Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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25

01:51
Sat
2021

No.0399

空に溶ける 闇に浮かぶ展レポートⅡ

「空に溶ける 闇に浮かぶ」展のレポート第二弾は、それぞれの作家さんの作品紹介です。

こちらも、入って右の壁からご紹介します。

澁谷瑠璃さんの、中央に飾ったF50の大きな作品は「黄昏、あるいは二つの世界の裂け目」。

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アートコレクターズでご紹介頂いた記事にも、メイン作品としてこの作品の写真を載せて頂きました。
マンディアルグの「ダイヤモンド」を彷彿させるこの作品は、今回のテーマ「空に溶ける 闇に浮かぶ」の空と闇、どちらにも相応しいと思ったのです。

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その左側は、上段左から「ラスカ No.4」「視えるの」、中段左から「僕のお星さま」「ロストメモリー」「冥土のおみやげ」
その下の三点は額入りのポストカードで、会期中に何点か売れたので途中で入れ替えていました。

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右側は上段左から「エメラルドの戦士」「ViM」、中段左から「third eye」「透明 Ⅱ」、そして下段が「逃避行 ショパンと共に」

澁谷さんの絵は、額も合わせてご自身で作っているものが多いのですが、「視えるの」「僕のお星さま」「エメラルドの戦士」に関しては、ロサパルティでお譲りしたパーツを使用して頂いています。
「逃避行 ショパンと共に」は、最近澁谷さんが行っている、古い作品を燃やすという儀式で、燃え残った部分を展示した作品。
この作品が良い、という方が意外に多かったのが、興味深く思いました。
燃やす予定だった絵を一点、私も購入させて頂いたのですが、他にも20点以上の絵がありますので、今後ロサパルティのWEBサイトで扱わせて頂きたいと思っております。

次は、私由良瓏砂の作品コーナー。
収納スペースになっている扉と、その横の台の上です。

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上の板絵二点は錬金術をテーマとした作品で、「Rosarium Philosophorum」「Opus Magnus」
中央が今回の展示の為の新作「受難の果実」

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人形の顔は喜怒哀楽を現していて、顔が入っているのは、パッションフルーツの実を乾燥させたものです。
その右の丸い額が聖ルチアを描いた「闇の光」
その下が左から、暁の女神と夜の女神「Eos e Nyx」、シュレーディンガーの猫をモチーフにした「観察者」、木の妖精を描いた「ドライアド」
そして旧約聖書に題材を取った「エステル」と、アステカ神話の神をモチーフにした「ケツァルコアトル」
展示台の上の立体額は、オルフェウスの妻エウリュディケをモチーフにした「冥界の鏡」

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大抵展示の時には、いずれかの作品に人気が集まるのですが、今回は「観察者」と「冥界の鏡」が好評でした。

展示台の上部は、卯月螢さんの作品です。

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左から「アネモネの心」「花が咲くまで」

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左から「花束」「薔薇天使」

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上から「fallen tree #1」「fallen tree #2」
ペン画の表現が益々精密さを増していて素敵でした。
お客様も、近寄ってつくづく眺めている方が多く、「薔薇天使」は特に評判が良かったように思います。
また、物販で販売されていたドローイングも好評でした。
私も、大好きな時計草をモチーフにしたドローイングを購入させて頂きました。
ご自分であまり上手く作品の解説が出来なかった、と仰っていましたが、様々なメディアで発信されていますし、作品に向き合う姿勢もとても真摯だと感じます。
ペン画を描き始めた頃からずっと拝見していますが、ものすごく今後の活躍が期待される作家さんです。

展示台の上の真ん中は、緋衣汝香優理さんの作品。
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「セヴェリーンの愚行」

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「聖ルチア」

「セヴェリーンの愚行」はザッヘル・マゾッホの「毛皮のヴィーナス」をモチーフにした作品。
私はうっかりツイキャスで「ポーリーヌ・レアージュの『O嬢の物語』をモチーフにした」と言ってしまいました。
毛皮の下には、頭の代わりに乳房が6つあります。
「聖ルチア」は私の「闇の光」と同じく、目を抉られて拷問された聖ルチアをモチーフにした作品で、台座に顔があります。
この作品は実は、以前に私が企画した「ルリケ~聖遺物の表徴」という企画展の為に作って下さった作品なのです。

その左隣は、鏡野みづはさんの作品「裡なる緋の棲家」。

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重厚感のある黒い棺の表面は、美麗な装飾模様で覆われています。
内側は赤いサテンの布張り。
このままで展示する予定でしたが、展示のバランス的に、私の創った人形でロサパルティのマスコットの「深雨(みう)」ちゃんを中に寝かさせて頂きました。
サイズも誂えたように、ぴったりでした!

