No.0288
エディプスの禁忌
開けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
本来でしたら、新年のご挨拶と共に、今年の抱負などを書き記したいところですが、noteに先に書いてしまいました。
宜しければそちらをお読み頂ければと思います。
そして昨年はシェアスペースSENさんの「ねこの下僕」展で幕を開けましたが、今年は有難いことに、8月のクトゥルフ展に引き続き、ギャラリー幻さんでの企画展「エディプスの禁忌」にお誘い頂きました。
今回私は旧作の姉妹の人形「テルル」と「セレン」他、大好きなジャン・コクトーの「恐るべき子供たち」をモチーフにした作品を出展予定です。
また、レセプションでは速瀬れい作「銀の螺旋の夜」「金の孔雀の夜」を朗読させて頂きます。
お気軽に遊びにいらして下さいませ!
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Gallery 幻 では近親愛をテーマとした企画展「エディプスの禁忌」を開催いたします。
ギリシア神話のオイディプス(エディプス)は父を殺し母と婚姻するという預言のもとに生まれた。そして、事実その通りの運命をたどることになった。
子供が異性の親に性愛感情を抱き、同性の親に嫉妬や憎悪する――人間の成長過程に内在するそんな近親相姦的欲望と葛藤をフロイトは「エディプス・コンプレックス」と呼んだ。呪われた宿命として万人の無意識にあらかじめ刻み込まれた預言。多様な性愛の形が称揚される現在にあっても忌避される近親愛。そのことが返ってその欲望の根源性を示している。
一方、近親愛は推奨すべき神聖なものとされることもある。民俗学者・柳田國男は古代より女性が男性の親族や近親者に呪術的な力を付与するとされていたことを「妹(いも)の力」と名付けて論じている。家族的愛情を越えた霊的な繋がり。切れることのない絆にして逃れられない呪い。
かつて、澁澤龍彥は近親愛を自己愛の変形と見抜いた。近親愛への想像力は誰よりも近く永遠に別れられない肉親、つまり自分自身への洞察を常に孕んでいる。それゆえ、近親愛はこれまで多くの文学や芸術にイマジネーションを与え、傑作を生み出してきた。澁澤はまたそんな近親愛を「手の届かない永遠の未来に突き放すべき真のユートピア」と讃えてもいる。その届かない文学的ユートピアを継承すべく、ここに作家8名による作品展を開催する。

会期 2020年1月10日(金)-1月26日(日)
休廊日 火・水曜
時間 15:00-20:00
観覧料 無料
出展 川口ヱリー / 瀧川虚至 / 艶子 / Dollhouse Noah / 七菜乃 / 古川沙織 / 真子 / 由良瓏砂
企画・会場 Gallery 幻 >>地図・アクセスはこちら
SNS用ハッシュタグ: #エディプスの禁忌
★レセプション
1月18日(土) 17時~20時
•参加費:1,000円(1ドリンク付) / 予約不要 / 差し入れ歓迎
•参加予定作家:未定
•平服&立食の親睦会。一般のお客様どなたもお気軽にご参加ください
★作品通販
•当店オンラインショップにて >> https://gallerymaboroshi.booth.pm/
•受付期間
1月19日(日)12:00 - 1月26日(日)17:00
★特別カフェメニュー
展示の世界観をイメージしたカフェメニューが登場
※詳細準備中
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