No.0179
罪の滴り
紅王国の舞台を初めて観たのは、2009年に上演された第拾弐召喚式「我が名はレギオン」でした。それまでもチラシを見かける度、ずっと気になっていた劇団だったのです。
渋谷区短大生遺体切断事件から着想したその舞台は、衝撃でした。
今まで小劇場の演劇で見たことのないリアルが、そこにはありました。
主宰の野中さんを、共通の友人である雛涼子さんが紹介して下さったのはそれから何年経っていたのだったか。
初台ドアーズでの寺山修司関連イベントの時だったことは覚えています。
しかし、凄い劇団だ、と思った紅王国は、それ以降活動をしばらく停止していました。
今年2月、《哲学者の薔薇園》のお客様としていらした俳優の原田達也氏が、私の好きな安房直子さんの作品を上演するというので観に行きました。
そのメンバーの一人が、元紅王国の女優の原佳代子さんだったのです。
原さんから紅王国が毎週ワークショップを開催していると聞き、野中さんに連絡を取ってみました。
折しも8月公演の準備に取りかかり始めたところで、ワークショップ参加後、出演の依頼を頂きました。
野中さんとは神秘主義的、宗教的視点に私と非常に似通ったところがあると思っています。
そして紅王国の、泉鏡花にも比せられる幻想的な表現形態に被われた政治的・宗教的マイノリティを題材とした舞台は、現代社会への挑戦であると感じています。
古民家という限られたスペースでの上演です。早目のご予約をお勧め致します。
この舞台が現在、日本社会に蔓延している様々な問題を、自分のものとして考えるきっかけとなりますように。
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演劇実験室∴紅王国 第三次補完計画+白狐舎 第6回公演『罪の滴り』
「零れた女」+「Cry」&ストーリーテラー
DRIPPING of SIN including Koboreta-Onna & Cry

総合作・演出
野中友博(紅王国) & 三井快(白狐舎)
日程:2018年8月18日(土)~8月21日(火)
会場:東京おかっぱちゃんハウス (上石神井駅北口より徒歩6分)
〒177-0044 東京都練馬区上石神井3-30-8
03-6904-7606(受付10:00~20:00)
料金:前売り/3,200円 当日/3,500円
問合せ:080-9455-4321
1995年……阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、『新世紀エヴァンゲリオン』
……そして、2018年……
二つの『罪』の物語……『零れた女』(三井快/作・演出)と『Cry』(野中友博/作・演出)、
そして、二つの『罪』の物語を見つめる、余命半年を三億円で売る青年と、再び降臨する赤い服の女……
演劇実験室∴紅王国と、白狐舎、二つのカンパニー、二人の作・演出家が闇の深淵に迫ります!
出演
恩田眞美/松岡洋子/円谷奈々子/由良瓏砂/松岡規子/加藤敦洋/尾山道郎/佐藤駿平
スタッフ
作・演出・サウンドデザイン:野中友博 & 三井快
音響協力:山口睦央
舞台監督:葛城啓史
制作:白井美佐子(白狐舎)・在倉恭子(紅王国)
制作補:塩澤和子
劇場は通常の劇場では無く、古民家を利用したギャラリーです。
お席に限りがございます。
事前の御予約をお願いいたします。
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