Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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Wed
2018

No.0189

旅先で読む本

遅い夏休みとして、今月半ばに軽井沢に一泊旅行に行く予定です。
軽井沢は、子供の頃から何度も行ったことがある土地です。
それを何故また敢えて行くのかというと、アルバイト先の保養施設があり、1泊1000円で泊まれるというのです。
短い日程ですし大してのんびりできるとも思えませんが、できれば万平ホテルのラウンジあたりでゆっくり本を開きたい。
そう思い、何を持っていこうかと考え始めました。

先日の舞台では、作中に沢山のイヤミス、つまり後味の悪いミステリのタイトルが登場しました。
できれば稽古中に読みたかったのですがなかなかそんな時間も取れず、舞台が終わった今になって、真梨幸子や新堂冬樹、誉田哲也などを取り寄せています。
しかし考えてみれば、何も爽やかな高原のテラスやクラシックホテルのラウンジで、嫌な気分になることもないではないですか。
同じミステリなら軽井沢らしく内田康夫と行きたいところですが、生憎手元にありません。

軽井沢といえば横溝正史の「仮面舞踏会」が有名ですが、私は「呪いの塔」に登場する立体迷路「バベルの塔」にとても惹かれたものです。
バベルの塔が実在したら、絶対に行っていたと思います。
今回はまだ未訪の軽井沢現代美術館に行こうと思っているのですが、展示は何をやっているのかとサイトを見てみると、運のいいことに荒川修作展を開催中です。
荒川修作とマドリン・ギンズの「養老天命反転地」も、何年も前から行きたいと思いながら行けていない場所ですが、横溝描く「バベルの塔」にどことなく通じる部分があるかも知れません。

話が逸れました。
岸田國士の「浅間山」「泉」なども、軽井沢が舞台の作品として印象に残っています。
ただ、岸田國士にしても堀辰雄にしても、今は青空文庫で読めてしまうのですよね。
わざわざ持っていくのであればもっと普段目にする機会の少ないもの・・・でも哲学書などだと気楽に読むには敷居が高いし、もうちょっと平易なもの・・・と考えていて、大好きな作家であるヘルマン・ヘッセに思い至りました。
ヘッセでまだ未読の作品が家にあったはず。「ガラス玉演戯」などどうだろう。
考えれば考える程、名案のような気がしてきました。
そういえばガラス玉演戯ってお店なかったかしら、と調べてみたら、ありました。
昔国立に「ガラス玉遊戯」という喫茶店があったのですが、それが改名して「FLOWERS 」になり、更に現在「名曲喫茶 月草」になっているとのこと。
それを知り驚きました。「名曲喫茶 月草」は、以前から私が愛好している国立にあるブランド「SERAPHIM」のデザイナー中元さんのお勧めのお店だったからです。

つい先日、お友達の創作ユニット「ガラスの小鳥社」の活動16年目を記念した展示がSERAPHIMさんであり、残念ながら展示には間に合わなかったのですが、記念パーティにお邪魔してきました。
パーティで中元さんとお話し、近々SERAPHIMさんにも久しぶりにお邪魔したい、「レトロ喫茶東京」の取材も兼ねて月草さんにも伺いたいと思っていたのです。
こうやってどんどん興味のあるものごとが繋がっていくのは、とても面白いなと思います。
SERAPHIMさんやガラスの小鳥社さんとの思い出も、沢山あります。いずれお話できる機会があればと思います。
軽井沢では何と出会えるのでしょう。今から楽しみです。


「ガラスの小鳥社 波打際」展記念パーティのお土産と、ビンゴの景品。
特製CDは永井幽蘭嬢によるもの。(ビンゴの景品の王冠ブローチも)





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