で沸き立ちました。

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会場を後にし、どこかで夕食でも、と思いましたが、雨がぱらついてきたこともあり、相方が「またガストでいいよ」というのでホテルに戻りました。
折角の長崎旅行なのに、二日目の夜もガストで締めることになりました(笑)。

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02

14

03:40
Fri
2020

No.0295

長崎紀行・前編 ハウステンボス

今年の相方の誕生日は、満を持しての長崎旅行になりました。
何が「満を持して」かというと、以前から行きたい土地の一つ(他は岡山、青森、北海道など)であるにもかかわらず、遠い為に候補から外れがちだったのです。
でも調べてみたら、格安航空券のお陰でそんなに旅費も掛からずに行けそうなんですよね。
お誕生旅行なので、いつも相方に旅行計画を投げっぱなしの私も、頑張って飛行機とホテルを調べました。
すると、ホテルモントレが安く予約できることを発見!
ホテルモントレは、中学校くらいの時に週刊誌で神戸の写真を見て行きたい、と思って以来、ずっと憧れていたのです。
大阪では建物に入ったことはありますが、泊まるのは初めてです。

一緒にレトロ喫茶ブログライターをやっている九州出身の瑠璃さんにおすすめスポットを聞いてみると、「その期間ならランタンフェスタをやってますよ」と、耳寄りな情報を教えて下さいました。
とても残念なのは、長崎で一番に行きたかった軍艦島が、台風の影響で現在見学できないということ。
私が力尽きたので、旅行計画は結局ほぼ相方任せに。
切支丹関係の施設も行ってみたかったのですが、五島などは大分距離も離れているので、長崎市周辺中心に回ることになりました。
2泊の予定でしたが、長崎だけだと2日くらいで見て回れるので、初日はハウステンボスに行くことを提案されました。
ハウステンボス、正直そこまで行きたいとは思っていなかったのですが、じゃあそうしよう、ということに決定。

飛行機は成田9時発。前に間に合わなかったトラウマがあるので、今回はかなり余裕を持って始発で出ました。
この日は雨模様の寒い日で、でも長崎はきっと暖かいだろう、と思っていたのですが・・・。
飛行機は何度乗ってもわくわくしますが、席が窓際ではなかったのでつまらず、寝ていたらあっという間に着きました。
去年沖縄には行きましたが、何気に九州へは初上陸です。
バスに乗り、ハウステンボスへ。
途中、話に聞いていた「マジックパーラーあんでるせん」を見つけてテンション上がりました。
今回の予定には入ってなかったけど、いつか行ってみたいなあ。



そしてバスはハウステンボスに着いたのですが、ここでまさかの豪雨。
しかも寒い!沖縄はコート要らない暖かさだったのに、東京と変わらない・・・。
もう動きたくない、という相方を宥め、15時以降のパスポートを購入する予定だったので、まずはシャトルバスで無料地域であるハーバーゾーンのホテル・ヨーロッパへ。

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行ってみたら、ものすごいゴージャスなホテルなのに平日ということもあってか、全然人が居ない!

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予約はしてなかったけれど、フレンチレストラン デ・アドミラルに入り、ランチを頂きました。

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窓から日本離れしたハウステンボスの運河と町並みが楽しめます。

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量的には控え目でしたがお肉とお魚が出て、特にリ・ド・ヴォーのキャラメリゼがとても美味しかったです。

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デザートはバースデープレートにして頂きました。

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白いのはチャッピー。スタッフさんの注目を浴びてました(笑)。
お食事中、あれほどの雨が上がったかと思うと、晴れ間が見えたのにはびっくり。
お店を出る頃にはまた雨が降っていて、長崎は天気が変わりやすいのかしら、と思いました。

ハウステンボスは7000円のパスポートが、15時過ぎると5000円になります。
町全体が作りこまれていて、ものすごく広いから計画的に回らないと、と言われてはいた通りで、そのスケールに驚きました。
アトラクションが楽しめるエリアは、主にアトラクションタウンという場所のようなので、とりあえずその辺りに行ってみることに。
シアターが幾つもあり、ちょうどレビューショーが始まるところだったので、入ってみました。
男装の麗人を中心とした、かなりレベルの高い歌とダンスのショーを堪能。
宝塚出身の方が多いのではないかと思います。

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「恐竜ランド」では、恐竜の描かれた紙に色を塗ってスキャンすると、自分の塗った恐竜がスクリーンに現れます。

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実際の水を使った大洪水の世界や、月のない世界を体験できる、映像シアター。

