Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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04

28

22:05
Tue
2020

No.0309

《哲学者の薔薇園》オカルティズム講座第十二回 「「呪物としての人形 形代を作る」レポート

今月で、1年間12回続いたオカルティズム講座がラストを迎えました。
緊急事態宣言下での最終回はスピノールギャラリーでの開催がもはや不可能でしたので、4月17日(金)20:00~22:00、ツイキャス配信にて実施。
今までの配信で一番視聴者様が集まって下さいました。
実技パートでは和紙を用意して頂き、実際に形代を作って穢れを移したのですが、結構あっという間に終わりました。
そういえば、実技部分はいつも時間取るかな?と思って余裕を持たせてタイムテーブルを組むと、思いの外早く終わってしまう、ということが多いですね。

配信の録画がアーカイブにございますので、是非ご覧下さいませ。

[前半][後半]



それにしても、人形作家として最終回は形代作りを実施しようと、カリキュラムを組んだ当初から思っていたのですが、まさか本当に厄災を払う必要がある事態になろうとは・・・。
2クール目はしばらくスピノールギャラリーでのリアル開催は難しそうなので、オンラインで出来ないか考えてみます。

以下は当日お話した内容をざっくりと。

**********
★人形の歴史

古代においては、縄文時代の土偶、古墳時代の埴輪などは、家のお守りや、身分のある死者の副葬品としてが作られたと考えられる。
平安時代には「源氏物語」などの中に、「人形(ひとがた)」という身代わりについて記される。
3月はじめの巳の日に人間の形をした形代(かたしろ)や人形(ひとがた)を木や紙や草で作り、それで身体をなでたり息を吹きかけたりして身のけがれや災いを移し、川や海に流して子どもが無事に成長できるようお祈りした。
これが流し雛の由来であり、室町時代ごろに3月3日に定まってゆく。
「にんぎょう」と読まれるようになったのは、鎌倉時代くらいから。

「源氏物語」「枕草子」では、雛=ひいな についても書かれる。人形の代名詞。語源は「小さくて可愛い」。人間の雛形の意味。
「桃の節句」ともいうが、桃酒を飲んで厄払いする習慣は中国から来た。
桃は「陽の木」と呼ばれて陰気さを払うと言われる。
また、江戸中期には9月9日の重陽の節句に「後の雛」と呼ばれる雛祭りをするところもあった。
現在でも瀬戸内海や四国には行うところがある。

平安時代には疫病が流行ると、1m以上ある大きな人形「草人形」を作って道や県境などに置き、禍の霊を宿らせて遠方に捨てに行ったり川に流した。

形代は陰陽道から出ていて、神の代わりをする人間が、人形で代用されるようになった。
また、よりまし(尸童、依坐)が、こけしの原型だという座敷童になった。
さまざまな種類の人形も生み出された。
山車の上に載っている人形も、神霊を下ろす為の依代である。

木製の呪術用人形は、政敵を葬る為に用いられた。呪術的方法で怨敵の魂を人形に入れ込み、これを焼く、切る、釘を打つ、辻に埋めるなどした。藁人形の原型のようなもの。
呪文や九字を書いて効果を高めるようなこともした。

「なで物と云うは、是も陰陽師に祈祷を頼む時、陰陽師の方(かた)より紙にて人形を作り遣わすを取て、身を撫でて陰陽師の方へ送れば其人型を以って祈祷する事有り、さて後に河へ流す也」(『貞丈雑記』 ※江戸時代後期の有職故実書)
撫物は撫でることによって、その人の穢れをすっかり移し、それを川へ流す、焼くなどの処分をして、穢れを他方世界へ送り出す呪物のことである。「償物(あがもの)」ともいう。

未開社会の神話・呪術・信仰に関する集成的研究書である、ジェームズ・フレイザー『金枝篇』によれば、呪術には大別して2種類がある。
一つは「類感呪術」で、その原理は「類似は類似を呼ぶ」または「結果はその原因に似る」ということである。(類似の法則)。模倣呪術ともいえる。
もう一つは「感染呪術」で、その原理は「かつて互いに接触していたものは、物理的な接触の止んだ後までも、なお空間を隔てて相互的作用を継続する」(接触の法則)。
この二つを併せて「共感呪術」という(共感の法則)。
人形の形は類似、撫でるという行為は接触の法則に則っている。


