No.0158
中世の祝祭
先日4/22(日)はサロン・ド・シャルーンにて、ワルプルギスのイベントを開催しました。といっても実際のワルプルギスは4月30日。五月祭前夜の、魔女のサバトとして知られるお祭りです。
私がこのお祭りを知ったのは、子供の頃読んだオトフリート=プロイスラーの「小さい魔女」という童話で、いじめられっ子の新米魔女がワルプルギスの夜、いじめていた先輩魔女たちに仕返ししてブロッケン山の頂上で一人で踊り歌う、という内容でした。
元は古代ケルトの祝祭から来ているようで、ケルトでは「ベルテーン」と呼ばれ、太陽神(男性性)と大地神(女性性)との交わり、春の訪れを祝うお祭りです。
この日は緑色のものを身につけ、野山を歩いたり編み物や機織りをしたり、樹木を焚いたり、マリーゴールドのカスタードやベルテーンブレッド、オートミール、バニラアイス、ハーブワインを飲み食いしたりします。
本当は儀式を行なうのですが、いくらなんでもカフェバーでそれはやりすぎだろうと、22日はベルテーンに因んだカスタードブレッドとオートミールのケーキを作ってそれをお出ししました。
そして儀式の代わりに最近はまっている人狼ゲームを。慣れている方がいらしたお陰で盛り上がりました。
人狼の代わりに魔女の設定にすれば良かったな。
伝統的な文化同様、伝統的な料理にもとても興味があります。
古代ローマの料理本には「フラミンゴの舌」などという到底再現不可能な食材が出てきたりして、ローマ貴族の美食家振りを思い知らされます。
西荻窪に「それいゆ」というお気に入りの喫茶店があるのですが、ここでマドレーヌ・P. コズマン「ヨーロッパの祝祭典―中世の宴とグルメたち」という魅惑的な本を発見しました。

早速ネット古書店で取り寄せ、書かれていた内容を元に、ミッドサマー(夏至)のイベントを開催したりしました。
聖書でお馴染みのいなご豆(キャロブ・シード)が代用チョコレートのようなものであったのを知ったのも、この本。
ミッドサマーは聖ジョン(ヨハネ)の誕生日ですが、この日のお祭りでは聖ジョージ(ゲオルギオス)によるドラゴン退治の寸劇が演じられます。
このイベントでは木村龍さんをゲストに迎えたので、丁度ドラゴン役に相応しいゲストということになりました。
マドレーヌ・P. コズマンの中世関連の研究書は3部作で、他に「中世の饗宴―ヨーロッパ中世と食の文化」「中世貴族の華麗な食卓―69のおいしいレセピー」があります。
これらもそのうち、取り寄せてみようと思います。
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