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チョコレートハウスでは、ホットチョコレートやガトーショコラで一休み。
結構楽しめたのが、トリックアートの館。全ての作品の前で面白写真が撮れます。

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最後に、ミュージカルシアターに入りました。
レビューショーはほぼ満席でしたが、こちらは時間も遅かった為か、殆どお客はいず。
それなのに出演者の皆様、大勢のお客様に向ける時と変わらないような演技で、プロ意識が凄かったです。
しかもみんな歌もダンスも上手い!子供向けの内容でしたが、とても楽しめました。

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ハウステンボスからホテルのある長崎市までは、電車を乗り継いで2時間も掛かるというので、まだまだ遊び足りなかったけれどもそろそろ出ることに。

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十分に楽しむには1日では足りないくらい広大なところなので、また行きたいと思いました。

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電車では乗換えを間違えて、長崎で初めての路面電車に乗ることに。
この路面電車にまた、感動しました。130円で市内どこでも行けるなんて、めちゃめちゃリーズナブルです。
しかもビジュアルも可愛い!
これまた間違った方向に乗ってしまい、気付いて引き返して、やっとホテルモントレへ到着。
修道院を模した建物が、何とも良い雰囲気です。
近くにガストがあったので夜遅くなってから夕食を食べに行き、一日目は終了しました。

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02

09

03:17
Sun
2020

No.0294

Gallery幻企画展「エディプスの禁忌」レポート

年明けに告知した通り(こちら)、1/10(金)~26(日)にギャラリー幻で開催された企画展「エディプスの禁忌」に参加させて頂きました。
私を推薦して下さったのは、企画の言いだしっぺだったDollhouse Noahさん。
昨年8月のクトゥルフ神話展「知人の■■氏に招かれてあなたはここへ来た」のレセプションで、豚蛇さん作のクトゥルフ神話巻物「妖神乱舞」を朗読させて頂いたのですが、今回も近親愛テーマの物語を朗読して欲しかったとのこと。
でも、展示なので朗読だけの参加はちょっと寂しいな、と思い、旧作の姉妹の人形「テルル」と「セレン」を出品することに。
どちらもサーニット製の子で、テルルは男装の麗人という設定です。

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新作も欲しいと思い、私のバイブルにも等しいジャン・コクトーの「恐るべき子供たち」をモチーフにした作品の製作を思いつきました。
古典的な作品なので普通に表現するのでは陳腐になってしまいますが、写真を撮影し相方にCG加工してもらえば、新たに光を当てることが出来るかも、と思ったのです。
私は「恐るべき子供たち」の真の主役は子供たちの部屋だと思っているので、できれば部屋のセットを作り込みたかったのですが、テーマ的には人物を主体にしないと成り立ちません。
二人が「出かける」場面を、エリザベートは自分で演じ、相方にポール役をお願いしたのですが、嫌だと言います。
「人形を使いなよ」というので、仕方なく相方をモデルに製作した「Val」にポールをやってもらうことに。
判りやすいように、「恐るべき子供たち」の映画のワンシーンと同じポーズで撮影。
もう一作はラストのエリザベートが息絶えると同時に、部屋の精霊が飛び去るところ。
これは敢えてポールは入れずに、CG作品に仕上げてもらいました。

もう一つ、小さな額があったので、鉛筆画を描くことにしました。
こちらもコクトーに敬意を表し、彼が愛したジャン・マレーとマリア・カザレスをモデルに描き始めましたが、最終的にはそんなに似なかったと思います(笑)。
無彩色だと味気ないので、うっすらと彩色。

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会場では、赤と黒の背徳的な色彩が、このテーマに相応しい背景を演出していました。



艶子さんの作品は、愛する家族の体のパーツを瓶詰めにしたもの。
標本好きの私には、ぐっとくるものがありました。  
川口ヱリーさんの作品は、半人半蛇という畸形の中国娘の姉妹?のイラスト。
七菜乃さんは幼い姉妹を撮っていて、作品中で一番無垢な雰囲気でした。
Noahさんの作品モチーフは、夢野久作の「瓶詰めの地獄」。
妹の人形だけなのが、ちょっと残念でした。
瀧川虚至さんは、蔵の中に住む兄妹を描いた漫画作品を出展。横溝正史の世界観そのままの美しさ。
真子さんの作品は、女装したセルフ・ポートレート。これも考えてみたら究極の近親愛ですね。
マルセル・デュシャンとローズ・セラヴィを思い出します。
古川沙織さんはシャム双生児や、緊縛された少女。官能的な表情が印象的な背徳的な作風で、人気があるのも頷けます。