天児(あまがつ)
「あまがつというものは小児の守りなり。練の絹にて人形を縫い綿を入れたるもの也。「ほうこ」もあまがつのこと也」(『貞丈雑記』)

天児は3歳くらいまでの幼児の守りとして、その枕もとに置いた。平安期の貴族家庭で盛んに用いられた。
T字型に組んだ竹の胴に、白絹(練絹)の丸い頭をつくり、目、鼻、口と髪を描き、衣裳をつけて飾り、幼児を襲う災いや汚れをこれに負わせる。


這子/婢子(ほう こ)
「白絹の四隅を縫い合わせて綿を入れ腹の部分でくけて胴にすると、四隅が手足となる。
目鼻口を描き、男の子のものは口を開かないように、女の子のは口を開いているように描く」(『御産之規式』 室町時代)

這子(ほう こ)は子どもが生まれた時に贈られる身代わり人形。頭には絹糸の黒髪を垂らし、金紙で束ねてある。
次第に庶民の間にも広まり、江戸時代には天児を男の子、這子を女の子に見立てて飾るようになり、男雛と女雛へ変化した。

室町時代に入ってからの這子は、子供がハイハイした形になる。
しばしば赤い色で作られたが、子供の恐ろしい流行病であった疱瘡(天然痘)の神、疱瘡神が赤い色を好み、這子につくと考えられた為である。
赤べこやさるぼぼも、疱瘡神除けの意味がある。


大祓(おおはらえ)とは、伊弉諾尊の禊祓を起源とし、中臣(なかとみ)の祓とも呼ばれる。
祓とは、天津罪・国津罪などの罪や穢れ、災厄などの不浄を取り除き、身を清めるために行う神事。
12月の大晦日に行う祓が「大祓」もしくは「年越しの大祓」、6月の大祓は「夏越(なごし)の大祓」と呼ばれている。
他に、天皇即位後の最初の新嘗祭である大嘗祭の前後や、疫病や災害の発生した時に臨時に執り行うこともある。

大祓詞(おおはらえのことば)は、大祓において穢れを落とすために唱えられていた言葉。日本で最も古い祓詞とも言われる。 
形代に名前を書き、体の悪いところを撫でて、茅の輪くぐりを行い、人形を清流に流す。

茅の輪くぐりの由来は日本神話に遡る。
素戔嗚尊が宿を借りようとしたところ、裕福な弟の巨旦将来は断ったが、貧しい兄の蘇民将来はもてなした。
数年後、素戔嗚尊が再訪し、蘇民将来に茅で作った輪を腰に下げるよう教え、疫病を流行らせたので、茅の輪をつけていない者は皆滅んだ。
(『釈日本紀』(しゃくにほんぎ)。鎌倉時代末期の『日本書紀』の注釈書)

現在のような大きな茅の輪は、江戸時代頃から広まった。
無病息災を祈りながら茅の輪をくぐり、身を清める。
くぐり方は一般的には、茅の輪の前に立って軽く礼をした後、まず左回りに回る。
元の位置に戻りもう一度礼をして、右回りに回る。
もう一度霊をして、再度左回りに回った後、ご神前に進む。

日影丈吉によれば、東京では昭和30年代まで、12月になると氏神の社から氏子へ、世帯数だけの形代が配られ、それに家族の名前を書いて届けると、大晦日のどんど焼きの日で焼かれたという。


★人形(ひとがた)・形代(かたしろ)の作り方

人形1枚につき1名分。
氏名、年齢を数え年で書く。神社によっては、住所や年月日を書かせるところも。
誕生日を迎えている方は実年齢+1歳、誕生日を迎えていない方は実年齢+2歳。
書き方に決まりはないが、頭に年齢、体に名前、など。筆と墨が良いが、なければ消えないもので書く。
作った人形で、頭からつま先までの全身を撫でる。悪い部分があれば、重点的に。息を3回吹きかけて、重なった穢れを人形へ移す。
他人に触らせないよう気をつけ、燃やすか川に流す。(川に流したものが人の手に移らない環境であれば)
神社で入手した形代であれば、神社に返す。

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04

25

02:12
Sat
2020

No.0308

ロサ・パルティ オープニングキャンペーン第二弾

4/5にロサ・パルティオープニングキャンペーンについて書きましたが、その結果についてご報告しますね。
最終的に、Twitterで約60名、Instagramで50数名、Facebookで2名の方にご応募頂きました。
太っ腹の小松社長は、応募者が思ったより多かったので、当選者を大幅に増やして10名にしましょう!と言います。

