No.0221
沖縄を巡る・後編 国際通り、旧海軍司令部壕、ひめゆりの塔
さて、いよいよ沖縄旅行最終日。
予定では、旧海軍司令部壕とひめゆりの塔には行くことになっていましたが、それだと時間的に少し余裕があるらしく、ゆっくり朝食でもとりつつ計画を練ろう、と相方が言うので、とりあえずホテルを出て国際通りに向かいました。

国際通りのパーキングに車を停め、散策しましたが、朝早いのであまり開いているお店がありません。
しばらく行くと、活気のあるアーケード街へと入る道を発見。
調べてみると第一牧志公設市場を中心とするマチグヮー(市場)のようで、沖縄独特の食材や、お土産物を扱うお店がずらっと並んでいます。

前々日品切れで食べられなかった海ぶどうが売っていたので、お土産に一パック購入。
相方はインスタントのもずくスープが気に入ったようで、購入していました。
また、シーサーも沢山売っていましたが、相方が小さな素焼きのものが気に入ったそうなので、買ってあげました。
公設市場内は、まるで上野のアメ横センタービルのような雑然とした雰囲気。ここでも色々な食材を試食させて頂きました。
肉を扱っているお店はどこも、チラガーという豚の顔の皮の燻製を売っています。薄い色から黒に近い濃い色まで三段階ありました。
沖縄では豚は丸々一頭、余さず利用するようです。
また、水族館で見たような色鮮やかな熱帯魚や海老なども売られていました。2階の食堂で捌いて料理してくれるそうです。
食堂に寄ってみたかったのですが、どう見ても落ち着ける雰囲気ではないので断念・・・。
国際通りに戻り、スターバックスコーヒーに入りました。
マチグヮーの雰囲気を堪能できたのに満足し、旧海軍司令部壕へ向かうことに。

海軍慰霊之塔が聳え立っているのは、街を四方に見下ろせる小高い丘の上。
そこにあるガラス張りの建物が、ビジターセンターでした。

写真展示を見てから階段を降り、資料室に入ります。
大田實司令官らが家族に宛てた手紙の内容が、非常に胸を打つものでした。
つい先日、映画「硫黄島からの手紙」を観たばかりだったので、戦地へ赴いた兵士たちの最後や家族への思いが、どれだけ悲痛だったかを容易に想像できたのです。
訪れているお客はごく僅かでしたが、皆熱心に展示品を見ていました。
資料室を出て、壕内へと続く階段を降りてゆきます。

壕内は当時のまま保たれているそうで、砂岩の壁は兵士たちのつるはしの跡がそのまま残っています。

将兵たちが自決した手榴弾の跡が残る幕僚室の壁や、兵士たちが出撃して行き殆どが戻らなかった壕出口など、写真を撮ることはおろか言葉を発することも躊躇われるような息苦しさを感じつつ、目を背けてはいけない歴史なのだと思って一つ一つの部屋をゆっくり見て回りました。
石灰分を含んだ地下水が滴っているところは、早くも白く結晶化しつつあり、終戦から何十年という年月が過ぎているのだと実感しました。
大田司令官は自決前、時にスパイ容疑を受け日本軍から手酷い扱いを受けた沖縄の住民たちが、いかに日本の為に勇敢に戦ったかを異例の電文にして発信していて、その現代語訳や英訳も壕内に展示されていました。
壕を出てから、ひめゆりの塔へ向かいました。
旧海軍司令部壕と比べてこちらはかなり観光客が多く、周辺にもお土産屋さんが立ち並び、賑わっています。
塔のある敷地内には、沖縄で良く見かけたガジュマルの木が何本も立っていたのですが、ここで見るガジュマルは取り分け沢山の気根でびっしり被われ、ひめゆり学徒隊の隊員たちの魂が宿っているような気がしました。

塔と慰霊碑の間には、外科壕が大きく口を開けています。

隣接のひめゆり平和祈念資料館には、学徒隊員と教員220余名一人ひとりの遺影と説明書きがあり、また、生存者たちの作文が展示されていました。
大分ゆっくり見たものの、全部は到底見切れないボリュームでした。
食堂に海ぶどう丼があるのを見て相方が食べたがり、私もタコライスを食べたかったのですが、もう寄っている時間がないことが分かり、レンタカー店へ戻ることにしました。

レンタカー店からは空港までシャトルバスが出ているので、これに乗って那覇空港へ行き、更に空港からのシャトルバスでLCCターミナルへ。
チェックイン、手荷物検査を済ませて待合室へ。
旅客機が遅れている旨のガイダンスが流れたので、最後のチャンスと、フードカウンターでタコライスを注文して食べました。

飛行場の彼方に沈みゆくオレンジ色の夕陽と共に沖縄に別れを告げ、飛行機へと乗り込みました。
またいつか来られますように!
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