Rosa†Antica(ロサ・アンティカ) - アンティーク・レトロ雑貨店店主、女優、人形作家、由良瓏砂のブログ

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Thu
2016

No.049

古我邸 鎌倉三大洋館の一

鎌倉駅裏駅を出て、紀ノ国屋スーパーの前を右に曲がり、少し歩いてから横道に入ってゆくと、高台に広大な前庭を持つ邸宅が現れます。
子供の頃、家族と共にこの屋敷の前を通りかかった私は、その日本離れした光景に驚愕を覚えました。
獰猛な犬が居る、というのは父の冗談だったのか、実際に犬がいたのかは忘れてしまいましたが、大きくなった私はあの屋敷が本当にあったのかと、親に場所を聞いて一人で行ってみました。
屋敷は間違いなくそこにありました。それからも私は度々、屋敷を眺めに訪れました。
「古我」と記された厳しい石の表札は出ていたものの、鉄の門扉は常に閉ざされ、不思議なことにインターフォンの類はありませんでした。
この家の訪問者はどうやって来訪を知らせるのだろう、と不思議に思ったものです。
人の気配もない屋敷でしたが、ある日この家に入っていく人の姿があったのです。
質素な身なりの小柄な婦人でした。
思わず「この家の方ですか?」と声をかけたところ、「はい」とのお返事。
失礼ながら「お手伝いさんなのかな?」と思ったのでした。



この古我邸が2015年4月に、フレンチレストランとしてオープンしたというニュースを知ったのは昨夏のこと。
無論「行きたい!」と思いましたが、その時は予約が取れず、今回やっと行けることになったのです。

鎌倉では昭和の宅地造成ラッシュの中、歴史的価値のある八幡宮裏山「御谷」の開発を巡って市民が立ち上がり、財団法人鎌倉風致保存会が設立。
「古都保存法」が制定され、日本初のナショナルトラスト運動として名を馳せました。
そんな土地柄、市の「都市景観条例」によって、「景観重要建築物等」として、現在第33号までの建築物などが指定されています。
旧前田侯爵別邸(鎌倉文学館)、旧華頂宮邸と共に「鎌倉三大洋館」と呼ばれる古我邸ですが、何故かこの中で古我邸だけ、「景観重要建築物等」に指定されていません。
ともあれ、古我邸がいつまでも昔と変わらない姿であの場所に聳えていていることを、願ってやみません。

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平日の昼間だというのに、店内は賑わっていました。
お料理は軽めのフレンチで、このロケーションにしてはかなりリーズナブルです。

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バースデイランチを楽しんだ後は、馴染みの骨董屋巡りです。
線路脇の「游古洞」は、残念ながら定休日でした。
御成通りに出て、アンティークフェアin新宿でいつもご一緒する「ストロベリーフィールド」や「骨董 むら井」などを覗きます。
昔よく行っていた「KLEE」は、ブランド専門店になったようでパス。
由比ガ浜通りに出て、「ブルースリー」へ。ここは昔、格闘技のビデオなどと古物を扱う怪しいお店でしたが、今はすっかり高級なイメージの陶磁器類のお店に変身。
ここで購入したワイングラス(→こちら)は私のお気に入りです。
ふと、入ったことのないお店のウインドウが目に留まりました。飾られているのは、ドイツのクリスマスの木のおもちゃに、木の操り人形。
ここは「おもちゃだいすき&アナトールカフェ」というお店。サンタクロースを思わせる店主さんが、パペットを巧みに操って見せてくれました。
以前別の場所にあった頃友人が働いていた「トワイライトタイム」はウインドウだけ覗き、隣の「アンティーク・ユー」へ。
ここは、やはり私の愛用の、ラスター彩のティーカップのトリオを購入したお店です。
P.J.クルックという人の、興行師を描いた絵が気に入り、誕生日プレゼントに買ってもらいました。
後で調べて、このクルックさんがキング・クリムゾンのカバージャケットを手掛けている人だと知ります。かなり得した気分♪
以前装飾スプーン&フォークを購入した六地蔵の「成多屋」は、閉まっていました。
鎌倉は夜が早いので、この辺りでお店巡りは終了。
また今度、ゆっくり行きたいなと思います。

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