Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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23:44
Wed
2018

No.0199

アーティスト 渋谷尚代の白い祭壇

松山在住のアーティスト、渋谷尚代(しぶたに なおよ)さんのことは、三隣亡代表の瞳さんから話に聞いていました。
写真のフレームに納まりきれない程の圧倒的な質量を持つ、フェルトとビーズで構成された真っ白な作品が、部屋を埋め尽くしている、と。
相当色々なものを見ているであろう瞳さんほどの人が「凄いよ!」と興奮して話すなんて一体どんな作品なのかと、とても興味を持っていました。
渋谷さんのアトリエに案内して頂けるとのことでしたので、今回の松山行きはとても楽しみにしていたのです。
でも、日帰りになってしまったからきっと無理なんだろうな、と諦めていました。
そうしたら瞳さんが「宇都宮からいらした人形作家のお客様を案内するから、一緒に行きましょう」と仰るではないですか。
何と私が毎回出演させて頂いている「Brilliant Star デコレーションズ」主宰のBABIさんKaieさんとお知り合いの人形作家、小峰恵子さんがいらして下さっていたのです。
BABIさんKaieさんがうつのみや妖精ミュージアムで妖精お茶会を開催した時に知り合ったそうで、世間は狭いなあと思いました。
妖精ミュージアムの館長、井村君江さんとも、共通の友人が私の人形を井村さんにプレゼントして下さったご縁で一度お宅にお邪魔したことがあります。
Brilliant Star デコレーションズに井村さんがいらした時に久しぶりにお会いでき、つくづく奇遇なことと思ったものでした。



何にしても、渋谷さんのアトリエにお邪魔できるなら、松山で他に何も見られなくてもお釣りが帰ってくる位のものです。
あまりピンと来ていないような相方を瞳さんの力も借りて説得し、ピストン輸送してくれるという池田さんのバンに、まずは8人で乗り込みました。
萬翠荘と空港の間にあるという渋谷さんのアトリエは、民家の立ち並ぶごく普通の住宅街にありました。
アトリエ、というのは正確ではないかも知れません。作品を置く為に借りた部屋のようです。
入口ではカラフルなフェルトの箪笥が出迎えてくれました。が、それはまだまだ導入に過ぎませんでした。



4つの部屋全てに、圧倒的な存在感を放つフェルトの作品たちが設置されていました。
皆の口から思わず「わあ!」と感嘆の声が漏れます。
瞳さんの提案で、今回から入館料として500円徴収することになったので、それを奥の部屋のマリア様の祭壇に供えます。

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そう、幾つかの作品では中央にマリア様の彫像が祀られてあり、まさに祭壇でした。

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もう一つの部屋の祭壇と、入口横の部屋にある十字型のベッドは合わせて「セント ルルド パラレル クロス」という一つの作品を構成しています。
横たわった人が天井のモチーフを眺めながら瞑想をする為のベッドなのだそうです。

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お客様のBLUEさんがその上に寝たところ嵌まりすぎていて、「落ちてきてスポッと嵌まった人みたい」と渋谷さんは大喜びでした。

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この怪物感!

また、梵字や蓮の台に据えられた椅子など、仏教的なモチーフも使われています。

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白・グレー・黒の3色で構成された一角は、ジャン・コクトーに捧げられたスペースだそうで、コクトー好きの私は嬉しくなりました。

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渋谷さんから、これらの作品が出来るまでのお話を色々と伺いました。
素材として工業用のフェルトを使用していること、ビーズは全て手縫いで縫い付けていて、後で数えたら100万個にもなること、これを作る為に仕事をしている時間がなく、会社を辞め親に援助してもらったこと。

パルコのアーバナートというコンペで優秀賞を受賞した蓮の椅子は、上部にアーチの付いた最初のデザインだと安定して設置することができず、「どうしよう」という思考とは裏腹に手が勝手に動き、十字のモチーフが現れていたのだそうです。
そのお話を聞いて、まるで神の啓示を受けて作品を生み出す巫女のようだという印象を受けました。

以前は靴のデザイナー、それから雑貨アーティストとして活躍していた彼女は、実用的ではないものを作るアーティストになってからは、とても苦労しているようです。
2年位前から、人に見せることを積極的に行い、昨年は教室を頑張ってみて、一方で企業や自治体などにアプローチを行っているものの芳しい結果は出ておらず、作品を維持し続けるのが難しく、一時は捨ててしまおうかと思ったとのこと。
でも積極的に紹介している瞳さんの力で、少しずつ渋谷さんの作品が広く注目されつつあるようです。
理想を言えばフェルトの作品を保存・維持・公開してくれる美術館なり企業が現れて欲しいのだけど、という渋谷さんに、皆でどんな方法が可能かアイデアを出し合いました。
作品はこれから曜日を決めて公開するなりの方法を取るようにするとのことです。
もし何らかのお力を貸して頂ける方がいらしたら、是非ご連絡を下さいませ。

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渋谷さん(左)とBLUEさん。

1997年 face2

1998年? 誰でもピカソ

2000年 渋谷尚代展 HARAJUKU GALLERY

2014年 テレビ愛媛「ふるさと絶賛バラエティ いーよ!」

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