しかし、ここでちょっと不安が生じました。
Twitterはフォロー&リツイート、Facebookはフォロー&シェアで良かったのですが、Instagramには拡散の機能がないのでフォロー&いいね!でプレゼント、にしたのです。
しかし、Instagramのユーザーは割と気軽にいいね!を付けます。
従って、本文を読んでいない可能性も強い。
そこへ当選しました、ってメッセージ送っても、怪しまれるんじゃないだろうか・・・。
何らかの方法で、Instagramの当選確率を下げようかとも思ったのですが、まあ応募条件として書いてしまったので、普通に抽選することにしました。

Facebookの方はというと、シェアした方が分かりません。(私が見方が分かっていないだけかも)
なのでシェアされた方教えて下さい、とコメントしましたが、名乗り出た方がいらっしゃらなかったので、残念ながら無効票になりました。

抽選方法は、ちょうどイースターの4/12にツイキャス配信することになっていたので、エッグハント方式で行うことにしました。
応募者様のアカウント名を印刷した紙を混ぜてから、卵形のカプセルに10枚ずつ入れ、小松さんに事務所内に隠してもらいます。
そして、最初に見つかった卵に入っていた10名が当選、という訳です。

エッグハントのツイキャスはこちら→[前半][後半]

当選者様に連絡したところ、案の定というかInstagramでは応募のつもりが無かった方が多く、3名が辞退。
Twitterは1名がフォローされてなかった為無効、1名が辞退された為、当選者は結局5名になりました。

賞品の発送も無事終えたところで、プレゼントも余ってしまったことだし、第二弾キャンペーンをやりましょう、ということに。
今回は、作品を作ってタグつきでツイートして下さる方に資材プレゼント、しかも資材はある程度お好きなものを選んで頂けるという、これまた太っ腹の企画!
Twitterアカウントお持ちの方は、是非ともご参加下さいませ。

このご時勢、在宅でできる仕事が増えれば、それだけ経済効果を上げることも可能です。
ハンドメイド作家というのは、その可能性を秘めた存在です。
この後も、更に作家さんのサポートに注力できるような企画も練っておりますので、サイトにも注目していて下さいね。

ツイキャスに関しては、喫茶茶会記の福地さんより「うちでもやりませんか」とのお声がけを頂き、4/27(月)19時半より、喫茶茶会記で配信することになりました。
私と福地さんのトークと、私のお勧めCDを掛けます。
宜しければこちらも視聴にいらして下さいませ。

ロサ・パルティ ツイキャス

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04

18

22:31
Sat
2020

No.0307

ウォーターオパールのリング

1年ちょっと前に書いた記事でも同じことを言っていましたが、現在ロサ・アンティカの商品のヤフオク出品は相方に任せ切りです。
ロサ・パルティ開店の少し前、Instagramにも商品を掲載したいと思い、店舗のアカウントを開設しました。
そしてロサ・アンティカの商品も少しずつ紹介しています。
このブログではロサ・アンティカの商品は人形やオルゴールを主に紹介していますが、実際にアンティークフェアや骨董市で常に安定して人気があるのがリング。



デザインリングが主ですが、宝石や貴石のリングも機会があれば仕入れています。
リングは老若男女問わず人気ですが、年配の方や男性だと、残念ながら指に入らないと言う方も多いので、サイズが合えばもう運命だと思った方が良いです。

60816.jpg

そんな人気の割に、ブログでもInstagramでもご紹介していないな、と気付いたので、今回はオパールのリングをご紹介します。

P4046994.jpg

こちらのリング、デザインが少し変わっていて、平らな楕円形のプレート状の石になっています。
台はシルバー。
オパールは偽物が多く、人工オパールは言わずもがな、ボルダーオパールという天然石の張り合わせのものがあったりもします。
天然のオパールでもグレードが色々あり、判別がつきにくい石なのです。
それで、こちらのリングは銀座オプティミストのまちさんにお願いして、鑑別書を発行してもらいました。

@P4047000.jpg

鑑別にかかる金額は、3~4000円。
ちなみに鑑別してくれる機関は数十社あるそうです。
偽物であっても鑑別料金は掛かってしまいますので、あまり安価な石や本物であることが疑わしい石を検査に出すのは、勿体無いかもしれません。
なお、鑑定書(グレーディングレポート)の発行はダイヤモンドのみで、それ以外の色石は鑑別書になります。

