No.035
GARAKUTAYA閉店
国分寺のアンティークショップ、GARAKUTAYAさんが、39年の歴史に幕を下ろすそうです。このお店を知ったのは、随分昔のことでした。
一番初めに行ったのがいつだったのかは、はっきりとは覚えていないのですが、私の敬愛する人形作家、緋衣汝香優理さんの個展を見に行った時だったかも知れません。
柩やガラスドームに納められた人形たち(その多くは片足や両足が無い)の放つ退廃美といったら!
ヨーロッパのアンティーク家具で埋め尽くされた店内に、人形たちはこの上なくぴったりと収まっていて、私もいつかここで人形展をやりたい、と思いながら叶わないまま、それからも何度か私はこのお店を訪れました。
GARAKUTAYAのある小さなアーケード街、アンティークアヴェニューの看板は、私が人形教室を手伝っていたこともある人形作家・木村龍さんの手掛けたもので、近くには龍さん行きつけの、ミュージシャン中山ラビさんのやっている喫茶店「ほんやら洞」もあり、龍さんとここでお茶することもありました。

いつしかGARAKUTAYAの二軒隣には、系列店のカフェ・デ・ロジェがオープンしており、そちらでも知人たちの展示が度々開催されるようになりました。
ある時GARAKUTAYAで、可愛らしいオートマタ風ビスクドールに出会いました。その見世物小屋っぽい雰囲気にすっかり魅せられ、取り置きして頂き購入。

恐らく元は小さな人形劇場で、お人形が操り人形を操って見せたのでしょう。
残念なことに中の機構が壊れてしまったのか、代わりに新しいオルゴールが入れられているのです。
それですので、厳密にはこの子はミュージカルドールと呼ぶべきかも知れません。
でももしオリジナルのままでしたら、手の届くお値段ではなかったでしょう。
今回Facebookで閉店を知り、残念な思いと共にせめて閉店をなるべく多くの人に知って頂ければと、記事に書かせて頂きたい旨店主さんにご連絡したところ、一介のお客に過ぎない私のことを覚えていて下さったのに驚き、感激しました。
ブログを拝見すると、一人ひとりのお客様のことを本当によく覚えていらっしゃるのだと分かり、お人柄が偲ばれました。
私はといえば、Facebookで繋がっているのですからどこかのタイミングで友人になっている筈なのに、それすら覚えていないという有様。お恥ずかしいです。
閉店までの間にはきっとお店にお邪魔しようと思っております。
このブログをお読みの方も、どうぞお店を訪れてみて下さいね。
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