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1/18のレセプションでは故・速瀬れいさん作「銀の螺旋の夜」「金の孔雀の夜」を朗読させて頂きました。

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この作品を読むことは、お誘い頂いた時から心に決めていました。
「パパ」と「ユリカ」のロマンティックな・・・と見せ掛けて、かなり残酷な物語。
「銀の螺旋の夜」と「金の孔雀の夜」は、物語の前編と後編のような関係ですが、大分趣が異なります。
18時から「銀の螺旋の夜」、19時から「金の孔雀の夜」を朗読したのですが、半数近くの方には両方とも聞いて頂けました。

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撮影して下さったNoahさん、有難うございました!

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レセプションでは、ギャラリー幻の店長でもある艶子さん、Noahさん以外にも、七菜乃さん、真子さんと出展者の皆様とご一緒できて、楽しい時を過ごせました。

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沢山のお客様に聞いて頂けたのも、とても嬉しかったです。
速瀬さんの作品はいずれも、頁を開くと薔薇のような甘美な馨りが立ちのぼります。
それでいて、胸が締め付けられるような細やかな心理描写も巧みで、瑞々しい感性に溢れています。
この独自の美を、もっと沢山の人に知って欲しいという気持ちを改めて持ちました。

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朗読にも丁度良い長さの作品が多いので、いずれまた、お聞かせする機会があるかも知れません。
その時をどうか、お楽しみに。

※作品画像の掲載NGの作家さんがいらっしゃる為、自分の作品以外は接写のアップを控えさせて頂きました。

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02

06

01:58
Thu
2020

No.0293

《哲学者の薔薇園》オカルティズム講座第九回「タットワ瞑想とカバラ」レポート

1月17日に開催した、オカルティズム講座第九回「タットワ瞑想とカバラ」。
タットワ瞑想会は、以前にも《哲学者の薔薇園》の四谷喫茶茶会記で開催したことがありますが、前回の参加者様は今回はいらっしゃいませんでした。

最近周りに瞑想を勧めている私ですが、タットワ瞑想は瞑想の中でもかなり高度な部類に入ります。
また、カバラや西洋魔術の知識が前提となる部分があるので、最初はカバラについての概略を講義で説明し、後半で実践に移ることにしました。

当日用意したドリンクは、イスラエルで比較的良く飲まれる、フレッシュミントティー。
それに、フェンネルも少しブレンドしました。



講義部分は、当日のレジュメから抜粋して以下、掲載します。
**********
カバラ=ユダヤ神秘主義。「秘密の、もしくは隠された伝承」「不文の律法」を意味する。
ユダヤ教の教えは三段階に分かれる。
 律法(すべての民への教え。十戒)、律法の魂(ラビ=律法師や教戒師に伝授)、律法の魂の魂(カバラ。最高の密儀参入者のみに伝授)

モーゼはシナイ山に三回登り、それぞれ40日間神と直面し、この三つを神から受けた。
最後の40日に与えられた律法の魂の魂=カバラを、「モーゼ五書」(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)の、最初の四巻に封じ込めた。
エリファス・レヴィは、カバラ三大経典として、セーフェル・イェツィラー=形成の書、セーフェル・ハ・ゾーハル=光輝の書、アポカリュプス=黙示録を挙げている。

●セーフェル・イェツィラー=形成の書、創造の書
●セーフェル・ハ・ゾーハル=光輝の書
●セーフェル・ハ・バーヒル=光明の書
 
★カバラの分類

ユダヤ・カバラ(Kabbala):ユダヤ教徒のみ実践可能。聖書の解釈に用いる。
クリスチャン・カバラ(Cabbala):キリスト教徒のカバラ。
ヘルメス・カバラ(Qabbalah):魔術カバラ。ヘルメス学と習合。

実践的(魔術的)カバラ/文字カバラ/教義的カバラ/口伝カバラ
自然学的カバラ/占星学的カバラ/類比学的カバラ/魔法的カバラ/観照的カバラ

★世界観

 アイン=純粋な霊的真空。0で表される。
 アイン・ソフ=無限、無制約。00で表される。アインから流出。
 アイン・ソフ・オウル=無限光。000で表される。アイン・ソフから流出。

