No.0115
旧内藤医院 昭和5年築の洋館
先月、銀座ミ・アモーレギャラリーでの人形展の際、友人の人形作家で鎌倉で「創作人形あとりゑKULA-LA」を主宰されている渡邊萠さんがちょうどお隣のアモーレギャラリーで展示をされていて、搬出日に立ち寄って下さいました。鎌倉での教室展を拝見したことはあるものの、私の実家から程近いご自宅のアトリエへ伺ったことはないままでしたが、最近アトリエを鎌倉駅近くの古い洋館に移転されたというのはSNSを通じて知っていました。Facebookではその洋館、旧内藤医院の大家の圭子さんから友人申請頂き、やり取りさせて頂いておりました。また、私の親しい友人が旧内藤医院のすぐ近くに住んでいて、人形教室展開催の際に訪れたというお話も聞いていました。
母屋の洋館の他に日本家屋もあり、借り手を探しているのだとか、家にある品物を50円からというお値段でホームセールしているといったお話も聞きました。これでは、気にならない筈がありません。
台風接近中の先日17日、天候は幸い何とかなりそうでしたので、予定通り昼過ぎに鎌倉へ向かいました。
駅へ着くと友人の真理子が既に手土産を買っていてくれ、一緒に旧内藤医院へと向かいました。
鎌倉の医院には古い趣のある洋館が少なくないのですが、こちらも実に風格のある建物でした。
ノウゼンカズラやルリマツリなど、建物を覆う植物も私好み。

緑の小道を通り、年を経た木製のドアを開けると、程よい広さの玄関ホール。大家の圭子さんと萠さんが迎えて下さいました。
書斎のようなお部屋でお茶とお菓子を頂きながら、家やご家族についての貴重なお話を伺ったり、お写真を見せて頂きました。
母屋は昭和5年築、日本家屋はなんと大正5年築だそう。ここに入っていた家具など4トントラック数台分を捨てたのだそうです。勿体無い…。

並べられた品物の中から気になるものを選り出してまとめて頂き、その後お宅の中を案内して頂きました。
萠さんのアトリエは薬品室として使われていた玄関脇の小部屋。白で纏められた瀟洒な内装ながら、棚の一つには「毒薬」と書かれていたり、やはり歴史を感じます。そのお隣には整体院が入っています。
日本家屋も見せて頂きました。サンルーム付きのなんと5LDKです。一人で住むとしたら広いというか、ちょっと怖いのではないかとさえ思いました。
そして普段お客は入れないという、2階の圭子さんの住居にまでお邪魔してしまいました。
窓辺の緑のカーテン越しに光が差し込み、窓辺には小さな動物たちが並べられてとてもメルヘンチックです。
珈琲を頂きながら、レコードプレーヤーで古いSP盤やEP盤を聴かせて頂きました。
中には19歳の圭子さんがリリースしたレコード盤も!
当時の歌謡曲って大人っぽかったんですね。あどけない歌声とのギャップがあって、それが何だか素敵でした。
古い建物を維持するのって、とても大変だと思います。
古我邸についての記事(→こちら)で触れたように、鎌倉には風致保存会が存在します。
私は実は会員になろうと思いながら果たせぬまま東京に出てきてしまったのですが、日本のナショナルトラスト運動として気にはかけています。ですが保存対象になったらなったで、釘一本自由に打てなくなってしまうのだとか。
因みに父は「鎌倉 峯山の会」というものを作って、北条家常盤邸跡の裏山を整備する活動をしているそうです。
父のブログ「放生記」にたまに活動内容が記載されておりますので、ご興味のある方はぜひご一読下さい。
旧内藤医院のホームセールも、是非覗いてみて下さいね。思わぬ掘り出し物が、見つかるかもしれませんよ。
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