Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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31

23:45
Wed
2021

No.0367

コーマル城


緋衣汝香優理さんからは以前から、柏にあるコーマル城に行きましょう、とお誘いを頂いていたので、ギャラリールミエールの後はコーマル城に行こう、と計画を立てていました。
前日に香優理さんお勧めのフレンチのお店に予約の電話をしたら満席だった為、サイゼリアでお昼を食べてからコーマル城へ。
住宅街にあると聞いていましたが、本当にその通りで、目の前は児童公園です。

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ファサードはギリシャ風の柱が4本、張り出し部分を支えています。
上部には、CHATEAU DE COMALの文字が刻まれています。

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前庭には小さな花壇が設えられ、石造りの噴水がありました。

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入口を入ると、思わず息を呑みました。
正面の階段の踊り場から下までずらりと、豪華な雛人形が飾られているのです。

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館内は、奥様が案内して下さるそう。
まずは入口のステンドグラスについての説明です。
欄間のステンドグラスには極楽鳥、扉にはコーマル城の紋章。

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ガラスケースには、姉妹提携を結んでいるという、ブルトゥイユ侯爵家との縁の品物や写真が収められています。
コーマル城は当初はコーマルハウスと呼称していたそうですが、フランス城主会長であるブルトゥイユ侯爵に城として認められ、シャトーを名乗るようになったのだそう。
建てた頃は周囲を木々に囲まれていたのですが、この城を中心に家が建ち始めたので、住宅街の方が後からできたのだそうです。
また、コーマルアカデミーを創立、サロン文化賞の授与を行っていて、受賞者には森下洋子氏や黒柳徹子氏の名前も見られます。
奥様の解説がまた淀みなく、分かり易くて素晴らしかったです。
階段室の天井画は青空と天使が描かれ、フラゴナールの「ぶらんこ」の模写にも天使が飛んでいました。
これは、狭い日本のお城をできるだけ広く見せようという工夫なのだそう。
お城は建築士である城主の高丸重信氏自ら設計したのみならず、内部の彫刻や絵画の多くを手掛けているそうです。

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廊下から左手にある、撮影禁止の「ブルトゥイユの間」に入りました。
可愛らしい小型のチェンバロ、スピネットが置かれているのを見て「わあ」と声を挙げてしまいました。
鍵盤の上の板の部分に、パリ・オペラ座の音楽監督やチェンバロ奏者など、音楽に携わる様々な方のサインが入っています。
奥様によれば「チェンバロそのものよりも価値があるかも知れません」とのこと。
部屋の様式はロココ様式ですが、壁面装飾やゴブランの応接セット、絵画など、小さな日本の住宅に収まるよう、フランスから輸入したものではなくすべて日本で作られていて、瀟洒なつくりの部屋になっています。

もう一つの小さな部屋を経て、「舞踏の間」へ。

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知人の聖和笙さんがバロックダンスのイベントなどを開催しているのはこの部屋かな、と思ってそれを話すと、奥様はとても喜んで下さり、色々なエピソードをお話して下さいました。
一番最初のイベントの際には、リハーサルで踊っていると帽子の羽根がシャンデリアに引っ掛かるので、本番ではシャンデリアを外したのだそう。
聖和さんが「ちゃんとした衣装を仕立てればヴェルサイユの舞踏会に行けますよ」と言うので服を仕立てて、一緒にヴェルサイユに行かれたそうです。

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両側にその衣装が飾ってある描き割りを開けると、中には白いグランドピアノがありました。

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また、横の礼拝堂はブルトゥイユ城のチャペルを模して造られているけれど、仏教徒の高丸氏はキリストやマリアではなく真理の女神像をステンドグラスにして祀りました。

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舞踏の間の奥には「書斎と図書の間」。壁紙の草花の柄合わせが大変だったのだとか。
これも高丸氏の手になる、熱気球の模型が可愛かったです。
それから細い階段を下りて、地下のワインセラーに案内されました。
壁の燭台はかつて本物の蝋燭を使っていたのだそうで、蠟涙が固まり、オブジェのようになっていました。
奥の貯蔵庫の壁はバスティーユ監獄の模型が!
壁画も模型も、やはり高丸氏の制作です。

二階にはなんと四畳半のお茶室があり、茶会も行われているのだそうです。
また、ブルトゥイユの間ではチェンバロの演奏会を行っているそう。
いずれも定員がほんの数人だそうなのですが、今度ぜひ行ってみたいと思いました。

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建物右手の「盾の間」は喫茶室になっています。
コーヒーリキュール入りのウインナーコーヒー「カフェ ポンパドール」と「カフェ モーツァルト」を頂きながら、高丸氏のお話を伺いました。

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今は石塔に家紋を刻んでいるところだそう。
日本に城を建築しサロン文化を継承する、という高丸氏の夢の結実である、コーマル城。
またきっとお伺いしたいと思います。

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