 その下に、アツィルト界、ブリアー界、イェツィラー界、アッシャー界が重なり合って存在し、それぞれに十の球を持つ生命の樹が存在する。

●アツィルト界
 「神名」の無制約的世界。

●ブリアー界
 「創造」の大天使的世界。

●イェツィラー界
 「形成」の天使的世界。

●アッシャー界
 「物質」の元素的世界。

 シェキナー:神の臨在、神性における女性的要素。グノーシスにおけるソフィア。
 メルカバ:「エゼキエル幻視」『神の戦車』、『天の車』を意味する行。
 ゴーレム:ホムンクルス(人造人間)製造法。額に真実を意味する「emeth」と書かれた羊皮紙を貼りつけ完成する。「e」を消すと死を意味する「meth」となり壊れる。

★生命の樹

セフィロト=生命の樹:カバラの中心概念。エデンの園の中央に植えられ、その果実を食べると永遠の命を得ると言われている。単数形はセフィラー。

ケテル、ティファレト、イェソド、マルクトからなる中央の柱=均衡の柱
コクマー、ケセド、ネツァクからなる右の柱=慈悲の柱、ヤキン(白)
ビナー、ゲブラー、ホドからなる左の柱=峻厳の柱、ボアズ(黒)

クリフォト:セフィロトの鏡像。生命の樹を逆さまにした構造を持つ。単数形はクリファ。

★数秘術

ヘブライ語は22文字の子音字から構成される。また、文字が同時に数字を表す。
カバラでは、ゲマトリア・ノタリコン・テムラーという数秘術を用いて聖書を解読する。

ゲマトリア:ヘブライ語の各文字を数字に置き換え、足して数値を出す。数字が等しい単語は同じ性質を持つとみなす。 また、建物の寸法からその建物の目的を割り出す。
ノタリコン:ある言葉の各文字が新しい言葉の最初の文字となるようにする。カバラなら「神様の場所は楽園」。またその逆。
テムラー:色々な文字を所定の表に従って他の文字に置き換えたり、文字の配列を変える。

★タットワ瞑想

西洋魔術で行われる、霊的ヴィジョンの旅。アストラル旅行、アストラル投射とも。
「生命の樹」の小径(パス)を辿り、ケテル(王冠)へと至る霊的な旅のこと。
タットワとは、サンスクリットで事物の本性、本質を意味する。タットワの潮とは、宇宙全体に流れる不可視の潮流である。

タットワの5つのシンボルを描いたカードを、白い紙で作る。色ははっきりしたものにする。

 空(Akashaアカシャ):黒または暗色の楕円または卵形 万物、根源 HAM
 風(Vayuヴァユ):青または緑の円 成長、拡大 PAM
 火(Tejasテジャス):赤の三角形 熱 RAM
 水(Apasアパス):白または銀色の三日月形または半月 冷 VAM
 地(Prithviプリティヴィ):黄色の四角形 固形、質量 LAM

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Kabbala、Cabbala、Qabbalahの綴りの違いは、前回ゲスト講師の中村氏から教わったばかりだったのですが、私の記憶違いで当日のレジュメでは全部入れ替わって書いてしまってました(恥)。
それと、この日は講座始まって以来初めて、時間配分に失敗してしまいました。
タットワカードを作成するところからやるつもりだったので、その分多目に時間を取っていて、お陰で講義の方が大分駆け足になってしまったのです。
慣れない方にとっては、かなり分かり辛かったかも知れません・・・。
結局、タットワカードの作成が予想外にさくさく進んだので、かなり時間に余裕ができてしまいました。

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受講者のCGアーティスト、ブンサダカ氏が、講座中の写真を作品化して下さいました!

瞑想時間は15分程取りました。
タットワ瞑想の手順についてはここでは省きますが、視覚化ということを行います。
慣れている方もそこそこいらした為か、ヴィジョンを観たという方も何人か。
「瞑想中に見たものを他言しないように」という、魔術書の記載をそのまま皆さんにお伝えしたので、瞑想内容についてそこでシェアはしなかったのですが、長南さんが「禁止事項に囚われない方が良い」とお話されたように、内容を話し合うことに意義があるかも知れない、と思いました。
今後は、オリジナルの瞑想法も提案していきたいと思っております。

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次回2/21(金)のオカルティズム講座は、市川妙英さんをゲストにお迎えしての「宇宙の法則 引き寄せと奇跡の秘術」。
気功師でもある市川さんは、打ち合わせの時少し施術して下さったのですが、私の肩に当てた指に少し力を入れただけで、ものすごい熱を感じてびっくりしました。
只者ではないです。是非とも実際に体験してみて下さい!

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