この石は恐らく、ウォーターオパールかと思うのですが、遊色が本当に美しく、人目を引きます。
私はオパールが大好きなので、この石は自分で持っていてもいいかな、と思うのですが、目玉になるのでやはり売り場に出してしまいます。
実際、何度も欲しいという方が現れたのですが、ご縁が無かったのか、未だにうちにあります。
もう一つ、オレンジがかったファイアーオパールもあったのですが、そちらは少し前に売れてしまいました。

もし気になるという方いらしたら、是非こちらのオークションページでチェックしてみて下さいね。


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04

12

15:02
Sun
2020

No.0306

《哲学者の薔薇園》オカルティズム講座第十一回 「ユング 元型論」 レポート

3月20日、折りしも春分の日のオカルティズム講座は「ユング 元型論」。
新型コロナウイルスの影響でイベントの開催も徐々に少なくなってきている時期でしたが、数名の方にお集まり頂き、開催しました。

この日はあまり写真が撮れなかったのですが、春の訪れを祝おうと、カモミールハーブティーをお出ししました。
私の衣装も春らしいピンクのロングワンピースです。

ユングの思想は私にとってかなり馴染みが深く、元型論や集合的無意識以外にも、心理的類型論を性格分析に役立ててきたりもしました。
《哲学者の薔薇園》というカフェの名称も、ユングが『転移の心理学』の中で紹介している錬金術の書物の名前から取っています。

カール・グスタフ・ユングは1875年生まれのスイスの精神科医、心理学者。
フロイトの弟子でしたが、後に決別。
リビドー、無意識といった概念の新たな展開を試み、分析心理学を創始。内向・外向の心理的類型論や、コンプレックスの概念を考案しました

ユングによれば、無意識には個人的無意識と集合的無意識があります。
集合的無意識は、人類共通のイメージと言ったもので、元型によって構成されています。
そして、様々な神話や伝承の形で表現されています。
個人においては、夢の中に象徴として現れます。

無意識下のイメージを具現化するものに、マンダラがあります。
ユング自身、精神的に不安定な時期に幾つもの図形を描いていましたが、密教の曼荼羅に似ていることに気づき、治療に取り入れ始めます。
ユングは円形の図形が「自己」を表現し、 その中心に存在するのが「自我」であるという結論に至るのです。

1-zu1.jpg
ユングの描いたマンダラ

元型(Archetypアーキタイプ)には、以下のようなものがあります。

自我(エゴ)、ペルソナ、影(シャドウ)、アニムスとアニマ、太母(グレート・マザー)、老賢者(オールドワイズマン)、トリックスター、永遠の少年(プエル・エテルヌス)、自己(セルフ)

後にユング派の学者たちが発展させ、色々な元型を提唱していますが、ユングの書物で中心的に取り上げられているのはシャドウ、アニムスとアニマ、グレート・マザーあたりでしょうか。
このあたりの元型を、絵画や文学作品を例に取って、ご紹介しました。

講座では、元型の説明の前にまず「母」のイメージを、受講者の方々に絵に描いて頂きました。
愛や地母神的なイメージが多かったですが、中にはそれと相反する破壊的なイメージを描かれた方もいました。

ユング元型論2020320_200412_0004

その通り、母(父もですが)の持つイメージには二面性があります。
神の持つイメージの二面性と同じですね。

アニムスとアニマは個人の持つ理想的な異性的要素ですが、同一化ではなく統合を目指します。
個人の精神内で行う錬金術だと、私は思っています。

講座の最後では、創作物に現れる元型を皆で論じましょう、ということで、ディスカッションタイムを設けました。
もちろん新世紀エヴァンゲリオンなどの話も出たのですが、それより今は性差が千差万別なので、アニムスアニマの概念も、ユングの時代とは大分変わってきているのではないか、という話に。
確かにその通りで、今後はジェンダーレスが更に進んでいくでしょうから、男女差を前提に論じることには無理が生じてくるでしょうね。

ユング元型論2020320_200412_0002

4/17(金)の第十二回「呪物としての人形 形代をつくる」ですが、まさに今この時代に相応しい内容かも知れません。
今回は20時より、ツイキャス配信にて講座を行いたいと思います。
配信時間は、2時間程度を予定しております。
ご視聴可能な方、是非下記サイトにアクセスしてみて下さいね。
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https://t.co/kwr3QsRQ9K