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ご覧になるお客様によく「素材は何ですか?」と聞かれ、恐らくカルトナージュ(厚紙)だと思いますが、がっしりしているので芯に木も使っているかも知れませんね、とお話していました。
後でみづはさんに伺ったところ、やはり薄手の板と厚紙を、交互に貼り合わせて作られているのだそうです。

左側の壁の一番奥は、ミカミまこさんのコーナー。

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左から上下の順で「どこかの海」「無題」、「居眠りをするSeraphim」「葡萄と鬼」

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左から上下の順で「二人の天使」「幻想館」、「助けに来た天使」「サルガッソ」「熾天使」

ミカミさんには、以前シャルーンで個展を開催して頂いたこともあります。
画歴は長くて、画材も画題もバラエティに富んでいます。
沢山の画像を送って下さった中から、今回のテーマに合いそうなもの、ということで選ばせて頂きました。
セラフィムの絵など、ルネサンスの宗教画のようで素敵です。
幻獣や妖怪を多く描かれている為もあってか、新作の「無題」に描かれた女性が、大地母神のようだという感想もありました。

左側の壁の中央は、akibacoさんの作品たち。

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上段左から「闇にうかぶ」「SENOBI」「kairos」

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上段「夜明け」と下段「INAI・INAI・BA~・BA!」

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下段左から「猫と一緒:挨拶」「猫と一緒:散歩」「猫と一緒:仔猫」「猫と一緒:儀式」「猫と一緒:睡魔」

奥野ビルの名所でもあるエレベーターが描かれた「kairos」が、エレベーターを降りてすぐ見える位置にあるというのは、計算した訳でもなかったのですが、お誂え向きでした。
初めての展示参加で奥野ビルで展示が出来たのをチャンスと感じて下さったそうで、運命の神であるカイロスを描いたというこの作品。私も一番気に入った作品です。
作品にはすべてストーリーがあり、お客様への説明や対応も素晴らしくて、チャンスをしっかりとものにされていたと思います。
その甲斐あって、作品も、多くの方の元へ旅立ってゆきました。

左側の壁の手前は、邑神ナッツさんのコーナー。
ロサパルティでは縫製をお願いしていますが、元々は文筆家ですので、「能の本」も物販で置かせて頂きました。

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出品作品は左から、着物リメイクコート「桑の実色の空の色無地コート」とワンピース「銘仙の花闇ワンピース」

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鉛筆画、左から「朋恵嬢の花闇」「毬子嬢の花闇」

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ドールドレス左から「ミルクホールのメイド服」「メイド喫茶のメイド服」

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ドール服の詰め合わせの「ゴブランバスケット」

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そして「闇に潜む欲張り黄金虫のティーコゼー」(画像が切れています、すみません)と、物販でその他のティーコゼーも。
ナッツさんの多才さが如実に表れている展示です。
オーダーも徐々に増えてきておりますので、もしドール服や着物リメイク服にご興味の方いらしたら、ぜひお問合せ下さいね。

そしてラスト、入口左横のスペースが、石田千帆さんのコーナーです。
タイトルは全体で「乙女宮」
主に、今は無き東大駒場寮で撮影したセピアがかったレトロな色調の少女写真を19点、展示しました。
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本当は一枚一枚にもタイトルを付けて下さったのですが、私の手元にその一覧が無いので、ご紹介できずすみません。
19点中6点に私がモデルで写っているのですが、お客様に当ててもらっても意外と間違える方が多かったのが、面白かったです。
千帆さんのモデルのほとんどは、私の友人知人でもあります。
その中で、女優の佐野みかげさんが宣伝して下さったお陰で、ファンの方が多く訪れて下さったのが、とても有難かったです。

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こちらは物販のキーホルダー

17日に行ったツイキャスのアーカイブでも、作品についてのトークをお聞き頂けますので、宜しければご視聴下さいませ。
その① 
その② 
その③ 

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