No.0204
クトゥルフフェス 2018 レポート
11/4(日)、池袋にて開催された「クトゥルフフェス2018」。8月に豚蛇さん経由でお誘い頂き、まあやるなら豚蛇さん作の妖神乱舞朗読だろう、とそれはあっさり決まったのですが、持ち時間1時間近くと聞いて、さてどうしよう、と考えました。
以前《哲学者の薔薇園》で開催した、クトゥルフミステリーゲームなども面白いかな、と考えたのですが(こちら参照)、10月喫茶茶会記でのハロウィンイベントで長南さんが執り行った「サウィンの儀式」に影響され、これをやろう、と思ったのは以前にも書いた通りです。
今まで魔術や錬金術、神秘主義等をモチーフとした演目は何度となく上演してきたものの、儀式そのものは人目に触れない場所で行なうもの、という先入観があったのですが、長南さんが「西洋魔術は人前でやることを前提としている」と仰るのを聞き、目から鱗が落ちました。
あまり世に知られていない素晴らしいものを紹介する、という私の基本理念とも合致していると思ったのです。
儀式の次第は長南さん作成のフォーマットを元に、黄金の曙団で使用されているものや魔女術の書籍などを参考に作成。
道具は自分で作成したものや、今までイタリアや魔術専門店、ハーブ専門店、教会の売店等で購入したものでほぼ間に合いました。
新たに購入したものはお香を炊く為のチャコールくらいでしょうか。
当日の朝、1階のカフェ・iitokiでの物販準備は担当の方にお任せし、PAと照明のリハーサル時にテーブルの確保、方角の確認と道具のセッティングを試して準備完了。
10時開場予定のところ、かなりの盛況で少し開場が遅れたようです。
開会式はLost Tales of CTHULHU(LToC)による生演奏で幕を開けました。
ハイトーンボイスとダークでシンフォニックな楽曲がとても心地よく、引き込まれました。
撮影可能か分からず写真を撮らなかったので、是非PVをご覧になって、雰囲気をお楽しみ下さい。
Lost Tales of CTHULHU - 悪夢の記憶
続いて、朱鷺田祐介氏のトークショーと弘司氏のライブドローイング。
トークショー前半は自分の準備であまり聞けなかったのですが、後半の「ラブクラフトの青春時代」はラブクラフトが同人活動を通じて詩で嫌がらせを綴った話や、人妻と交流を持った話など、生きていたら眉を顰めそうな(笑)お話を色々聞けました。
弘司氏のライブドローイングはLToCのメンバーを描いたものだったのですが、これがまたかっこよくて。下絵無しで2時間で描けちゃうんだ、ってびっくりしました。

そして私のサウィンの儀式&妖神乱舞朗読。
想定外のこととしては、東が客席にお尻を向けた方向だったので、東方を向いての詠唱部分を西方に変更したこと、チャコールが途中で消えてしまったこと、照明を文字を読めるぎりぎりまで落としてもらったのですが、読めない箇所がところどころ出てしまったことがあります。
チャコールに関しては消えやすいのは分かっていたので、相当しつこく点火したのに、悔しいです。
あともう一つ、テーブルがかなり味気なかったので、黒布でもかけるべきだったな、とこれは後で気付いて、残念な思いをしました。
魔術儀式の際の道具の種類は、かなりの数に及びます。
四大を象徴する剣、杖、杯、ペンタクルをはじめ、10数種類もの道具をテーブルに配置するのですが、都合に応じて変更は可能です。
本当は釜を用意してその中で贄を焼き捨てるのですが、火災報知機が鳴ってしまったら大変なので自粛。
冬を無事に越す為に捧げる贄は、本来は弱い動物などらしいのですが、克服すべき欠点・悪癖としました。
代表して一つ、何かありませんか?とお客様に問い掛けたのですが、予想通り出てこなかったので、前以てお願いしていた豚蛇さんに振りました。
「ギリギリまで行動しない習慣」という、きっと耳が痛い人が多いだろう悪癖を提案して頂き、羊皮紙に書いて、儀式のクライマックスで焼き捨て、無事儀式を終えることができました。

続けての妖神乱舞朗読。今回豚蛇さんに「読んで欲しい邪神あります?」と聞いたところ、まさかの18柱をご提案頂いたので、折角なので全部読んでしまえ、と思い、でもその中に妖神乱舞の最後に登場するアザトースが入っていなかったので、私リクエストということでアザトースを加えた19柱を朗読。
何しろ長さもまちまちで、綿密な照明打ち合わせが出来よう筈もないので、照明はライブハウスのスタッフさんにお任せしたところ、内容を察してかかなり怪しくして下さいました。
それでやはり所々、字が見え辛い箇所が出てきてしまったのは、ご愛嬌といったところでしょうか。
終わってから時計を見たら、なんとほぼぴったり1時間!私すごい。

私の次の演目は、おおぐろてん氏、ちゃま氏、三好一平氏のスタジオメトロノームの面々による、実話怪談。
ラブクラフトの小説が意味不明な出来事が淡々と続き、オチらしいオチもなく突然終わる、そのじわじわした怖さが実話怪談的だ、との「闇にささやくもの」を例にしての解説があり、続けておおぐろ氏らが心霊スポットなどで体験した怖い話が次々に語られます。
これが、実話だけに本当に怖いのです。
おおぐろ氏は生まれ育った環境からしてかなり心霊的なものに馴染みがあるようなのですが、巻き込まれた三好氏などは酷い目に遭っているのに、ご本人には霊障的なものは全く降り掛からずにいるそうです。多分霊的に強い体質なんでしょう。
私も全く霊感的なものがないので、良く分からないのですが。
お話が余りに面白かったので、以来家でもYOUTUBEで探して聞いています。怖いものに興味がおありの方は是非。
スタジオメトロノーム

他に2階会場では、クトゥルフ系アイドルNECRONOMIDOLのPV上映や、閉会式ではクトゥルフ系VtuberのAzatu様が閉会の辞を述べるなど、様々なコンテンツが登場し、盛り上がっていました。

司会の宇佐見坂うさりさんは、シュブ=ニグラスをイメージした角と、赤いドレスに黒い触手で、とてもグラマラスで素敵でした。
触手に捕らわれての2ショット。

1階カフェでは物販の他、ゲームをしたりクトゥルフメニューを出したりしていたようですが、そちらはほとんど行かれず、写真を撮ろうと降りた時はもうほぼ撤収されてしまっていました。
そちらも大分盛況だったようで、何よりです。
会場の広さ的に2フロア必要だったとは思いますが、行き来しにくかったのは少々残念です。
何はともあれ、沢山のお客様にいらして頂けて、そして楽しんで頂けたようで、嬉しかったです。
主催のふじわらさん、スタッフの皆様、出演・出展の皆様本当にお疲れ様でした。
クトゥルフフェス、来年も開催予定だそう。
どんな進化を遂げるのか、いまから楽しみです。

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