No.0127
神戸 港町を歩く・前編
毎年、お誕生日にはフレンチレストランに行く習慣にしています。去年は鎌倉の古我邸に行きました。(→記事はこちら)ところが、今年はなんと相方が旅行に連れて行ってくれると言います。
行き先は内緒とのこと。どこだろう?とワクワクしながらその日を待ち焦がれていました。
当日は朝4時半に出発。
てっきり新宿の高速バスターミナルへ行くのかと思ったら、地下鉄に乗り換えて着いたのは羽田空港。
行き先が神戸と分かりました。
神戸は以前から私が行きたがっていた、大好きな稲垣足穂が愛した街です。
お天気が悪いのが少し残念ではありましたが、雨の似合う街に違いないですし、それもまた良いように思えました。
飛行機に乗るのは久しぶり。
雲の上は晴れていて、どこまでも広がる天上の風景をうっとりと眺めているうちに、あっという間に神戸に到着しました。
モノレールで三宮駅に到着し、最初に連れて行ってもらったのはスターバックスコーヒー。
スタバ?と思いましたが、広い洋館を店舗に利用していて、到底コーヒースタンドとは思えない優雅さ。

因みにタリーズコーヒーも可愛い洋館でした。
それから丘を登り、北野異人館街へ。
異人館はそれぞれ入場料がかかるようなのですが、3館、5館、8館のパスポートがあるというので、時間的に5館のパスポートを購入。
まず山手八番館に入館したところ、意外と見応えがあります。
最初の部屋には東アフリカ・マコンデ族の彫刻がぎっしり。他の部屋にはガンダーラ美術やタイの仏像彫刻や、ロダン、ブールデル、ベルナールなど近代彫刻、ドン・キホーテとサンチョ・パンサの人形なども。
そして壁にはホガースの連作銅版画、レンブラントやデューラーの銅版画が並び、プリザーブド・フラワーのアレンジメントが飾られています。
プリザーブド・フラワーは異人館各館でコンテストをやっていたようで、次に行った北野外国人倶楽部では、素晴らしいプリザーブド・フラワーをあしらったドレスが各部屋に飾られていました。

予約の時間が迫ってきたので一旦丘を下り、異人館レストランであるラ メゾン ドゥ グラシアニへ。

サーモンのクレープ、アコのムニエルなどのお魚がとても美味しかったです。それに海苔を練りこんだバター!
お口直しのデザートはタルトタタンのシャーベットで、ワゴンで運んできたボウルの中の焼き林檎のペーストに液体窒素を注ぎながら混ぜてくれるのですが、それが時々飛び出してジュッ、と絨毯に落ちるのがなかなかスリリングでした。
デザートプレートは柚子のシャーベットで、最後のプチフールは焼き菓子、トリュフ、チョコレートがそれぞれ7種類ずつくらい。
全部欲しかったけどお腹いっぱいだったので6種類で我慢しました。

食事をしている間にほぼ雨が上がりました。
店を出てまた丘へ上り、次に入ったのはうろこの家・うろこ美術館。
お庭にはフィレンツェのメルカート・ヌオーヴォのロッジアにいるブロンズの猪のレプリカが。
フィレンツェには3ヶ月程暮らしたことがあるので、懐かしかったです。
うろこの家にはアンティーク食器が沢山飾られていて、中でもワックスフラワーやヤハズエンドウ、ナズナなど、精緻に描かれたロイヤル・コペンハーゲンのフローラ・ダニカにテンションが上がりました。
他にもブルーフルーテッドフルレースやロイヤルウースターのペイテッドフルーツ、アンティークマイセンのプレートやフィギュリンなど、西洋磁器の立派なコレクションが納められています。
2階の小振りながら立派な応接室には可愛らしいストリートオルガンが飾られていました。

なぜかその部屋の隣には日本の甲冑があり、廊下にはこの館で怪異が起こるというエピソードが貼られています。
サンルームに飾られた王家の橇というのも興味深かったです。
隣のうろこ美術館は、1階にはプリザーブドフラワーのオブジェたち。
2階は19世紀ヨーロッパの油絵コレクション。印象派やバルビゾン派、ナビ派などの作品が並びます。
3階は現代日本の画家、堀江優氏のコレクション。神戸出身という氏の作品はデフォルメされたキリスト教絵画で、とても興味深いものでした。
また少し丘を上り、最後に行ったのは坂の上の異人館。ここには中華風の家具調度品が展示されていて、他の館とは少し趣の異なる風情を楽しみました。
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