No.0112
パリの想い出・前編
常に日本と海外を行ったり来たりしている友人のアーティスト、Brilliant kingdomのBABIさんとKaieさんが、パリ人形博物館へ行って来たとお土産話と画像を送って下さいました。人形好きのBABIさんは、エデン・ベベのお人形を連れ帰ったのだそう。羨ましい!私は人形博物館へは行ったことがないのですが、3回ほど旅行したパリを懐かしく思い出しました。
初めてパリに行ったのは大学生の時。デザイナーの友人に誘われ、一週間のフリープランのツアーに参加しました。
半日ほど、エッフェル塔や凱旋門の観光とシャンゼリゼでの買い物・食事が付いている以外は全くのフリータイム。
お互いに行きたい所もあるからと、友人とも半分くらいは別行動という自由な旅でした。
私はとにかく教会を訪ね歩きました。ノートルダム寺院は流石に立派でしたが、内部の様子が魅力的だったのはサン・トゥタッシュ教会。ゴシックとルネッサンスの折衷様式です。
ユイスマンスの「彼方」に描かれたサン・シュルピス教会も行きましたが、こちらは余り印象に残らず・・・残念ながら鐘楼には登れませんでしたし、高橋たか子の「装いせよ、わが魂よ」で主人公がパイプオルガンを弾く地下室も、実在するものかどうか。
後に「ダヴィンチ・コード」で取り上げられた「ローズ・ライン」やオベリスクも、覚えていません。
クリスマス前だったので、ノートルダム寺院ではキリスト降誕の神秘劇を目にすることができました。ひどく淡々としたものでした。
そして美術館。夜にパリに到着してすぐ、友人とポンピドゥー・センターに向かいメディア・アート(ナム・ジュン・パイクとかだったと思います)を見ましたし、もちろんルーヴル美術館ではほぼ一日を費やし、大きな展示室の裏に隠れるように存在するアポロンのギャラリーなどをゆっくり楽しみました。模写をしている人が沢山いるのに感動を覚えたものです。
私の大好きなギュスターブ・モローの住居を美術館にしたモロー美術館は天井が高く、燦々と降り注ぐ陽光の中、巨大な油彩画が幾つも掛けられているのに圧倒されました。マルモッタン美術館では確か、ルドンの油彩画展が開催されていたのでしたっけ・・・。
カフェ巡りもしました。1回目の旅行だけではなかったかも知れませんが、カフェ・ド・フロール、ラ・ロトンド、レ・ドゥー・マゴなどを尋ね、ピカソやアポリネール、サルトルとボーヴォワールなど、画家や文学者が集ったという往時に思いを馳せました。
夜は友人と、元牢獄だったというシャンソニエ「カヴォー・デ・ズブリエット」で、飲めないながらキールなど頼み、おどろおどろしい内装とは裏腹に陽気なシャンソンを楽しみました。
しかし、1回目のパリ旅行の際は、まだそれほどビスクドールやアンティークドールに対する興味がなく、蚤の市やアンティークショップ巡りをすることもなかったのです。
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