No.0395
生と死の間で ホロコーストとユダヤ人救済の物語
チラシを貰って気になっていた「生と死の間で ホロコーストとユダヤ人救済の物語」展、最終日に行って参りました。会場は神奈川県立地球市民かながわプラザ(通称あーすぷらざ)。本郷台にある施設です。
本郷台は大船の隣駅で、実家から近いのですが、あーすぷらざへ行くのは初めてです。

本郷台駅前
あーすぷらざは駅から3分ほど。

なだらかな階段と並行して、橋状の構造物が建物まで伸びています。

本館の手前にはあーすぷらざというだけあって地球儀のような球体があり、本館は円柱状です。
中は吹き抜けのホールになっていて、丸窓になった天井の中央には地球儀が嵌まっており、見上げると南極が中心にあります。

展示会場のある4階までエレベーターで上がると、受付で予約の確認をされました。
券売機で、チケット(大人400円)を購入します。
このチケットで、3つの常設会場も見られるそうです。
展示室に入ってみると、アミューズメント施設っぽい雰囲気で、親子連れが楽しそうにしています。
あれ、ここじゃないみたい。
スタッフさんが「あちらです」と示して下さったのは、吹き抜けの周囲にぐるりと巡らされた、通路の部分。

通路には衝立の様な形で、パネルが林立しています。
パネルを使用した展示方法は、なかなか斬新でした。
展示スペースの入口には、製本された立派なパンフレットが、なんと無料配布されていました。
展示では、ドイツ近隣12か国で行われたホロコーストの実態と、それぞれの国にいたユダヤ系市民、そして彼らを助けた隣人たちを紹介しています。
自分たちの身の危険も顧みず、そのような勇敢な行為を行った人々は、イスラエル政府より「諸国民の中の正義の人」という称号を与えられているそうです。
ホロコーストに対する態度が、国によってそれぞれ異なっていたのも興味深く思いました。

ホロコーストの犠牲者数はアウシュヴィッツ強制収容所のあったポーランドが最悪で、300万人以上が犠牲になったと言われているそう。
リトアニアの日本領事だった杉原千畝は、日本人で唯一の「諸国民の中の正義の人」に認定されています。
彼は、何千人ものユダヤ人の日本への通過ビザを発行し「日本のシンドラー」と呼ばれています。

ユダヤ人の友人を匿った人、自分の工場で働かせた人、子供や赤ん坊を預かった人、友人に身分証を提供した人…。
極限状態に於いても良心を保ち続けた彼らのエピソードの多くは、長いこと語られないままでした。
生涯そのことを明かさないまま亡くなっていった人ももちろん、数多くいます。
彼らのことを思うと、非常に複雑な気持ちになりました。

下を見下ろすとこのような感じ
ホロコースト展を見てから、他の展示室も覗いてみました。
国際平和展示室には、戦争関連の展示がありました。



こちらのスペースでは、焼夷弾を投下するB29の映像などが見られます。
相方がお腹を空かせていたので、「こどもの国際理解展示室」「こどもファンタジー展示室」は立ち寄らず。
後でサイトを見ると世界の家とか民族衣装の展示などがあり楽しそうだったので、ちょっと残念。
1階にはフェアトレードのお店があり、そこでは山ブドウのピューレを購入。
他にコンサートホールや会議室、映像ライブラリー、今はやっていませんがレストランやカフェもあり、充実した施設でした。
相方がユダヤ人が迫害されることになった経緯を知らない、と言うので少しびっくりしました。
月に一度、ツイキャスで聖書読書会を行っているのですが、ユダヤ人の歴史についても取り上げても良いかもしれません。
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