No.0378
鴨川華子チェンバロコンサート@コーマル城
先日、3月末に緋衣汝香優理さんと行った柏のコーマル城で開催された、チェンバロコンサートに行ってきました。コロナ下とあって二部制、各回10名という限定人数での開催です。
柏のギャラリールミエールさんが、私たちが行くのに合わせて開けて下さるというので、当日はルミエールにて待ち合わせ。
企画展『Kashiwa 猫展』では、可愛い猫たちが迎えてくれ、小松さんはmachiko.さん作の、自分と同じくシルクハットを被った猫ちゃんの絵が気に入ったようでご購入。
私は常設展の方の、藤井健氏による「The Love Magic」(作者不詳の15世紀の絵画)の模写が見られたので満足です。

そして、車でコーマル城へ向かいました。

「舞踏の間」のだまし絵の幕の向こう、ピアノが置かれていた場所に、美しいチェンバロが置かれています。

チェンバロ奏者の鴨川華子さんが持ち込まれたものでしょう。
蓋の裏にはラテン語で、"MVSICA LATITIA COMES MEDICINA DOLORVM" と書いてあります。
意味は「音楽は喜びの友、悲しみの薬」。
チェンバロの蓋の裏に、よく書いてある格言みたい。

こちらは部屋の反対側の、マントルピースの上。
プログラムは以下の通り。
フランソワ・クープラン「恋のウグイス」
ルイ・クープラン「組曲ハ長調」
フランソワ・クープラン「幸せな思い、波」
ジャン=フィリップ・ラモー「ためいき、メヌエット、めんどり」
リュリ/ダングルベール「ファエトンのシャコンヌ」
見ての通りフランスの作曲家の曲ばかりです。
コーマル城ならではのプログラムかもしれません。
ここではむしろチェンバロではなく、クラヴサンと呼ぶ方が相応しいようです。
主に17世紀~18世紀のルイ王制下の曲で、サロン文化に相応しい華やかさや軽やかさを持つ曲が多かったように思います。
美しいグラデーションのドレスを纏った鴨川さんは、曲についての解説を加えながら約一時間、演奏を披露して下さいました。
ルイ・クープランはフランソワ・クープランの伯父さんに当たる人だそう。
ラモーの「めんどり」はめんどりたちの騒がしい様子を聴いて下さい、との解説通り、めんどりの鳴き声が表現されていて面白かったです。
「ファエトンのシャコンヌ」はリュリの歌劇を、ダングルベールがチェンバロ用に編曲したのだそうです。
太陽王の時代ですから、太陽神の歌劇が作られたのかな、と一瞬思いましたが、だとしたらむしろ王の失墜を描いているようで不敬罪になってしまいそう。
最後にオルガンで言うストップのような調節器で音色を変えて、リクエスト代わりの一曲を披露して下さいました。
演奏も終わり集合写真を撮影。
お茶をご用意しましたのでどうぞ、とマダムに玄関ホールの方へと誘われました。
鴨川さんに「チェンバロの前で一枚」とリクエストしたところ、「宜しければご一緒に」と仰って頂き、一緒にお写真を撮って頂きました。

コンサートの日は残念ながら、撤収もある為、邸内のご案内はされていないそうです。

玄関ホールで紅茶を頂き、また是非お伺いさせて頂きます、と高丸氏にご挨拶して、お城を後にしました。
またお伺いする日を楽しみにしたいと思います。
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