No.023
ガラスの森の思い出
暑くなってきましたね。夏になると、食卓にも涼し気なグラスやガラス器を使いたくなります。私が愛用しているグラスは、鎌倉のブルースリーというアンティークショップで購入した、薔薇模様のエッチングの施されたワイングラス。ステムの多面体も可愛いのです。
6脚あったのについ4脚しか購入せず、後になって後悔しました。似たものを探していますがなかなか見つかりません。

ガラス工芸にはエッチングの他にも、様々な技法があります。
グラヴィールやエングレーヴィング、ダイヤモンドポイント、そしてサンドブラスト。
10何年か前、父が会社を設立し、ジャムの製造販売などと共に、サンドブラストの機械を扱うようになりました。
そして箱根ガラスの森美術館の夏休みのイベントとして10日間程、サンドブラスト体験を開催させて頂くことになったのです。
サンドブラストは、ガラスなどに細かい砂を吹き付けて磨りガラス状にする技法です。
サンドブラスト体験では、お好みのグラスを選び、イニシャルのアルファベットや様々な模様のシールでマスキングをし、模様の部分だけ透明に残るようにして、記念のグラスを作成して頂きました。
会場はガラスの森美術館の敷地の外れ、階段を下っていったところにある庭園。すぐ下には谷川が流れています。
この頃私は東京に住んでいましたが、12月に人形の二人展を控えていて、一時も手を休められないような状況でした。
幸い、ガラスの森にはゲスト用の宿泊施設があり、泊り込んでも構わないとのことでした。昼食も従業員用の施設で摂らせて頂けるというのです。
そこで、創りかけの人形と道具、朝食と夕食用に珈琲とシリアルやカロリーメイトを持ち込み、ガラスの森での生活が始まりました。
父は毎日鎌倉から車で通ってきました。
家族連れやカップルなど、沢山のお客様にサンドブラストを楽しんで頂きました。中には自分でシールを切り抜いてオリジナルの模様を作る方も。
夢のような楽しい日々でした。
従業員の方々も皆親切でしたし、ヴェネツィアをイメージした園内の施設も至れり尽くせり。
何より、ホスピタリティの高さを実感し、すっかりガラスの森を経営する、うかいグループのファンになってしまいました。

こちらはヴェネツィアと共にガラス工芸で知られる、ボヘミアカットガラスのリキュールグラス。
食前酒やナイトキャップをお楽しみ下さい。
こちらで販売しております。
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