Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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Sun
2019

No.0250

《哲学者の薔薇園》オカルティズム講座第二回「神道の構造 祓ひ・祝詞・祟り」レポート

去る6/21(金)、神保町スピノールギャラリーにて、オカルティズム講座第二回を開催致しました。
今回のテーマは「神道の構造 祓ひ・祝詞・祟り」。
受講者は14名。
伴田さんから「夜学最高記録です!」とのお言葉を頂きました。
(夜学自体、開始して間もないと思うのですが・・・)
かなりぎゅうぎゅうでしたが、ギャラリー内のパーテーションも撤去されたので、何とかお席を作ることができました。
受講者の皆様、有難うございました!

今回のテーマを聞いて、あれっと思った方もいらっしゃると思います。
「神道って、オカルトなの?」
まあ、あらゆる宗教にはオカルト要素はあるとも言えますが、これには訳があります。

最初に考えていたテーマは「言霊の力 祝詞と呪詛」でした。
というのも、少し前に観に行ったお芝居で、登場人物の男が旧家に呪いを掛けるシーンがあったのですが、その時に唱えていたのが、まさしく祝詞だったのです。
祝詞って呪詛にもなるのか?と疑問を抱いたのが、始まりでした。
祝詞といえばハフリーヌさん、とゲスト講師をお願いしてから少しして「私呪詛に関してはあまりお話できないと思うので、タイトル変えていいですか?」と提案されたのが、上記のテーマ。
言霊を扱うのには違いないので、それで行くことになりました。

当日はハフリーヌさんは着物で来られるというので、私も着物にしようかと思ったのですが、日本古来の衣服と考えるとどうも着物という感じがせず、大陸風のワンピースに変更。
先日見たスペクタクル映画「日本誕生」でも、高天原の神たちはギリシア神話風の衣装を着ていましたっけ。

講座のスタートは、例によって最初はお茶のサービスから。
今回お茶請けにご用意したのは、ハフリーヌさんが大好きだというロータスビスケット。
肝心のお茶ですが、日本茶は仏教や着物同様、日本には後から入ってきたものだと思いますので、何か野草茶の類を、と考えましたが、そうかロータスビスケットだから蓮茶でいいんじゃ、と安易に決定。
人数と場所の狭さを考えて茶器は妥協し、紙コップで提供しました。

第二回「神道の構造」_190623_0002

今回も長南さんがスライドを作成して下さったので、スライドを投射しつつ自己紹介から。
で、タイムテーブルは作成していたのですが、ハフリーヌさんは「話し出すと止まりませんから」と仰るので、まあ臨機応変でいいかなと構えていました。
以下は講座の内容ですが、お話された順番に前後があるかもしれません。

前回のキリスト教神秘主義からの続きで、アルベルトゥス・マグヌス、トマス・アクィナス、西行に少し触れてから、国学の四大人、荷田春満、賀茂真淵、本居宣長、平田篤胤についての解説。

そして、言霊についての説明。
言霊は、濁音があるとエネルギーが濁るそうで、極力濁点は付けずに読むといいのだそうです。
また、漢字の成り立ちにも意味があり、例えば「令和」の「令」ですが、上にある時は命令の意味は持たず、「綺麗な」という意味になるのだそう。
「令」の字は、三角形の帽子を被って、横向きに座っている人を表します。
「和」は、戦の門の横にある、祝詞を入れる箱を表し、休戦を表すのだそうです。

中国と日本とでは漢字の意味が違う、というのも興味深かったです。
中国では鮎は鯰、鮭は河豚の意味なのだとか。

それから、祝詞実践。
天津祝詞と三種太祓、そして、ハフリーヌさんが先日の新潟地震に際して、鎮災の為に作った祝詞を皆で読みました。

家栄え
海穏やか
土平らけく
山安らかに

十宝印という印を組み、序文に続けて読みます。

祝詞に述べられているのはシンプルな内容で、「~で~だから~します」というようなことを報告するのだ、とか、神様は「心を合わせる」といった抽象的なことより、お供え物を喜ぶというような身も蓋もないお話も(笑)。

私の天津祝詞奏上は、時間の関係で飛ばしたのかと思いきやいきなり振られました。
節の付いたバージョンだったのですが、緊張して声が上手く出ないわ途中飛びそうになるわ・・・。

祟りについても少し。
祟りというのは偉い人だけが出来ることで、昔は夢の中で祟られて死ぬ、というパターンが多かったのだとか。
眠ったまま死ねるなんて、むしろ良い死に方のように思えますが。

で、もうフリートークの時間は無かったので、質疑応答。
受講者の方々も興味深く聞いて下さったようで、色々な質問が飛び交いました。

第二回「神道の構造」_190623_0006

次回2019年7月19日(金)のテーマは「魔女術 ハーブ活用法」、ゲスト講師はいつもアシスタントをして下さっている、長南浩氏。
現代のペイガニズム中心で取り上げようかと思っておりましたが、受講者の方からのリクエストもあり、中世以降のキリスト教社会における魔女の歴史も少し取り上げます。
沢山のご参加をお待ちしております!

第二回「神道の構造」_190623_0008

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