No.057
アドベントの過ごし方
クリスマスももうすぐですね。今のこの期間をキリスト教国ではアドベント(待降節)と言います。
キリストの誕生を待ち望む、クリスマスイブまでの四週間です。
この時期の習慣としてはツリーやリースを飾る他に、4本の蝋燭を、日曜ごとに1本ずつ点してゆきます。
また「アドベントカレンダー」を飾り、毎日一つずつ窓を開けてゆきます。
「プレセピオ」は、キリストが生まれた馬小屋を象った模型飾り。
飼葉桶の中のイエスを中心にマリアとヨセフ、羊飼いたち、牛や羊、東方の三博士などの人形で構成されています。
東方の三博士の人形を、毎日少しづつ馬小屋に向けて動かしたり、クリスマスの夜に飼葉桶の中に幼児キリストの人形を置いたりします。
ドイツでは、シュトーレンというドライフルーツを沢山入れた菓子パンを、クリスマスまでに少しづつスライスして食べます。
クリスマスケーキといえば、イギリスのクリスマスプディング、イタリアのパネトーネ、ドイツのシュトーレン、フランスのブッシュ・ド・ノエル、そして日本のイチゴショート、それぞれお国柄が出ているなあ、と思うのです。
クリスマスプディングはずっしりした蒸したケーキ。やたら色々なものが詰め込んでありますが、あまり美味しいとは言えません(個人的感想です)。
味そのものより、伝統的な調理法に拘るイギリスならではという気がします。
パネトーネはあっさりしたパンで、飾り気がなく、素材で勝負するイタリア人らしい感じ。
シュトーレンも素朴ですが、日がたつにつれ味に深みが増してゆきます。英・独・伊に共通するのはドライフルーツが入っていること。
ブッシュ・ド・ノエルはクリームと、デザインで勝負。ソースと盛り付けに拘るフレンチと一緒。
イチゴショートは子供が喜ぶ可愛らしさ。このスタイルのクリスマスケーキを始めたのは、不二家さんだそうです。
いつのまにかケーキ談義となってしまいましたが、さてクリスマス自体は1月6日のエピファニー(公現祭)まで続きます。
エピファニーには、イタリアではサンタクロースならぬベファーナという魔女が、子供たちにプレゼントを持ってきます。
ところが、悪い子の靴下には、プレゼントの代わりに炭を入れるとか。
ドイツでは12月6日の聖ニコラウスの日、サンタクロースと一緒にクネヒト・ループレヒトという毛皮や藁の衣装を纏った長い髭の男が現れ、悪い子を灰袋で叩きます。
その他の地方では、「クランプス」という角の生えた怪物のこともあります。
キリスト教とは無関係な民間信仰が融合したのだとは思いますが、とても興味深いです。
ロサ・アンティカの在庫より、クリスマスらしい商品を一つご紹介。
黒い用紙に金色のインクで印刷された、ゴシック様式の木版画?です。

かなり大きいのですが、もし部屋がもう少し広かったらコレクションとして飾っておきたいな、という位のお気に入り。
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