No.0253
幸福とは何か
私が入会している倫理法人会で教典のような位置付けにあるのが、丸山敏雄著「万人幸福の栞」。万人が幸福になれたら、それは間違いなく理想の世界でしょう。
「幸福」というのは、かなり哲学的な命題です。
哲学・宗教も多くは幸福の追求に重きを置かれています。
私は、人間の究極的な目的は「神との合一」にあり、それこそが最高の幸福の形だと思っているのですが、人々に訴求する為には現世利益や幸福を謳い文句にせざるを得ない、というのは理解できます。
では、一体「幸福」って何でしょう。
国連が2012年から毎年レポートしている「世界幸福度報告」2019年度版で、日本は過去最低の58位だったそうです。
ちなみに2012年以降の推移は、44位→43位→なし→46位→53位→51位→54位→58位、とのこと。
数値は、10段階で5.886。1位のフィンランドは7.769、最下位(156位)の南スーダンは2.853でした。
156ヵ国中、三分の一より少し低いこの順位、まあそんなものかな、と思うのですが、経済的・社会情勢的に日本より劣悪な国の方が日本より上位だったりすることに、疑問を呈する向きもあるようです。
しかしこの順位、各国で約1000人を対象とした調査の平均値であり、その回答は主観によるものです。
つまり実際にそう感じている人々がいるからこの順位が出ている訳で、結果についてはそのまま受け止める他は無いものです。
この結果に対し、「説明変数」という6つの数値を用いて分析しています。
その6つは「人口あたりGDP」「社会的支援」「健康寿命」「人生選択の自由度」「寛容さ」「(社会・政府の)腐敗の認識」。
Webサイトの記事などでは、説明変数の数値と実際の順位が必ずしも比例していない、という分析もありました。
他人の幸福については想像することしか出来ませんので、モデルケースとして自分について考えてみます。
私の現在の幸福度は、10段階中7.8といったところでしょうか。
フィンランドの人たちの平均くらい幸福ということになります。
その根拠としては、「今までの人生で望んだ物はほぼ手に入れてきた」ということがあります。
まず、一生かけてでも手に入れたいと思っていた、尊敬する作家の、しかも一番のお気に入りの作品を、人生の割と早い段階で入手できたこと。
中古車一台分くらいのお値段でした。現在はほぼ入手はできないものと思われます。
次に、一生のパートナーと思える相方と出会えたこと。
自分のことではないのでそうそう書けませんが、言い尽くせない程の感謝があります。
それから健康。
もともとほとんど病気をしたことが無いのですが、最近は長年の悩みだった朝起きられない、睡眠不足に弱い、という弱点を克服しつつあります。
そして最後に、自分のやりたいと願っていた幾つものことを、沢山の素敵な人々と共に、仕事やライフワークに出来ていること。
お金があれば幸福ということはない、とは良く言われますが、実際その通りだと思います。
一番の幸福は、尊敬できる人々と共に、何かを作り上げられることではないかしら。
完全な幸福を手に入れるのにはまだまだ私には足りないものがあって、その為の努力は継続中です。
と言っても幸福は主観でしかないので、もし価値観が異なる人が私と入れ替わったら、家も車も持っていない、結婚もしていなければ子供もいない、家の中はぐちゃぐちゃで片付ける時間もない、全然幸福じゃないむしろ不幸、となると思います(笑)。
幸福というテーマは様々な切り口で取り上げられると思います。
次回に続く、かも知れません。
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