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04

05

02:35
Sun
2020

No.0305

ロサ・パルティ開店

4月1日(水) 、ロサ・アンティカ×サロン・ド・シャルーンのWebショップ、ロサ・パルティ(Rosa Parti)が正式オープン致しました。

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サイトにもご挨拶として掲載している、ロサ・パルティが開店するまでの経緯は以下となります。

**********

大学卒業後、就職活動もせず、私はひたすら人形を作る生活を送っていました。
週三日くらいアルバイトをし、週一回人形教室に通い、家でも粘土を捏ね、削り、磨く日々。
一体の人形を完成させるまで、数ヶ月かかります。
作ったお人形はギャラリーでの展示に出展し、販売していました。

それから教室を辞め、別の教室の講師をしたりもしましたが、人形は生活の中心であり続けました。
今思うと、それを許してくれる環境があってこそだったと思います。

人形作家や画家は、展示に向けて作品を作りますが、売れなかった作品は手元に残ります。
運が良かったり環境に恵まれていると、ギャラリーに常設してもらえたりもしますが、ほんの一部です。
作家としてのこだわりから、旧作を一切表に出さない方すらいます。

才能あるアーティストは沢山いて、膨大な時間とエネルギーを費やし、作品を作り出しています。
彼らの多くは生活の為ではなく、そうしなければならないという衝動に突き動かされて作品を生み出しているのです。

日本には残念ながら、アートを身近に置いて楽しむという習慣はまだまだ広まっていません。
一方作家もののアクセサリや小物などはハンドメイドブームに乗り、気軽に購入されるようになってきました。

私はやがて環境が変わり、ほぼフルタイムで働かなくてはならなくなり、演劇活動を始め・・・。
人形を作る為のまとまった時間が取れなくなっていきました。
でも作ることはやめられず、人形制作よりも前からやっていた、自作の小さな人形の顔を使ったアクセサリや小物作りは続けていました。

アクセサリ作りは、パーツ選びが重要です。
たくさんの素材の中から、一番しっくりくる組み合わせを探します。
手元に在庫がないと、いちいち買いに走らなければなりません。
かといって少量だけですむパーツを大量に何種類も揃えておくのは、現実的ではありません。

私がアーティストやアートの愛好家の集まるサロンとして機能させたいと、《哲学者の薔薇園》というカフェをはじめたのは2017年。
月に数回の営業ながら、場所を転々とし、細々と続けております。

その場所のひとつを提供して下さった株式会社シャルーンの小松さんは、lT企業を経営しているのですが、ひょんなことから布地の取扱いをはじめることになり、私もお手伝いさせて頂くことになりました。

せっかくなので布地だけでなく、ハンドメイド作家さんが手に取りやすいような小ロットでバラエティに富んだ手芸資材や、作家ものの作品、ゆくゆくはアート作品も取り扱いできるようになれたら、と計画を練っております。

お客様が素敵な作品を生み出したり、魅力的な生活空間を作り出したりするお手伝いができることを、心より願っております。

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オープニング企画として、TwitterやInstagram、Facebookで、4/8までアカウントフォロー&リツイートもしくはいいねもしくはシェアで、端切れ&パーツセットを抽選で数名様にプレゼント、という企画を開催しております。

また、ツイキャスアカウントを開設し、2日に開店のご挨拶と、商品の紹介などを行いました。
30分でタイムテーブルを組んでいましたが、延長に次ぐ延長で、結局3時間も配信することに!

ツイキャスが色々と使えそうなので、保留にしていた《哲学者の薔薇園》の4月の営業も全てオンラインにすることにし、Twitterでアンケートを取ったところ、土曜夜が一番多かったので、4日に自宅から配信。
この時は自室に飾っているアート作品や、少女写真集やDVDのご紹介、ロサ・アンティカの商品の中から指輪などをご紹介。

本日5日(日)の夜も、またシャルーンから配信するかも知れません。
こちらのツイキャスアカウントで、録画もご覧頂けます。
お気に召しましたら是非、サポーター登録して下さいませ。

今後とも《哲学者の薔薇園》、ロサ・アンティカ共々、ロサ・パルティを宜しくお願い致します。

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