No.0259
夏の温泉旅・前編 碓氷峠、万座
7/30、31の二日間、両親と旅行に行ってきました。ここ10年くらい、旅行はもちろん実家に泊りがけで帰ることもなかったのですが、今回の旅行が実現する経緯は、以下のようなものでした。
数年前から、母とベトナム旅行に行きたいね、と話しているのですが、諸般の事情でなかなか実現することができません。
何かで埋め合わせられないか、と考えていたところ、今年はアルバイト先の保養施設が全国十数箇所、安く利用できるということになりました。
招待するので行きませんか?と両親に声をかけ、一度は決まりかけたものの、やはり私が仕事を休めず、お流れに。
母からは「私たちは天気を見て直前に予定を決めるので、一緒に行くのは難しいと思う」と連絡がありました。
今までなら諦めていたところですが、今は何としてでも行きたいと思い、再度誘ってみたところ「お父さんが今月末、万座に行くと言っている」とのこと。
幸い休みが取れたので、「行きたい!」と主張し、連れて行って貰うことになりました。
当日は早朝に出発するので、前日から来るように言われ、仕事後に鎌倉の実家へ。
実家の門を潜る時、門灯のところに集まる虫を狙ってヤモリがよくへばりついているので、習慣的に上を見ました。
すると、ヤモリはいませんでしたが、代わりに結構大きな蜂の巣があり、アシナガバチがびっしり群がっています。
相変わらず自然と共存している家だなあ、と呆れました。
母の用意してくれた晩御飯を頂きながら、蜂の巣のことを伝えると、母も父も知らなかったとのこと。
郵便屋さんや宅配業者の人も何も言っていなかったので、今まで誰も気付かなかったようだ、との話でした。
翌朝、6時過ぎに目覚め、身支度して外に出ると、片手にスズメバチ用の殺虫剤、片手に植木鋏を持った父が「蜂の巣を退治するから車に乗ってて」と言います。
しかし、服装は普段着。顔にタオルを巻いているだけです。
「ビニールとか被らなくて大丈夫?」
でも父はお構いなし。あっという間に駆除を終え、車に乗り込んで来ました。
畑仕事などで慣れているのかもしれません。
私はドライブが好きです。特に助手席に座って景色を眺めているのが大好きです。
運転免許は持っていますが、自分が運転に向いていないと悟ってからは、ハンドルを握ることは諦めました。
ただ、車に乗っているとどうしても眠気が襲ってきて、起きていようと努めるのですが、いつの間にか眠ってしまいます。
今回の旅行の最初の目的地は、碓氷峠の見晴台とのことでした。父が、上毛三山をスケッチしたいというのです。
途中SAで朝食を摂り、昼近くに軽井沢へ到着しました。
万平ホテルの脇を抜け、碓氷峠へ。
去年の軽井沢旅行で、眼鏡橋を見に行ったのを思い出します。
駐車場に車を停め、見晴台まで上っていきました。

晴れてはいますが、山の方は少し靄がかかったようになっています。

群馬県と長野県の県境の標識が立っています。

父が絵を描いている間、母と近くの熊野神社へ行ってみました。

この神社も県境にあり、長野県側が熊野皇大神社、群馬県側が熊野神社となっていて、本宮は境目に。

社殿や社務所もそれぞれの側にあり、宮司さんも別にいるのだそう。
日本武尊を導いた、八咫烏が祀られているのは、熊野皇大神社。

弟橘比売命を偲び、「吾嬬者耶」と嘆いた詠嘆の処は、熊野神社にあります。

つい最近、古事記を読み返し、「日本誕生」という映画を観たので、ここがあの、と感慨深いものがありました。
再び見晴台へ上り、コッヘルでお湯を沸かして1パックずつ個包装になっているコーヒーを淹れ、デニッシュやチョコレートをつまみました。
家族で旅行の時は、大抵このお茶セットを持ち歩きます。
中にはコーヒー以外に、紅茶や緑茶のティーバッグ、紙コップ、おやつなどが入っているのです。
軽井沢でどこかに寄ろうか、という意見が出つつも特に積極的に賛成がなかったので、万座へと向かうことになりました。
今度は旧三笠ホテル、白糸の滝の横を通り、峰の茶屋へ。
先程見えなかった浅間山を望むポイントを探したい、と父が言い、しばらく走って浅間六里ヶ原休憩所で車を停めました。
雄大な浅間山をしばらく眺めつつ、ソフトクリームを食べながら、スケッチする父を待ちました。

嬬恋牧場でも小休止。
ここは、先程の日本武尊と弟橘比売命に因んで、愛妻の鐘というのが設置されています。
大声で愛の言葉を叫ぶ女の子たちがいて、馬鹿馬鹿しくも微笑ましく眺めました(笑)。
万座は、昔スキーに来た記憶はありましたが、両親は毎年のように来ていたそうです。
今回は5年ぶりくらいだ、とのことでした。
いつもは万座プリンスに泊まる事が多いけれど、今回の宿である万座亭へは、初めて泊まるのだそう。
改修中ということで、鉄骨が組まれた外観が少し残念でしたが、古風な良い宿でした。

夕食は品数も多く、上品に盛り付けられて、濃い目の味付けながら十分美味しく頂けました。

温泉は硫黄が強いので金とプラチナ以外は外して下さい、とのことで、指輪とピアスを外して入りました。
露天風呂はほぼ独占状態。
雪のちらつく温泉に入ったことはありますが、雨の降る中で入る温泉は、初めてだったかも知れません。
翡翠色のお湯に、心ゆくまで浸かることのできるのは、最高の贅沢でした。
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