Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

02« 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »04
01

11

01:54
Mon
2021

No.0352

生贄フィールドワーク下見

このブログでは告知・レポートをしそびれていましたが、11月末に「生贄」を研究している猫蔵さんをお招きし、ツイキャスでトークをしました。(この配信のYoutubeはこちら
人間の生活に関わりの深い、様々なものを供養する、供養塚や供養塔が各所に建てられているので、フィールドワークに行きたいですね、と話していました。
以前、ロサパルティでお針子もして頂いている文筆家の村上ナッツさんや、俳優の常川博行さん、漫画家の長田ノオトさんらとお花見をしていた時、清水観音堂のあたりを通りかかり、そこが人形供養のお堂なので、人形にまつわる戯曲を書こうかな、とナッツさんが仰っていたので、それを思い出して清水観音堂に行ってみたいなと思ったのです。

その後、調べたところ、なんと上野公園の不忍池にある弁天島が、供養塚銀座だということが判明。
年に2、3回骨董市に出店していた場所のすぐ近くに、こんな所があったとは。
まさに灯台下暗しです。
上野の東叡山寛永寺は徳川将軍の菩提寺だそうで、歴代将軍の霊廟などもありますので、見学する場所には事欠かなさそうです。
1月31日(日)にフィールドワークを決行することとし、7日に下見に行ってきました。

上野駅に到着、構内を探しましたが、馴染みの「公園口」のサインがありません。
代わりに「公園改札」の文字が。
降りてみると、周りの様子がすっかり様変わりし、駅前がすっきり広々としているのにびっくりしました。

寒かったのでエキュートのgoodspoonというお店に入り、同行者の小松さんと悠雅くんを待ちます。

1817.jpg
エッグモンテクリストサンド。クロックムッシュをアレンジしたものらしいです。美味しかった!

全員が合流したところで、公園に入り、まずは清水観音堂に向かいます。
東叡山寛永寺は、京の守りである比叡山になぞらえ、寛永2 (1625年)に天海大僧正によって開かれます。
清水観音堂は京都の清水寺に見立てて最初は擂鉢山に建てられたのが、元禄7年(1692年)に今の場所に移築されたそう。
擂鉢山古墳も気になりますが、今回は行きませんでした。

ErHJLgVVkAIIxk0.jpeg

ErHJKciVEAEEjjr.jpeg

観音堂に入り、お参りをしてからお堂の中を見渡します。
右奥の方にある棚に、様々な人形たちが飾られているのが見えました。
「おっ、あれが!」とテンションが上がりますが、中には入れないので遠くから眺めるのみ。
お堂の中ではおみくじやお守りなどが販売されていて、小松さんは桜みくじという、三角の駄菓子屋で売ってる飴みたいなおみくじを購入していました。
事務所の方に人形供養について尋ねてみると、親切に色々と教えて下さいました。
供養は毎日行っていますが、年に一度、イベント的にお焚き上げが行われ、その日は幼稚園児などが集まるのだそうです。
つまり、全ての人形がお焚き上げされる訳ではないとのこと。
この観音堂は本尊が千手観世音菩薩ですが、脇尊が「子育て観音」。
お堂の右奥の棚に納められているのは、この観音様に祈って子宝を授かった親が、子供の身代わりにと奉納した人形たちなのだそう。
パンフレット等も頂き、お堂を出て右手の階段を降りると、人形供養碑がありました。

ErHJMoMVgAEUX_q.jpeg

舞台の下に植えられている、見事な円形の幹を持つ「月の松」を横目に、次は不忍池に向かいます。

上野骨董市は、弁天島への道のすぐ手前で開催されていたので、店番をしながらよく弁天堂を眺めていましたが、島の中に入るのは確か初めて。
例年は屋台がずらりと並び、賑やかなのですが、コロナ情勢下とあって申し訳程度に3、4軒の屋台しか出ていません。
参拝客も多いとは言えませんが、それでも多少は人出がありました。

島の中でまず見つけたのは、眼鏡塚。
すぐに魚塚も見つけました。
ここで、31日に備えてゲリラでツイキャスの配信テストをすることになりました。
配信の模様は、こちらでご覧頂けます。

供養塚以外にも、様々な塚や塔、碑があるんですね。
しかし風が強かった!声はちゃんと入っていましたが、風の音がうるさかったです。
本番でも配信を行いますので、是非ご視聴下さいませ。

配信テストは30分くらいで切り上げ、体も冷えてしまったのでお茶を飲みに行くことに。
上野亀井堂の喫茶スペースで、お煎茶と人形焼のセットを頂きました。
こちらの人形焼は文楽人形焼きで、3人それぞれ組み合わせの違う、文楽人形の頭のデザインが珍しかったです。

ErHJODnVoAAO40J.jpeg

猫蔵さんの情報と合わせ、私もちょっと調べてみたのですが、供養塔の種類には、以下のようなものがありました。

[体の一部、人間]
歯、毛、耳、首、胴、肘、七人、十三、百人、千人、行人、山伏

[動物・生物]
鮭、鰻、鯨、河豚、魚、蛙、小鳥、鳥、オットセイ、猫、犬、狐、屠畜、虫、菌

[道具、その他]
針、糸、箸、筆、鋏、包丁、眼鏡、経、暮石、日食

他にもまだまだ沢山あると思います。
ご存知の方、是非とも情報下さいませ!

ランキング参加中。是非クリックお願いします!現在の順位も確認できます。



にほんブログ村
関連記事

スポンサーリンク

ここに広告のコードを入れる

Trackback

Post

Name:

Url:

Pass:




管理者にだけ表示